MOで亜神ブーーン/Demigod Shootを使ってみた話


はじめに

普段レガシーはバーンしか使わない男です。今回はいろいろとタイミングが重なったので札幌レガシー界でカルト的な人気を誇るデッキ、亜神ブーーンを使ってみたのでつらつらと書いていきたいと思います。

そもそも亜神ブーーンってなんだよ

あまり有名なアーキタイプではないのでご存知ない方も多いかと思いますので簡単に説明をさせていただきますと

キーカードの《復讐の亜神/Demigod of Revenge》

《復讐の亜神/Demigod of Revenge》はシャドウムーアの亜神サイクルの一枚、キャスト時に墓地から同名のカードを釣り上げることのできるカード、ただしクウィンタプルシンボルのため素キャストの難易度がそれなりに高いカードとなっています。
このデッキでは《直観/Intuition》を使って亜神を引き込み、《Lake of the Dead》でマナ加速し突然の15点パンチを決めるデッキになっています。

参考

※余談
晴れる屋さんのデッキ検索によるとこのデッキの掲載数は45件、そのうち39件はたった二人のプレイヤーのものです。もっと言うなら2017年7月以降のリストはすべてこの二人のものです。
亜神界を牽引している偉大な二人ですね。

なぜ使おうと思ったのか

自分が普段使っているデッキに行き詰まっていたところたまたまMOのサブスクが始まったというTweetを見たのがきっかけでした。

紙レガシーではバーンに全振りしている関係で他のデッキはなかなか試せていなかったのでこの機会にやりたいデッキ回してみるかというものでした。
そこで何を回したいか考えていたところ、久しぶりに亜神デッキを見かけました。

10年くらい前に一瞬使っていた時期もあったしちょっとこの機会に触ってみるかとなったのがスタート地点です。

エスパーエコー亜神完コピ

とりあえずは結果を残しているリストを使うのが間違いないだろう、ということで前述のリストをそのまま使用。
亜神コンボに追加してゴージャーデッキのような《永劫のこだま/Echo of Eons》+《オークの弓使い/Orcish Bowmasters》or《黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse》を使ったコンボが搭載されているような形ですね。

一応制作者さんが目の前で回してるところを見ていたのでなんとなく回し方のイメージは掴めていたのでそこまで酷いことにはならないハズ・・・ならないよね?ってな感じで開始。

リーグ突撃

結果は3-2
赤黒リアニ、カーンフォージ、ジェスカイコンに勝ち
負けはペインター、アルーレン
とりあえず最低限は回せたかなといった感じでした。
普段バーンしか使っていなかった弊害としてブレスト&ポンダーの挙動を死ぬほどミスった。それがなければもう少しなんとかなったかもしれない、まぁこれも勉強。

《血染めの月/Blood Moon》を置かれたお陰で素キャストができてしまったレアケース

このデッキ回してみると実によく考え込んで作ってるなと思って関心させられた。
自分のような一般プレイヤーでは考えないような構築、1x年間亜神を使い続けた男が作り上げたデッキの重みを感じた。いやマジで尊敬します。

爆弾投下

若干時間は前後するのですが、自分がこのデッキを回したのが7/12、その前日の7/11に制作者さんがこんなことを言ったんですよ。

そろそろ温めていた80亜神を世に送り出す時が来た様だな。

マジか・・・?

エアプ勢的には80枚になるとキーカードの直観にアクセスしにくくなるだろうから構築難易度がさらに跳ね上がるのではないかと思ったわけですよ。
それと同時に今までも独自にデッキを練り上げてきた彼ならできるんだろうなという謎の信頼感もあり・・・
そんなこんなを考えつつエスパーエコー亜神を回していたときに思ってしまったんですよね、自分も作ってみるかと
ただ最低限通常の亜神を勝ち越せる程度に回せないとそんなもん使えるわけないよなー、と考えていたら初回で3-2できてしまったのでじゃあやるかとなりました。
(試行1回で3-2できただけで勝ち越したと判断するガバガバさ)

80亜神ver1.0

構築

《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad》を考えたときに自分が思い浮かべたのはデスタク、もしくは多色ゼニスや多色コンのような緑を入れて《豊かな成長/Abundant Growth》でマナ基盤を安定させるようなデッキでした。こいつ指輪物語以後の知識何も入れてないな。
ゼニス使って序盤を臨機応変に立ち回ってしのぎつつ《氷牙のコアトル/Ice-Fang Coatl》や豊かな成長をヨーリオンでブリンク、隙を見つけて亜神をねじ込む、これで行こう。こいつ正気か?
それでできたのがこちら

今なら断言できるんだが、正気じゃない。
作ってた時は強いカードと強いカードを組み合わせるんだから強いやろ、とかいう小学生みたいな発想でやってた、おそらく奇抜なことやってる俺すげー、みたいな思考に陥っていたんだろう。
この時点の自分の中ではこれしかないと言えるデッキ、とりあえずリーグに突入する。

結果

1-4!
1-4!

