報告を深堀りしたい

皆さんこんにちは。ぬです。
今日はSplatoon3 対抗戦における報告の話です。

最近はプラベもあまりやらないようなエンジョイ勢の私ですが、常々思っていることがあります。
それは大会や対抗戦など、スプラを競技的にプレイするシーンにおいて、「報告する技術とそれを正しく聞き取るための準備」はもっと重要視されるべきではないか?ということ。

強い武器やギア、ポジション、セオリー、テクニックの話は取り上げられても、試合中の指示や報告の技術が取り上げられることはほとんどないと思います。

対抗戦に負けたとき、プレイの内容で反省することはあっても、
上手く情報伝達ができなかった
味方が何を伝えたいのか分からないままにしてしまった

という反省点が挙がることはあるでしょうか。

今対抗戦をやっているような方なら、個人差はあれど操作精度(キャラコン)のようなプレイ面でのスキルを現状から更に伸ばすより、報告を工夫してより正しく情報を伝える、チーム内で認識の共有を行いより正しく報告を聞き取れるようになる方が簡単だと思います。

当然プレイ面でのスキルを向上させることは大事ですが、チーム全体で強くなることを考えたときこういう着眼点もあるんじゃないかという提案だと思ってください。

念のため提言しておきますが、試合中一言も話さずとも勝てるのなら別にそれでもいいと思っています。目的は話すのが上手くなることではなくて試合に勝つこと、チームが掲げた目標を達成することですから。

プレイに集中していると咄嗟に口が回らず、そっちに脳のリソースを割くとプレイがおざなりになるという方もいるでしょう。ただ、折角4人でチームを組んでいて全員見えているものが違うのです。
皆で情報を共有するのがより理想的だと思いませんか?

これからいくつか講釈を垂れ流しますが、あくまで私が考えるベターな方法です。正解はないし、チーム内でしっかり意思疎通できるのなら方法なんてなんでもいいんです。

また、あくまで競技的かつ勝敗にこだわった環境における報告の話です。オープンやプラベの話はしていません。


チーム単位で行う工夫と個人単位で行う工夫に分けてお伝えします。
チームの工夫はマクロなもの、個人の工夫はミクロなものという感じ。

チームの工夫

①場所の名前をチーム内で共有する

「左高にチャージャーがいる」
「右広場に2枚いる」
など試合中に様々な言葉で場所を説明するシーンがありますが、チーム全員が同じ場所をイメージできているでしょうか。
ポジションの名前は人によって認識が違うことがあるのでチーム内ですり合わせておくといいと思います。

②意識をチーム内で共有する

「周りを塗ってほしい」
など、シチュエーションによって意味が変わる言葉は厄介です。
そもそも具体性に欠ける報告や指示はノイズになり得ますが、
「前線を挙げて(※)」
「退路を用意して」
「スニーキングしたい、崖下まで塗って」
「敵の打開に備えてルートを潰して」
など、指示を正しく1から10まで伝えるのは困難を極めます。

言った人が何を意識した結果「周りを塗ってほしい」が口から出たのか、相互理解を深めることで言葉がよりクリアになると思います。
正直なところ時間が解決することではありますが、試合後に答え合わせをしたり言った人の視点を見返すことで理解を加速させることはできそうです。チーム内で味方が持つ武器を自分が持ってみるのもいいんじゃないでしょうか。

※そもそも「前線」も認識が分かれる厄介な言葉なので、チーム内で理論を共有できると齟齬がより減ることと思います。


③辛いときチーム全員が少しずつ声を出す

Q.精神論か?
A.そうですけど

調子が悪いときや負けが込んでいるとき、露骨に口数が少なくなる人いますよね。恥ずかしながら私もそういうタイプです。
黙っているのはよくないけど、よくないのは分かっているけど歯を食いしばり口が動かない。

いつも話している人が黙りこくっているのは悪循環の一歩目なので、皆で少しずつ声出していきたいですよね。
運動部にあるような「さぁ一本取り返すぞーーーー!!」みたいなやつ、学生の頃は斜に構えて冷ややかに見てましたが、あれを言うのってすごいことだと今になって思わされます。

実際スポーツでもチームの空気感はプレイ、ひいては勝敗に大きく関わるそうで。されど精神論ですよね。


個人の工夫

①位置から先に伝える

「ローラーいる!ローラー!ここ!」
最悪な報告です。

ローラーがどこかにいるのは皆分かってますし、"ここ"がどこを指すのか調べることを味方に強要しています。(カモンや各種センサーと合わせて報告することもあるかと思いますが、それでもノイズ一歩手前だと思います)

一番伝えなければならないのは"誰がいるか"ではなくて"どこにいるか"ではないでしょうか。

では「ローラーが崖下にいる!」ならどうでしょう。
前述の通りローラーがどこかにいることは周知の事実。聞いたものを処理することには限界がありますから、より大事な情報を先に言うべきだと思います。

②だから何を伝える

①の通り「崖下にローラーがいる」と伝えたとして、ローラーがいるからどうなんでしょう。
「クリアリングして」
「キル狙ってるから逆側から展開した方がいい」
「接敵するからカバーがほしい」
まで言えると更に良いです。が、これは本当に難しい。

動画で見るような上手い人でも言えている人はあまりいないように感じます。(上手い人たちは報告しなくても画面上から皆で同じ情報を共有できているということでもある)

逆に味方から「崖下にローラーがいる」と①のような報告をされたら「それ一緒に見れる」など今自分ができること(できないこと)を返すとスムーズになるのではないでしょうか。

③ノイズを言わない

余計なことを言わないというのは必要なことを言うくらい難しいです。
「ごめん!水没した~」
「あ!!!死ぬ死ぬ死ぬっ」
「は~~今の判定おかしい!」
「あ~右からいけば…いやでも…」
全部要りません。ノイズです。

反射的に口から感情が漏れるのはある程度仕方ないのですが、これを言っている間味方の口と耳を奪っていると考えたらとんでもないデバフです。アーカイブを見返して自分がチームの利にならないノイズを発生させてないか味方の立場になってよく考えましょう。
自分視点ではなく味方視点で見た方がいいです。自分視点ではそのノイズが発生されるまでのストーリーが映っておりある程度整合性が取れるので。

(前置きのとおり競技シーンにおける話をしています。わいわいと楽しむスプラを否定する意図はありません)


以上です。
異論を唱えたい方もいるでしょう。
その場合はあなたの考えを自身のチームのためにお役立てください。

おわり

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