カイヘ


雨 きらきらと 落ちて 水たまりになる
あふれて こぼれて 君はどこに

cahier cahier
とめどない思考の手記 手沢を失えない心
utopie intérieure
涙を拭って手巾 その手燭を掲げていて

雨 川になる 流れ 天へかえりましょう
ここには なんにも 僕もいない

透明だった孤独が君の色に染まって穏やかに救われていく
今はその色のせいで水に溶けることも出来ず一層孤独になる

cahier cahier
手控えすら捨てられない 手離してしまった愛情
utopie intérieure
どこにもない救いの手よ 宛所不明の手紙

果てしのない渇き 真っ暗闇に一粒の ひかり
絶え間なく注がれるそれに 溺れているうちに包まれて
息もできない 何も見えない けれど幸せで
僕はそれを”  ”とよんだ 母のようだった

cahier cahier
赤い傘 梅雨に混じる吐息
cahier cahier
酷い隈 ただ静かな寝顔
cahier cahier
さようなら 愛おしすぎた君
cahier cahier

cahier cahier
Utopie qui autrefois existait là……


無理な金額は自重してね。貰ったお金は多分お昼ご飯になります。