見出し画像

清潔のマイルール

今回パナソニックさんで募集されている#清潔のマイルールについて、少し記事を書かせてもらおうと思います。

清潔のマイルールって、人によって違いますよね。家族でも全然違います。

私は、ちょっと潔癖気味。
両親は私が気にすることをほとんど気にしません。
除菌シートを常に携帯し、フキフキ…
異常だと言われました。
でも、これには深いワケが。

小学校低学年の頃、いじめにあいました。原因は「くさい」「不潔」「同じ服を着ている」といった私のイメージからの、妄想からくるもの。
たくさん泣きました。学校に行けなくなった時期もあります。
自分の事は客観視できませんから、匂いまでは分からないのです。


父は肌が弱いので、合成洗剤を嫌がり、無添加にこだわります。無添加洗剤は匂いがつかないので、匂いがない→洗濯していないという発想でしょうか。無添加以外を使いたいと涙ながらに頑固な父に訴えました。何度も却下された後、柔軟剤で匂いをつけることにしました。

父は、無添加にこだわる人で、家庭排水が魚などの生態系に影響を及ぼしたり、その魚を私達が食べる事になると。そして人体にも影響を及ぼすと。それも一理あると思います。今思えば、父も悪くはなく、環境問題に対して正しいことをしたかったのだと思います。環境問題に関しての当事者意識が人一倍強い父でしたから、今の時代からすれば古風で、頑固で意固地に見えたのです。

学校で同級生に菌扱いされたくない思いと、父の環境に対する意識とで私は板挟みになり、孤独になりました。


小学校低学年の頃から、家での洗濯は私の仕事になりました。どこの家庭でも、お母さんが洗濯をされている家庭が多く、私にとっては大仕事です。私の母は毎日洗濯をしてくれず、服も何回か着てから洗濯…節約思考なのか、それが原因でいじめられ、ならあんたがしなさいと言われました。
毎日悔しくて泣きながら洗濯しました。

いじめにあってから、過剰に人の手についた菌を気にするようになりました。私をいじめた子に対する反抗だったのかもしれません。私は菌じゃない、汚くない、だから仲良くして!というメッセージだったのかもしれません。とにかく除菌シートでありとあらゆるものを拭きました。

話は変わりますが、菌といっても、悪い菌ばかりではなく、常在菌と呼ばれる菌もありますし、パンなどを作るときの酵母菌、いろいろありますね。

すべての菌を悪だというのは違うということがわかると思います。


父は、菌について多少の知識があり、菌を殺すことばかりに目を向けられがちだけど、肌には常在菌がいるし、殺してはいけない菌もいる。だから潔癖になりすぎないように、との考え方を持って、生活をしていました。


環境が整備された家に住む人ほど、アレルギーを起こしたり、病気になりやすいと聞きます。
土を触ったりすることも、今の子供達は少ないかもしれません。
耐性がつかないのでしょうね。
常に清潔は憧れであると思いますが、過剰な清潔の押し付けは、トラブルの元にもなりかねません。

私はどちらかというと不清潔寄りの家で育ち、母親は毎日掃除をする人ではなかったので、耐性がついているのか、アレルギー等はありません。ですが、私は掃除されていない家に住むのはとても嫌だった記憶があります。

高校で寮生活をしたとき、私の衛生観念にいちいち注意をしてくる子がいました。私の行動そのものが公害のように言われて、これもその子が私より優位に立ちたいという気持ちの表れでしかなかったのですが、深く深く傷ついた覚えがあります。もちろん集団生活ですから、感染症などの病気一人でもなったらすぐにたくさんの人が感染するので、配慮はしなければいけないのですが、今でも思い出しては悔しい気持ちになります。

自分基準の清潔のマイルールで人を計ることは良くないと、私は自分の体験から思います。
清潔のマイルールは、時に人を傷つけるからです。

今までの話を読んで、お気づきの方もいるかもしれませんが、清潔のマイルールが、時にいじめとなり、時に人の健康を害したり、時に人間関係のこじれの元になっていますよね。

きっと、自分自身のマイルールを主観的に書くことが主催者側の求めている記事だったのだと思います。
しかし、清潔のマイルールで時に人を傷つけることがあることを理解していただきたかったのです。

マイルールとは、誰かに決められた訳ではないけれど、自分でそうすると決めた、あるいは生活する中で自然とルーティン化したものですよね。
意識的にやっていたことは無意識に当たり前となり、自分がやっていることを人がやっていないと憤りを感じたりするものです。

相手を尊重しつつ、適度に折り合いをつけ、譲れないところがあるならば、折衷案を出すなど、工夫してみてはいかがでしょうか?

また、潔癖すぎる人は掃除する回数を減らしてみる、掃除が苦手な人は、一日1箇所掃除する、と決めるなど、自分の価値観を変える努力をすることも大事かもしれませんね。

私自身、除菌シートでフキフキする癖は、少し収まりました。元々は人が私のせいで不快な思いをしないようにというところからはじまったので…

うつ病になってから、酷いときで2週間くらいお風呂に入らず(しんどくて身体が入ろうとしないのです)、ボディシートだけでやり過ごしたりした時期もあり、清潔かどうかでいうと不清潔寄りの私ですが、清潔であることばかりが基準だと、生活しにくい人が出てくる、日本に対して生きづらさを感じている人がいると思うので、相手への思いやりを忘れないでほしいです。

以上、りりでした!

追記
清潔であることも、相手への思いやりですね!
どこからが過剰のラインかは分かりませんが、過剰になりすぎず、相手に押し付けすぎずのラインで過ごせるといいですね。
不清潔であることも相手への価値観の押し付けかもしれません。
私はどちらの気持ちも分かるという意味でこの記事を書いており、どちらかに加担したい訳ではございません。
ただ、不清潔な人には何かしら事情がある場合がありますので、優しいお声がけと、温かい眼差しで見守る事をお願いしたいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?