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どのように伝えるか~プレゼンテーションで意識していること~

「プレゼンテーション」(以下、プレゼン)と聞くと、少し堅いイメージがあるかもしれません。確かに、大きな会場で新製品発表会で行われるのもプレゼン、スタートアップ企業が投資家さんに対して事業説明を行うのもプレゼン。でも、プレゼンってもっと身近なものだと思っています。例えば、おいしいものを誰かに伝えたい!とかいうこともプレゼンです。なので、プレゼンがうまくなると日常生活でも役に立つと思っています。

今日はプレゼンに関して、ちょっと思ったことがあるので書き留めておこうと思います。

プレゼンテーションの目的

ぼくは仕事の中で、お客さんに成果を報告したりするときにプレゼンをします。そういった方は多いかと思いますが、プレゼンの目的は、自分の成果を相手に伝えることです。したがって、「何を(What)」「どのように(How)」伝えるかということが大切になります。

「何を」伝えたいのか、これを中心に据えることでプレゼンの大黒柱が決まると言っていいと思います。これは自分の成果です。これまでがんばってきたこと、がんばった結果得られた成果なので、思い入れもあるし、ちゃんと伝えたい!誰もがそう思うと思います。

それを「どのように」伝えるかというのが、プレゼンのもう一つの柱になります。このときに一番大事なのは、聞いてくれている相手のことを考えて伝えるということだと思います。

プレゼンでは色んな手法があると思いますが、今日はぼくが日頃意識している方法を3つほど上げたいと思います。参考になるかわかりませんが、読んでいただけると嬉しいです。

どのように伝えるのか

プレゼンの基礎的なところは学生時代に仕込んでいただきました。今考えると、この基盤があったからこそ現在があると言っても言い過ぎじゃないです。

そんな中で学生時代から常に意識していること、それは

資料はシンプルにする

「Simple is best.」ということです。人の話を聞くときに、前置きが長い、修飾語が多い、となかなか本題が頭に入って来ない、という経験ありませんか?伝える側としては、それに至った経緯があるので、伝えたいことはたくさんあるのが本音だと思います。ですが、聞いてもらう人との立場になると、伝えたいことが何なのかが明確にわからないと聞いていて苦しくなってしまいます。それに、プレゼンは聞いて終わりではなく、そのあとに聞き手が興味を持って、その成果に対してよりよい方向へ進んでいくことが大切です。なので、やっぱり伝えるべきことをシンプルに伝える、これが一番だと思います。

例えば、業務発表、研究発表の場合は成果を得るまでにたくさんの図や表を作ったりします。その中には思い入れの強い図(例えば、作るのにすごく時間がかかった図とか)があったりします。ですが、伝えたいことを伝えるために必要最低限のもの以外はプレゼンから断腸の思いで削ることが重要です。結構つらいんですけどね、これ。


そうやって資料をシンプルにしていくと、ちょっと味気なくなってしまうことがあります。そこで、使えるのが以下の手法です。

高橋メソッド

簡単に言うと、一言で大きな文字で伝える手法です。

本家は、すべてのスライドで大きな文字を使っているようですが、個人的にはピンポイントでここぞというところで使うと効果的だと思っています。

例える力

あと、専門的な内容で少し難しいときに有効なのが、別のことに例えることです。そうでなくても例えることは有効なので、ぼくはいつもいい例えがないかなぁと考えたりしています。プレゼンの中にも例えを入れることで、ぐっとわかりやすくなることが多いです。

最近、秀逸だなぁと思った例えが、ワールドカップ スペイン戦の三苫選手のセンタリングの例えです。

大学から気象学に携わっていますが、素晴らしい例えだと思いました!めちゃくちゃわかりやすいし、キャッチーですよね!

笑いを取る

これは、まだなかなかうまくできていない部分なんですが。。。
笑いを入れられると、場の雰囲気がぐっと良くなります。惹き込めると言いますか、聞いていただく方の興味を自分に向けることができると思います。

スティーブ・ジョブズがiPhoneを発表したときのプレゼンでも、時折笑いが入っています。ちょっとアメリカンジョークなところもありますが、会場が一気に盛り上がっているのがわかります。また、TED(Technology Entertainment Design)を見ていても笑いが散りばめられています。こういったプレゼンを見ていると、いつかあんなプレゼンをしてみたい!と思ってしまいます。

ただ、笑いはセンスが問われる部分もあるので、やっぱり勇気が。。。

最近思ったこと

今日は、プレゼンで「どのように」伝えるか、ということを書きました。これらのことは大事だと思っています。が、その一方で「何を」伝えるか、もそれと同じくらい重要です。というのも、自分がスピーカーではないときに、事前に資料では見えない部分が実際のプレゼンの場では出てくることがあるなぁと最近感じています。ちょっとしたことなんですが、

「ちょっとニュアンスが違っているな」
「そこはそんなに押したくないな」

というような場面があります。チームとして活動している中で、まだ意思の疎通が十分ではなかったな、と思ったりもしますが、その観点に関しての議論ができていないことがまずいなとも考えています。

「人に伝える」というプロセスを通して、本質が見えるという良い例だとは思うので、より良いものをアウトプットできるようにしていきたいなと思います。

逆説的にもなりますが、こんなことを思えるのも「どのように」がしっかりできているからなんですけどね。


最後に「Simple is best.」ですが、誰の言葉かなぁと思って調べていたら、レオナルド・ダ・ヴィンチが以下の言葉を言っているそうです。

“Simplicity is the ultimate sophistication”
(単純であることは究極の洗練だ)

レオナルド・ダ・ヴィンチ

言葉通りではないですが、言いたいことは一緒だと思いますし、なんかすごい一言だなと思いました。

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