【最終発表】「少年は剣を…」の黒髪女性は何者?
クロニカ(黒の予言書の擬人化)だと考えてます。 クロニカは見る人によって異なる姿で現れる。これは永遠を手に入れた魔術師であるノアの力によるもの。全体的に黒くて赤目という特徴は共通。 黒の教団に属し、唯一神として崇拝する者には乙女(クロニカ)の姿に、 教団員でない者、教団に反発する者、歴史の闇に葬られる者には恐ろしい魔獣の姿に見える。 また、その他の姿に見える者もいる。イヴェオルヴィオには謎の生き物(旧yokopekoのRoman絵)、クロニカ自身は教団員と同じく自分の姿が乙女として映るが、サイズか小さく、むしろ予言書に囚われている弱い存在(クロセカジャケットのミニクロニカ)。 なので、少年剣ジャケットに描かれた黒髪女性は少年がイメージする黒の予言書の擬人化の姿。少年は教団の元関係者であるためクロセカジャケット版クロニカに近しい姿として現れる。
少年剣の黒髪の女性はChronicle2ndで登場した「黒の予言書の原典」であり《書の意思の総体》であるクロニカの成長した姿だと予想される。 「黒の予言書」とは「黒の教団」が信奉する教典である。「黒の教団」は世界を暗躍して「黒の予言書」の記載のとおりに歴史を動かし続け、最後には「書に刻まれし終焉の魔獣」で振出に戻しながら、「幾度となく誕生と消滅を繰り返す世界」を作り上げている。 ところが、Chronicle2ndの最後では「書に刻まれし終焉の魔獣」が歴史を飲み込むのを止めるために、ルキアがノアと対峙する。その対決の過程も結末も直接は描写されていないが、『〈ハジマリ〉のChronicle』では、「昏く永い闇を抜けて、新しい時代が来るよ。鎖ざされていた物語たち、動き出すよ」と謳われている。すなわち、「ある抜け落ちたページ」によって、それまで「黒の教団」によって完全に管理されていた円環のごとく「幾度となく誕生と消滅を繰り返す世界」から、次の段階に、たとえば同じところで繰り返される円環ではなく少しずつ変化する螺旋の形に進んだことが示唆されている。 そこから想像されるのは、不変な永遠の少女である《書の意識の総体》にもなんらかの欠落が生じたのではないかということだ。それを踏まえて少年剣の黒髪の女性に立ち返ると、実際にChronicle2ndのイラストと比較すると成長した姿に思われる。 ルキアたちの活躍によって螺旋構造へと脱出しているため、その螺旋の進む高さの分だけ、時の流れに合わせて成長(もしくは変化)したのではないだろうか。
「少年は剣を…」はカオスウォーズ・Sound Horizon・ベルアイルという複数の世界観が混在している。
それでも各曲がバラバラだと判断するのは尚早で、例えば""争いによって喪失を経験する""という共通項・「無限に繰り返す痛みは輪廻の《輪舞曲》」「もし生まれ変わったら」と歌われることから、3曲の少年達は生まれ変わりのような存在であるとみることができる。
それはエトワール母からプルーのような魂の転移ではなく、幾度となく誕生と消滅を繰り返す世界で歴史という定められた《戯曲》で同じ運命に囚われた《役者》としての生まれ変わりだ。
つまり<書の意思の総体>たるクロニカが描かれているのは、「Chronicleの世界観を用いて3曲を繋ぐため」であると考えられる。
余計な情報を使わなければ、黒髪の女性こそが終端の王ではないでしょうか?
クロセカだとかを引用して解釈する人が多いのはわかりますが、まずは他の作品ましてや同人時代のは除いて考えたいですよね。
歌詞の中でも時を孕むとあり、終端の王は女性であることが読み解けます。
漆黒の髪と紅い瞳の終端の王こそが、アートワークの女性だと考えます。
彼女は「Chronicle 2nd」に登場する<書の意思の総体(クロニカ)>である。
ならば「少年は剣を…」はクロセカと強い関連があると考えるのが自然だろう。
『終端の王と異世界の騎士』はそもそもクロセカのキーワードが頻出している。終端の王はクロニカか、書の魔獣か、ノアか?
『緋色の風車』は黒の教団から逃亡する子供達の物語だろう。ルキア達かもしれないし、挿絵からするとルキウス達かもしれない。
また、「Chronicle 2nd」という物語は「ボクがキミを守る」という構造になっている、と解釈している。「キミ」と呼ばれた者はいずれ「ボク」を継ぎ、生まれてくる「キミ」を守る。
『黒の予言書』『<ハジマリ>のChronicle』のボク
→少女ルキア=『キミが生まれてくる世界』の母
→『キミ生ま』の子=剣少年
→その仔ら
その継承が描かれるのが『神々が愛した楽園』である。
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