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ひらがな し

19
本
ひらがなで かく し 。
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沼尾奎介

#詩

沼尾奎介

沼尾奎介

【し】ぼく あなた

ぼくは  ぼくで
あなたは  あなたで
すきでも  きらいでも
かえられないこと

ぼくは  ぼくを
あなたは  あなたを
かえることができる
ふるい  ものを  すてたり
あたらしい  ものを  つかんだり

ぼくが  ぼくで
あなたが  あなたで
あろうとしても  かわってゆく
あたまが  はげたり
かおに  しわができたり

かわらないもの  かわってゆくもの
えらべること  えらべないこと

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沼尾奎介

沼尾奎介

詩 ちいさな はな はな

おきてるのに  ねているような
あき  ふゆ
みているのに  みていないような
めのまえ  こころ

かれんだーに  はるが  たった
というのに  ぼくは
ねむりこけている

ゆめうつつの
みなれた  つうがくろ
みなれない  あざやかな  はな
はな「おはよう」
はっとした
「おはよう」

沼尾奎介

沼尾奎介

【詩】て

【詩】て

うれしいを してくれたら ありがとう
わるいをしちゃったら ごめんね
ことばは
かんじょうと かんじょうの
はしわたし

沼尾奎介

沼尾奎介

ひま

ひまだね
やることないね
てれびかけよう

ひまを きらうひとばかり

ひまは ここちいいのに

きみの はなしをきかせて
ぼくも ほんとうは
したいはなしがあるんだ

てれびは いつでもみれるけど
きみとぼくは
いつでもは はなせない

はなさなくても
きみがいて ぼくがいて
へやは あたたか

沼尾奎介

沼尾奎介

しせん 2

みんな したをむいているね
げんだいっていうんだって
ぼくも そうなんだけどさ

たまには
めをとじて
くらいところ あかるいところ
みにいくんだよ

たまには
めをひらいて
むねをはって
そらにさけぶんだよ

ねぇ わかるかな？
ううん
だから はなすんだって

沼尾奎介

沼尾奎介

しせん

きみは かがやく ほしになりたいんだね
いつも うえをみて あるいてる

でもそれじゃあね
あしもとの はなが みれないよ
ひからないけど
いろいろ かぜにゆれて
きれいだったり
かわいかったりするよ

たまには
したをみて あるくのも わるくない
ぶつからないように きおつけてね
#詩

沼尾奎介

沼尾奎介

まけ

おまえは まけている
かちまけ を かいたとき
まけている
えがおの あのこに
#詩

沼尾奎介

沼尾奎介

あそぼ

ねぇ せっかくの にんげんだもの
あそばないと もったいないよ

おかねがない？
うん おれも

だから こうして
ごじゅうおん ぶちまけて
ならべて あそんでる

ひらがな しってるでしょ
#詩