【絵画によせて/詩】No.9
前にもゴッホが描いた頭蓋骨に言葉を添えた
真正面から凝視めるそれは未来の俺に思えた
道端に落ちているようなこの頭蓋骨は名も顔も知らぬ誰かに思える
なぜ感じかたは違うのだろうか
頭骸骨に眼球はないが 相対すると目で問いかけられているように錯覚する
名も顔も知らぬ誰かが 俺の知らぬどこかで朽ち果てても
知ることはできないので 何も感じようがない
眼前の絵を未来の自分に錯覚するなら 問いかけは無視できない
「おまえはなにをしている」
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