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一選手としてJPLに感じたこと・・・

8月になり夏のCWEが終わったのでちょっと前にWoTのJapan Premier Reague(JPL)というものに参加していたのでそれに関してここに雑記を残しておきたいと思った。

About ME?

私はnatadecoと言いまして、JPLではTOKYO CROWSというチームで3位に入賞したチームの選手でした。WoTのランダム戦に関してはTier10で3優等がそれなりに取れるねぐらいの腕前ではあります。2021年のWoT甲子園ではいもぴょい伝説というチームで参加していたりもしていました。

CROWSのアイコン、かっこいい~

JPLって結局どうだったの?

 私は楽しかったですよ。私は過去にTeam Battleというモードが有り7 vs 7で合計Tier 54の時代からやっていた人間だったので、このモードはその頃の真剣にチームメイトとタクティクスの話をしたり、自分の立ち回りが勝ち負けに直接関わるシビアさや緊張感を思い出させてくれました。Twitchの視聴者も1000人超えだったので大成功かはともかく見世物にはなったのではないかなと思います。ただ、1シーズン通して課題も色々見えてきたねとは思う。

大前提

わーたんに人生を捧げられる人間(比喩)を42人集めるのは不可能

 ことWoT界隈には様々な人種がいて、一概にWoTのJPLだけにかまけることができない人たちも多く存在する。クランの運営もやっている人はJPLに集中すればそちらを優先しなければならないし、配信者も配信をすることができなくなるだろう。となるとJPLを今後競技シーンとして確立するならば「時間が有り」「かなりのモチベーションがあって」「クラン、配信者活動等の制約がなくて」「それなりに上手いプレイヤー」を42人、指揮官級を6人集めなければならない。そして、私が思うにそうしたプレイヤーは42人もいないのではないかと思う。

 私自身リアルが忙しくなればこういったイベントに参加することは難しくなるだろうし、それは他のチームの選手も同じだろう。人を沢山入れ替えれば成立もするだろうけど、ノウハウや経験なんかのステータスはずっと同じメンバーで長くやり続けられるチームが強くなる。今回ドラフト制で各チームの実力は拮抗していた。しかしそれも時間が立って人が入れ替わったときにチーム間の実力差は顕著になっていくだろう。こういった問題を解決する手段に、毎シーズンドラフトのやり直しなんかは一つの解決案になると思う。

スケジュールについて

 これが各チームの選手一番つらいものだったのではないかなと思いました。4月にドラフトが発表されてから3~4ヶ月やってきたわけですがこれが大変で、どのチームも勝ちたい(当たり前)ので積極的に舞台裏で練習のスクリムを組んだりしていました、CROWSは週に2~3回4~6時間程度で大体試合も含めると週20時間、単純に1ヶ月を4週と考えてそれが3ヶ月ぐらいだったので250時間ぐらい?(結構盛ってるかも)練習していたことになるわけですが、これが選手目線の一番の問題で時間の有り余っている学生ならともかく社会人にはまぁしんどいよねって。あくまでも私たちはアマチュアであってプロではないのです。毎日WoTに貼り付ける人間はこれでも残れるだろうけど果たしてJPL出場者のうち何人がプロになれる人間なのだろうかと。

CROWSではTimeTreeで全員のスケジュールを管理していた。管理する人もされる人も負担にはなる。

フォーマット

今回は5 vs 5 合計Tier50 重複車両2枚まで EBR禁止 報酬車両禁止 8マップ 攻撃防衛のルールでした。

このルールはJPLの開催前にすでに行われていた、ANZ PREMIER REAGUEのルールを踏襲する形でしたがこのルールについて個人的に思うことは

  1. マップの大きさに対して台数が少ないのでやや運ゲーになりやすい

  2. 強い車両をどっちのチームもピックするので代わり映えしない

  3. 車両BANがない

この3つが大きいと思う。特に②は③にもつながってくる問題になる。

まず①に関して、これは単純にマップのすべての視界を取ることが難しいということでEBRが使えないので相手のポジションを確定させる手段が限られている。せいぜい相手の編成から来る場所を予想するぐらいだが、確証はないのである程度の運ゲーとなる。これは茂みが多くてマップの通れるルートが多く大きいMAPほど顕著で特にムロヴァンカやプロホロフカが該当すると思う。

