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アゲインという、こすれ主人公の漫画がありまして。

今回は、noteのお題企画 #漫画感想文 に乗っかって記事を書こうと思います。

私は専門学生の頃、とんでもない漫画と出会いまして、それが久保ミツロウさんの「アゲイン」だったわけです。

ストーリー

漫画のストーリーを簡単に説明しますと、高校生の今村が、ひょんなことから高校卒業の日から入学式のころに遡ってしまう(アゲインしてしまう)という、あるあるタイムスリップストーリーなのですが、主人公の今村含め、登場するキャラクターのリアルな人間像がとても面白い漫画なのです。

今村が高校時代の自分そっくりのこすれ具合だった。

教師に「やる気がないなら帰れ」と言われてほんとに帰ってしまう。当時の自分も、この漫画の主人公である今村もそんな感じの人間でした。
こすれ学生といえば、最近は、なんか頭がよくてクールな印象がありますが、そうではなくて、色々やりたいことがあるんだけど、はなから「そんなことできねーよ」と決めつけて、勝手にいじける。そんな自分と今村がもう似すぎていて、漫画のストーリーが進むごとに「わかるわぁ。」と、今村と仲良くなっていったのを覚えています。そしてそのように共感しながら、この漫画を読んでいたのは、僕だけでないと思います。

他の登場人物も、当時身近にいたクラスメイトそのままだった。

黙ってりゃかわいいヒロインの宇佐美。

自分かわいいイケメンしか興味ない藤枝。

頑張って真面目に生きようとするも性欲に負ける柴田。

目立とうとするもケガをしてダサい姿をさらしてしまう鈴木。

今村以上の根暗、花高。

そんな高校生たちが醜態をさらしながら、必死にあがく姿は、自分が生きていた世界をすごく忠実に再現していて、普段漫画を読み続けない自分でも思わず全巻購入して読みふけってしまったわけです。

あとは荒木光が描いた「僕たちがやりました」も好き

アゲインの話はもう終わり(ちょっともう覚えてないので...)。
おまけにもう一個、アゲインと同じ理由で好きな漫画「僕たちがやりました」も紹介しておきます。

「僕たちがやりました」も登場人物たちがダサい。が、ちょっと闇落ちぎみ?

ちょっとイケメンで、テキトーに生きる主人公トビオ。

その取り巻きたちである、
いじめられ気質のお調子者マル。
セックス中毒者、伊佐美。
後輩の前だけイきる残念な先輩、小坂 秀郎。

そんな彼らがちょっと調子に乗ってしまい、取り返しのつかない事故を起こしてしまうという漫画のストーリーなのですが、学生時代の無鉄砲さが、時に生涯自分を苦しめる傷を生むということをリアルに描く、じわじわと気分が悪くなる漫画でした。いい意味で。

本当は、画像沢山はって説明したいんだけど、たぶん、まずいと思うので、今回は文章だけです。

興味を持った方は、「アゲイン」「僕たちがやりました」ともに、ツタヤでレンタルして読破しましょう。きっと当時の、生きづらさや、かっこわるさを思い出す事でしょう。

END.

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