サンセット EDG編
はじめに
サンセットが公式戦で使われるようになりました。今回はEDGの動きから重要なエリアやセットアップなど学んでいきます。ただ今後メタ構成が生まれることで動き方などか変わるかもしれません。
構成 データ
EDGは今大会、3回サンセットをプレーし、すべて勝利しています。この記事は3回目のGrand Finalの試合の解説です。
EDGは2コン構成でRAは2デュエ構成となっています。センチネルの枠はサンセットで強いといわれているサイファーやキルジョイではなくチェンバーとセージが採用されています。索敵役は両チーム、フェイドです。
EDGの動き(アタッカー編)
ファーストラウンド
画像1はラウンド開始時の動き。開幕フェイドはプラウラーを左に流す。オーメンは反応がなくても(今回、パラノイアを投げてからプラウラーが反応した為)パラノイアを使う。パラノイアが当たると視界が悪くなるためプラウラーを壊しにくくなる。プラウラーの噛まれるとさらに視界が悪くなる。
この時にエルボー側からの射線をポイズンクラウドで切る。
パラノイアやプラウラーを食らった相手はAリンクに逃げるには少し距離があるため、サイト中に逃げることが多い。そこに対して画像2のグレネード+シーズ。今回はタイミングが合わなくて確殺コンボができなかった。
ここまでがセットの開幕の動きだと思う。
パラノイアをプラウラーが反応する前に使っているのは相手をサイト中に下がらせる為、そしてペイント弾+シーズでキルを取るということ。この理由じゃないとパラノイアをシーズを反応前に使うのはもったいない。
画像3のように、左側は相手のバリアオーブで進めないためエルボーを取りに行く。プラウラーを使って索敵し、ポイズンクラウドを奥に投げて相手がエルボーを取り返してくるのを防ぐ。
全員がA側にいるためB側やMIDの情報がない。裏も警戒しないといけない。
ローテートするにはMIDとB側の情報がないのでAに行くしかない。
サイト中の確認のためにホウントを使って索敵する。AリンクとCTにダークカヴァーを使ってメインはレイズがブラストパックで箱の上に乗りピークする。チェンバーはランデヴーを置いてオーメンとピーク。実質トリプルピークの状態。上下にもわかれているしチェンバーはTPがある。ピークのタイミングでカーテンを上げることで、相手はサイト中とAリンクでカバーしあうことができない。
このラウンドではダークカヴァーから相手が飛び出してきて倒されてしまったが手前のエリアの取り方やエルボーの抑え方などは参考になる。
2コントローラーのエリアコントロール
EDGはヴァイパーとオーメンを採用した2コントローラー構成。
よく使うトキシックスクリーンとポイズンクラウド。トキシックスクリーンはA側に7回B側に5回とほぼ均等に使っている。この試合はB側のイメージがあったが回数を数えると違った。B側に使っているときは4、5、6、8、9ラウンドと固まっていたためかもしれない。
画像6のようにA側のトキシックスクリーンは少し角度が違うときもある。これは7ラウンド目の時に使っていた。
これらのカーテンやスモークは射線を切る役割と相手にプレッシャーを与える役割を持っている。特にA側のカーテンとスモークはプレッシャーを与えることができる。画像7の星の位置を相手とする。カーテンやスモークがなければAメインを一人で抑えることができるのに、カーテンとスモークがあるため、そこから抜けてくるかもしれないので2人で監視しないといけない。しかもカーテンやスモークのせいでカバーを取ることが難しいので相手は強気に守ることができない。(逃げスキルがあるエージェントは別)
相手の配置を動かすことができる。
また、B側にトキシックスクリーンとポイズンクラウドを使っているときは、画像7のポイズンクラウドの位置にダークカヴァーを使う。この相手をコントロールすることがエリアをコントロールすることにつながる。
実際にコントロールしていた場面を見ていく。
画像8はラウンド6の開幕の動きです。このラウンドはトキシックスクリーンとポイズンクラウドはB側にA側のエルボーに対してはダークカヴァーを使っている。プラウラーを流して索敵するも相手のスローオーブで前に出ることができない。
相手が前目に来ている可能性もあるためパラノイア+シーズ+ペイント弾で相手を下げる。トキシックスクリーンがないときはこの下げる行動が特に重要です。前まで来ていたら相手に一人でメインを抑えられてしまう為。
相手はエルボー側に2人寄せてリンクにジェットがOPで抑える。
上記では強気で抑えられないと書いたが、逃げスキル+OPのジェットがリンク側をエルボー側は2人でカバーをしながら戦うことができる。
この動きは相手を動かすことができたがスキル量に対して取得できたエリアが少なかった。相手のスローオーブがかなり痛かった。そしてローテートになるがBメインも取得できていないので素早くローテートできなかった。
チェンバーの2種類のラーク
ラークにはいくつか種類がある。大きく分けて2種類あり、積極的ラークと消極的ラークがある。この言葉はなんとなく自分が付けたもので、プロシーンでは他の言い方があるのかもしれないし、そんなものないのかもしれない。