 ②に関して、どんなMAPでもどっちのチームで同じような車両がピックされるのは見世物としてどうなんだろうかと思ったりする。どんなMAPでも両方のチームでIS7やScon、E100、50Bやらが使われて、2台つよつよ戦車、もう2もつよつよ戦車、ラスト一台でMTやら使われてない戦車が使われるかもなぁ・・・と言った感じでした。もちろん集団戦に精通している人間ならどうやって崩したり、車両とポジションを活用するのか・・・と言った感じで楽しめはするのだろうけど集団戦なれしてない人が楽しめるのかなぁとは思った。これは個人的な憶測で希望にすぎないけど、WoTの魅力として沢山の種類の戦車があるのだからそれに焦点を当てるほうが見ていて楽しいのではないかと思う。
3ヶ月間同じような戦車を見るよりもいろいろな戦車が使われているシーンを見たほうが見ていてワクワクするのではないか?少なくとも3 vs 3の甲子園はそうであったように思う。

 ③に関して、これは選手のスケジュールがきついという話と似たような車両しか使われないという問題と合わせて考えるけれども、結局選手がなぜしなくても良い練習をするのか?を考えたときに”タクの精度と理解度を上げることが勝率にそのまま繋がるから”でこれを上げるために各チームは練習でひーこらしていたわけだ。もちろんJPLが競技シーンを目指すなら当たり前の話なんだけどこれについては後述する。そういうわけで各チームタクを研究していくうちにだんだん”このMAPは攻めるのが難しいなぁ、守るのが難しいなぁ、安定して勝ちにくいなぁ”となっていき、そういうMAPは選ばれなくなる。JPL初週でヒメルズドルフが選ばれまくったのは偶然ではない・・・と思う。(選手目線としてJPL初週のころ他のチームはともかくCROWS内ではヒメルズドルフというMAPは上手になれば攻めも守りも勝ちに持っていけるという感覚があった。最も、練習していくうちに安定して勝つのが難しいとわかりヒメルズは後半敬遠されがちだったのだが)

 こうしてタクが洗練されていくとこの車両とこの車両をこうやって置くと勝ちやすい!というのが発見されそれは本番で使われる・・・私が思うに、これを防ぐために車両BANはあったほうが良いと思う。各チームがもっている勝率の高いタクや戦術を妨害するためにその車両をBANするのだ。これをするとわざわざタクを用意する意味が薄れるし、その場で即興でタクを考えなければならなくなるのなら練習をする意味も薄れる。(練習する意味がないとまでは言わないけど)これは選手の練習負担を低減するという意味で重要だろう。また、車両BANは配信を盛り上げるのにも有効だと思う。なぜかって?WoT甲子園2021を見ていた人なら覚えているかも知れないが4005にふっとばされたチームが次のBANで4005をBANして配信が盛り上がったあれを想像してほしい。(下記配信の4時間:33分あたり)
甲子園なんかは各チームが積極的に練習しようとはならなかった。もちろん練習はしていたがJPLほどどのチームもストイックではなかったように思う。

https://www.twitch.tv/videos/1083172962?t=04h33m46s


じゃあ結局どんなフォーマットなら良かったの?

※あくまでも一個人の意見です。

  • 6 vs 6 の合計Tier58

  • Tier10の報酬車両なし EBR有り

  • 車両BAN有り(各チーム2か3両ずつ)

  • 8マップ(プロホロ、ムロ、崖、砂川、ヒメ、ツンドラ、ゴスタ、鉱山)

  • 車両の重複なし(同一車両は一両まで)

  • 陣地占領時間は120秒そのまま

  • 戦闘時間8分そのまま

  • 攻撃防衛戦

 まず、選択肢は極力大きくしたほうが良いと思う。今回のゲームルールはBANがなかったのでつよつよ戦車がずっと使われることになってしまった。なので重複車両をなくし、つよつよ戦車が1両までしか使えないようにする。Tier10の報酬車両系は車両性能が総じて高く、試合に与える影響も大きいのでBANするべき。これを認めたらせっかくのBAN枠がちーふや279eに取られてしまうだろう。