あ、このデッキ根本的に駄目だわ。
せっかくの亜神デッキなのに走らせる難易度が異常に高い、理論上は確かに15点パンチが可能ではあるんだけれども・・・
あと《喜ぶハーフリング/Delighted Halfling》があまりにも弱い、カウンターされない効果がほんの一部のカードにしか意味がなく亜神のキャストに使えない、《下賤の教主/Ignoble Hierarch》の方がまだ強い。(環境的に弓使いのしばかれるが)
ヨーリオンでブリンクすることを主眼に置きすぎて本来の亜神のムーブのことをおざなりにしてしまってる、どうしてここに辿り着く前に気づけなかったのか。

あまりにも恥ずかしすぎてここに載せるかも逡巡したけれども戒めとして残します。

80亜神ver2.1

構築

次に考えたのがこれ

前回と違い完全に2色に絞って構築。

勝ち筋としては
1.亜神
2.リアニメイト
3.ショーテル
4.濁浪

ちょっとわがままセットだとは思ったが80枚も枠があるなら散らした方が対策に引っかかりにくいと思ったため。
一応Lake経由で《残虐の執政官/Archon of Cruelty》を素キャストもできる。

本家の亜神デッキとの大きな差異は3T目に15点パンチができないこと。(1、2T《納墓/Entomb》で3Tに亜神キャストでできないわけではないが・・・)
ここはちょっと悩んだ、申し訳程度に《水蓮の花びら/Lotus Petal》や《暗黒の儀式/Dark Ritual》を入れてそのプランも使えるようにしようかとも思ったが80枚デッキで初手に来てくれる可能性が低いと思い泣く泣く不採用。
でも納墓があるので4T20点パンチは狙える

ちなみになんでver2.1なのかと言うとver2.0があったから、その時点ではメインの《致命的な一押し/Fatal Push》が《サウロンの交換条件/Sauron's Ransom》でした、途中まではそっちを使っていた。

結果

そんなこんなで改めてリーグにジョイン
3-2
3-2
3-2
2-3
2-3
4-1
3-2
1-4

トータル21-19

負け越さないで済んだ!エラい!
乗り手の性能がイマイチな中でこれなら十分でしょう

反省点

中途半端だった点がいくつかあったので反省。

・採用枚数が半端
《実物提示教育/Show and Tell》とフィニッシャー枠はそれぞれ3枚でよかった、なんのための直観なんだよとなる、ダメダメすぎる
《染みついた耽溺/Tainted Indulgence》あたり抜いて入れるのがよかった。

・置物(主に《虚空の力線/Leyline of the Void》)があまりにもきつい
エンチャントをどうにかする手段がメインサイド合わせて《厚かましい借り手/Brazen Borrower》しかなかったこと。
幸い出してくるデッキとはそんなにあたりはしなかったが前述のSnT枚数問題もあり出されてしまうと機能不全起こすのでなにかしら対処札を用意しておけばよかった。
色が根本的にエンチャントに弱いので、借り手を増やすなり最悪色をタッチするなりするのもありかなと

・土地サイクリングの採用
《カザド=ドゥームのトロール/Troll of Khazad-dûm》や《ロリアンの発見/Lórien Revealed》みたいなカードは入れてもよかったかなと
青マナ潰されることもなくはなかったし、場合によっては《再活性/Reanimate》でドーン!ってプランも取れるわけだし

識者から見たら他にも駄目な点はいっぱいあるのかもしれないし、40回の試行で満足してんじゃないよ、と言われてしまうかもしれないけども新しい挑戦を楽しんでやることができたので自分的にはある程度満足しています

最後に

いい経験をさせていただきました。
そしてやはり亜神ブーーンっていいデッキだなと、最高にクール。
次回のサブスクが来るあたりには本家で新しいタイプの亜神ブーーンが更新されていると思われるのでそれを回せればと思います。

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