積極的ラークとはエリアコントロールを一人で行うこと。敵がいればエイムで解決する。
消極的ラークは味方とは逆の位置で詰め待ちをしたり、すでにエリアコントロールした場所で相手の足音やスキルの音などの情報を取得して味方に伝えること。
この2種類のラークは切り替えが大切。ずっと進んでエリアコントロールするのではなく、時に止まって情報を取得、伝達をすること。
上記では6ラウンド目にBメインの取得ができていなかったためローテートが素早くできなかったと書いたが、7ラウンド目に修正した。
そこで行ったのがチェンバーの積極的ラーク。またA側にヴァイパーのトキシックスクリーンとポイズンクラウドを使っている。
まずA側の動きを見ていく。
開幕パラノイアとプラウラーを左側に使う。パラノイアは相手を下げるため。プラウラーはパラノイアが当たった相手に壊されにくく自動追尾してくれるため。このラウンドはレイズのウルトが溜まっていたので開幕使ってプラウラーが追尾している相手を狙う。
ただ相手のバリアオーブで侵入できなくなった。しかし相手のジェットのアップドラフトの音がAリンク側でしたので打ち込む。→キルにつながった。
そしてAリンクにはダークカヴァーを使ってサイト入口手前のエリアを取得する。
その後エルボー側にプラウラーを使ってエリアを広げる。
このアクションが起きているときにチェンバーは積極的ラークをしていた。
チェンバーはランデヴーを置いて(画像10)一度引くことができるため、Bメインにオペレーターでピークをする。
積極的ラークはリスクがかなりあるがチェンバーのランデヴーがあることで少しリスクを下げることができる。またランデヴーとオペレーターの相性もいい。
オペレーターでピークしながらBメインを取得する。そこからBサイト中に積極的ラークをするのはリスクが高すぎる。ここで消極的ラークに切り替える。無理なピークで情報を取得するのではなく、相手のアクションや音を待つ。今回はおそらく「何もアクションがない、B空いてそう。」と伝えたのだろう。
そのタイミングでA側の味方をB側にローテートさせる。
オーメンはフロム ザ シャドウズでバックサイトを確認して味方はマーケット側を警戒しながら入っていく。
チェンバーがBメインを取得していたおかげで素早くローテートができた。また積極的ラークはリスクがかなりあるので危険区域を見極めることが大切。倒されてしまったらリターンが0どころかマイナスになってしまう。プロシーンでも危険区域を見極めることができず、無駄な死、マイナスな死がある。
EDGの動き(ディフェンダー編)
ファーストラウンド
画像12はファーストラウンドの開幕の動き。A側は完全に引いた位置。おそらくチェンバーはAリンクの箱の上、オーメンはCTの箱の上にいると思う。B側はレイズが開幕、シャッターを閉じる。フェイドはBメインにホウントを使って索敵する。
相手のアクションがAもBもないためMIDの可能性があるのでレイズはシャッターを閉めた後、トップミッドのトレードマークを破壊してくる敵を警戒。
またシャッターが閉まっているためマーケットは安全なのでマーケットからフェイドとヴァイパーがメインを監視する。
相手はトップミッドのトレードマークを破壊する。それに対してペイント弾を返す。トップミッドはチェンバーの位置からも監視できるのでチェンバーに任せてレイズはタピオカからバックサイトに入る。
マーケットからの射撃のタイミングでピークしたらモク抜きされた。
そこから相手はローテートしEDGは人数不利を返そうとリスクを取って勝負したが倒されてた。
配置がもっといいものがあったように感じた。Aは引き配置なのにチェンバーもオーメンもポジションが外せないのは自らを苦しめているように感じる。エルボーにトレードマークを置いてオーメンを自由に動かしたり、トップミッドに置く方がいい気がする。
相手の傾向などがあったのかもしれない。
チェンバー+オペレーター
チェンバーが開幕にポジショニングしたところがAメイン4回 Aリンク1回 トップミッド2回 Bメイン1回となっている。
基本はランデヴーをサイトに置いて、開幕したらAメインと勝負する。この時にオーメンのダークカヴァーは箱上にのせてワンウェイにする。相手がピークしなければトレードマークを置いて破壊してくる相手をオーメンがエルボー側から待つ。
相手はワンウェイがあるためスキルを使って通るかスモークがなくなるのを待つ。しかもチェンバーのOP警戒もしないといけない。
Aメインを簡単にとらせない動きが刺さっていた。
この試合のディフェンダーサイドはかなりOPでのキルが多くてセットやリテイクセットで取るという感じではなかった。
サンセットまとめ
Aメインのコントロールは攻守ともに重要でどちらかが圧倒的に有利という感じではなさそうだなとこの試合を見て思った。ただ、構成が固まってきた時にどうなるのかまだわからない。
EDGはZmjjKKをチェンバーで自由に動かしている+戦略的に使うのがうまい。アタッカー側もディフェンダー側もかなり軸になっている。