生き物の死にざま

稲垣栄洋『生き物の死にざま』草思社 2019

仕事ででかけた先でちょっと時間があったので、軽い読み物として買ってみた。

いろいろな生き物が死ぬ場面に着目して書かれたショートショートのようなエッセイのような短編がたくさん集められている。一つずつの物語はとても短いのですぐ読める。

単純に死ぬ場面を描いているのかと思ったら、主人公の生き物を擬人化して感情移入させるような描き方がされていて読んでいて飽きない。てっきり雰囲気で感傷的に書いたエッセーかなと思っていたら、とても真面目な本で、まだ分かっていないことは「分かっていない」と書かれているあたりに、科学者の誠意みたいなものを感じた。


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