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砥川 佑子
2017年2月28日 19:51
「あ、映画見に行こう」シャワーの音を聞きながら思いついた。午後の予定はあるけど、何時から彼氏と合流できるかがわからない。ベッドから立ち上がって、メイク道具を取りに荷物が置いてあるソファへ向かう。がちゃり、と、浴室の扉が開いてリュウ君が聞いてきた。「タオル、どこ?」「洗面台の下」答えはしたけど、リュウ君じゃきっとわからない。タオルが入ったカゴへと近づく。私が手を伸ばしたところで彼は気づいたら