偉大な組織の最小抵抗経路

ロバート・フリッツ, "偉大な組織の最小抵抗経路", Evolving, 2019

目次の感じから、The Path of Least Resistance for Managers (2011)  https://amzn.to/343O06y の翻訳だと思う。

これは OKR の別の言い方みたいな書籍であると思った。読みながら「これはOKRの元ネタやな」と思っていたが、Wikipeida によると OKR 的な考え方が Intel で始まったのと、この本の改定前の発売が同じような時期で、どちらが先かは微妙な感じあった。

要旨は、組織は「緊張構造」と「葛藤構造」という2つのいずれかの志向を持っていて、緊張構造がよいということだった。

緊張構造とは、
* 「目標となる状態」
* 「現状のリアリティ」を表す状態の記述
* 目標となる状態に至る「行動計画」
をもっていること構造。一番大きな緊張構造はもっとも大まかなその組織の目指すところを表していて、行動計画に紐づくさらに詳細な緊張構造を設計していく。ここまで読むと完全に OKR だなという感じだった。

一方、葛藤構造がOKRにないところで、2つの異なる目標(「変革」と「継続性の維持」とか)がある構造をいう。に、問題解決的な考え方だと変革の方に取り組んで問題を解決すると、次は継続の問題が出てきて、その問題を解決すると次は変革の問題が出てきて。。。という風に方針がころころ変わる理由になる。

冗長なたとえはところどころある感じがしたが、そのあたりは気にせず読み飛ばせば、OKR の設計に役たちそうだと思った。


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