6vs6にするのは単純に台数が増えたほうが視界が取りやすいという理由と7vs7にすると必要人数が多くなりすぎること、
個人的に6vs6というフォーマットでやった経験がないので試してみたいことの3つの理由がある。

 合計Tier58はTier10×4+Tier9×2枚にしたりTier10×5+Tier8×1枚と多様なラインナップが期待できる。どちらを取るかはチームの判断に委ねられるのでチームの特色も期待できるだろう。Tier9とTier8の報酬車両系は、あっても良いと思う。(Tier10の報酬車両系より試合に与える影響は小さいと思う。Concept 1BとかつよつよTier9はあるけどこれは正直実際にやってみないとわからない。大した影響が出ないならそのままでいいと思うし、これが全試合でPickされるならTier9の報酬車両系も規制するべきかな?(まぁ最悪BANすればいいし)

 Tier8に関してもこれだけ多種多様なプレミアム戦車が誕生した今のWoTなら視界をTier8LTに任せたりブーラスクなどをピックして火力要員として期待したり、様々な活用が期待できるだろう。(あまりに強いTier8プレ車があったらBANすればよいのだ)
EBR105に関しては、あってもいいと思う。これがないと視界が取れずオープンMAPは苦労することになる。(tier 8LTで代用もできるし、使われるのが嫌ならBANすれば(ry)

 昔のWoTは車両のラインナップが少なく、同一車両で固めないと真価を発揮しにくい車両も多くいた。でも今のWoTはたくさん車両も増え、進撃、CWはともかくJPLのようなアマチュアイベントで同一車両でないといけない理由は薄れているように感じる。それに旧来のWoTのいいところとして、低
Tierでも視界を取ったり高Tierの側面を取ったりすれば活躍できるんだよっていうところがあった。こういった点もフィーチャーするべきだと思う。集団戦をしていないプレイヤーもしているプレイヤーも今まであまり使われていない車両群がPICKされるのを見る方が面白いと思うのは自分だけだろうか?

JPLの行く末

JPLはプロシーンを目指すべきではないだろう。ただでさえ集団戦をする人口が減っている中でそうしたシーンは今の日本人WoT界隈で求められているとは思い難い。競技シーンとして確立すれば上手いプレイヤーは喜ぶかも知れないがランダム戦やTier6で遊んでいたりする初心者、中級者は置いてけぼりになってしまう。競技として確立して、評価も高かった7vs7がなぜなくなってしまったのか考えてみてほしい。JPLは集団戦をしていない、WoTをプレイしていないプレイヤーに”集団戦って面白いよ!WoTって面白いよ!やってみようよ!”と思わせるようなイベントであってほしいと思う。かといって全員4005でふっとばし合うだけ、自走で打ち合うだけみたいなシーンもそれは違うと思う。あくまで”選手が真剣に勝ちを目指しつつ集団戦なれしてない人も、ある程度集団戦をしている人も満足できるコンテンツ”であってほしいと感じる。
 こういったコンテンツが日本人界隈に必要ないと言われればそれまでだが、やはりJPLを楽しんだ1選手としてはこういったイベントがなくなるのは悲しいと思ったりもする。何れにせよ、視聴者側にアンケートは取ったほうが良いとは感じました。視聴者が求めているものがプロシーンなのか、お祭りなのかわかることは必要。プロシーンを目指すならルールを変えるとノウハウが蓄積されなくなるのでBANやルール変更は極力ない方が良いし、お祭りをめざすならやはりこういった”変化”は視聴者を満足させる要素になると思う。ユーザーいてこそのゲーム、視聴者いてこその配信だと思っているのでこういったシーンはWoT日本人界隈を盛り上げるためのツールでなければいけないと、私は強く感じる。

さいごに

チームアイコンはかわいい美少女アイコンがいいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ここまでのご精読ありがとうございました。


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