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ScentlyとCelesで推し香水を頼んだよ【比較あり】

もうこのサムネとタイトルを見て読みに来ているということは推し香水の知識がそこそこある人ですね?

定番どころ2つで推し香水を頼んでみたところかなり面白いことが起こったので、同じ記事の中で書いてしまおうと思います。
今回頼んだのはScentlyさんとCelesさんです。簡単に言うとScentlyさんはパーソナライズで選んでくれる(薬機法絡みがあるので完全オーダーメイドではないらしい)ところで、Celesさんは市販の香水の中から一番近いものを選んでくれるところです。
どちらも完全にインターネットだけで完結します。北国のオタクなので対面で推し香水を作れるところがなくて、流行り始めのころは苦い思いをしました。いい時代になったねえ。
またScentlyさんはオーダーシートに文字数制限がありますが、Celesさんにはないので、今回私は先にScentlyさん用のオーダーシートを書いてCelesさんにもほぼ同じものを送りました。

オーダーシートのだいたいの内容

先にScentlyさん用の文字数で書いたものと同じものをCelesさんにも送りました。要約すると
・第一印象は失礼。だけどその失礼さにもきちんと理論がある
・大手企業でプロマネ補佐をやっているぐらい優秀なのに上司からは割とボロクソ言われている
・けだるげ
・誰かに理解されたいという寂しさを称えた人
みたいなことを書きました。
またCelesさん用には追加で年齢の情報を書きました。年齢設定がなく、種族によって寿命が違うと言われているジャンルなので情報から推測した年齢です。Scentlyさんには不確定な情報を与えたくなかったのですが、Celesさんはその香水がイメージする年齢も考慮してくれるかなと思ったからです。
また、「子供たちからみれば大人で、上司からみればまだまだ若いと思われているような微妙な立ち位置にいるような気がします。」とも添えました。

これ書いてて気づいたんですけどCelesさん用のやつに背景情報入れ忘れているな……よくこの情報量でたどり着いてくれたな……絶対調べてくれてるよね……申し訳ございません。めちゃくちゃ助かりました。

Scently

んで先にScentlyさんが届きました。
こっちはどうしてその香りを選んだかという解説付きで届くのですが、そこに書かれていた文章を一部抜粋します。

ベルガモットは枝に棘を持ちますが、柑橘らしさとフローラルさを併せ持つその香りからは、気品や落ち着きが感じられます。この香りが、彼の第一印象に重なる香りではないかと考えました。

すっげ(バカの感想)ベルガモットに棘があるなんて知らなかったぜ。香りのバックボーンも込みで選んでくれるとはやるわね……と思いました。

実際嗅いでみるとかなりキツめの香りがするんですけど、言いたいことはわかるんですよね。でもアルコールの刺激がかなり強いかもしれない。たまたまそういうのが当たっただけかな。
香りの変化もかなり緩やかです。ゆっくり楽しめると思いますが、なんとなくトップのベルガモットのアタックの強い香りがずっと残っている気がしました。
あと解説を踏まえてもう一度嗅ぐと全然違うし、その思考プロセスが覗き見られるのがかなりうれしいです。

Celes

んで後から届いたCelesさんがこれ。

え!?
君たちなんか共謀してらっしゃる!?
またベルガモットが来たがお前って香水のわかる人が見るとベルガモットのイメージに直結するのか!?

失礼いたしました。でもこの記事を2つに分けなかった理由はこれです。なんだ?ベルガモット……Scentlyさんのおかげでだいぶベルガモットがキていたので、名前を見て死んでしまいました。オタク特有の誇張表現。

これはオーデコロンなので1~2時間ぐらいしか香りが続かないらしいのですが、とりあえず何も見ないで試したので一瞬で香りが移り変わってビビりました。

つけた瞬間はベルガモットかな?ていう強い香りがしたのに一瞬でめちゃくちゃ甘い綿菓子みたいな匂いになったて、しかも一瞬でなんか沈香っぽい木の匂いになってすぐ消えていった 一瞬だった
初対面のインパクトの強さだったり、放置時ボイスみたいな時々見せる甘さだったり、普段の落ち着いた大人の香りが全て詰まっていてこう……大正解
すぐ消えるのがまた……どこか掴み所がないっていうか……

届いて嗅ぎながら狂っていたツイートから抜粋。
どうしてそれを選んだのかというのがない分、香りがすべてを説明してくれる情報量を孕んでいます。あとカードの裏に手書きで推しの名前が書かれているのも、かなりこう、来るものがあります。人が書いてくれた推しの名前嬉しすぎるな。

あとCelesさんの公式noteを頼んだ後に知ったんですが、ボトルの色も考慮していることがあるんですね。わあ、私の推し全身真っ黒。ジョーマローンのボトルにピッタリじゃないですか……頭抱えちゃった……。

結局オススメは?

どっちもやってくれ。

すみません。本音が出てしまいました。
でも気軽に頼めるのはCelesさんだと思います。文字数制限もないし。最悪名前だけ書けば向こうで調べて選んでくれるらしい。(すごすぎ)
香水の初心者なら、自分の考えを聞いてもらって、その解釈を文章で受け取れるScentlyさんのほうが親切かなあとは思います。頼みたいキャラクターが一次創作の方なら絶対にこっち。人の解釈した自キャラなんてなんぼあってもええですからね。

ただ香水の質に期待している人ならCelesさんのほうが良いと思います。Scentlyさんの香水をそんなにたくさん持っているわけではないけれど、正直香水そのものを評価しようとするとどうしても……という部分はあるのは確かです。それは価格の問題もあるかもしれないし、今回は私が抱いたものに対するイメージを的確に伝えるためにわざとキツい香りの入ったものを選んだのかもしれません。Scentlyさんには普段使い用か、イメージを優先するかの選択肢があります。そこでイメージを優先したものを、と選んだせいで、わかるけど……となってしまっているのかもしれません。
香水そのものの質で言うなら確実にCelesさんです。これは確実に言える。そりゃ、それ一本で十分素敵なあらゆる香水の中から、こちらが抱いているイメージに合う選りすぐりの一本を見つけてくれるんだから。
けれどScentlyさんの、丁寧にリボンのかかった箱から推しの色のカードが出てきて、推しのことを深く考えたうえでオーダーシートの文面からどういった解釈をして、香りのプロとしてどういう根拠でこの香りを選んだのかということまで教えてくれるという体験も込みで言うなら、約3500円は安すぎるぐらいだと思います。

実際、今回の私の例で言うと、先にScentlyさんのほうでベルガモットについて教えられていなかったら、Celesさんからベルガモットを選ばれたときにその理由を自力で理解できた気はしません。
香水の面白さは知っていたつもりだけれど、その香りが含んでいる様々な意味も含めて推しを表現しているのだ、ということにも気づけなかったと思います。

自分が何を求めるかによると思います。私はどちらにも満足しているし、頼んでよかった!と心から思います。
なのでどっちもやってくれ!としか言いようがないです。マジで。


みんなもとりあえずオーダーシートを書くために推しの情報を纏めるところから始めよう!私は正直この工程の時点でめちゃくちゃ狂えて楽しかった。ハッピーオタクライフ!


無理な金額は自重してね。貰ったお金は多分お昼ご飯になります。