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思い出したい動物園の思い出の人

「動物園に誰かと行く」
その「誰か」に当てはまるのは割と仲の良い人だと思う。たいていは。

動物の中で1番好きなのがキリン。
そのつぎはゾウとかコビトカバとか、トナカイとかムースとかかっこいい角を持っている牛や羊が好き。
逆にキライなのは猿山のサルとカピバラ。

と、どうして動物園の話を書いているかというと、7年前くらいに動物園に行った時のとあるヴィジョンが強烈に脳に焼き付いていて一緒に行った人が誰なのかを忘れてしまった…この「一緒に行った人が誰なのかをただ思い出したい」という些細な興味のためだ。

動物園というワードで思い出されるとあるヴィジョン。
それは大好きなキリンを見るという目的のために動物園に行った時のこと。
その動物園のキリンゾーンにはキリンだけでなくシマウマも一緒に放牧?放逐?されていて各々がのんびり過ごしているようだった。
柵近くを歩くキリンは手を伸ばせば届きそうなくらい近くてわたしは興奮、しかも両手両足を広げて水を飲む姿まで見ることができたのである。
そしてそのあとだった。
わたしに衝撃を与えた光景の始まりは。

水を飲んだキリンは勢いよくおしっこをしたのだ。
すごい音だったし、想像よりも豪快。しかも量もすごい。
そして長い。おしょんの時間が。
その光景を呆然と眺めていた時、遠くからシマウマが小走りにこちらに駆けてきたことに気が付いた私たちは「あまりの音に気になって近づいてきたのかしら?」なんて笑っていた。
が、かけてきたシマウマは勢いが弱くなった(でもまだ出てる)おぴっこお構いなしにおぴっこの水たまりに口を近づけキリンのソレをごくごく飲み始めたのである。

ショックだった。
”キリンがしょんべん、それを飲むシマウマ。
「誰かと一緒にみた。」”
”誰”を思い出したいのにその画が強すぎて未だに全く思い出せないというモヤモヤの中で悶え続けている。
同性といったのか異性といったのかも思い出せない。
記憶力には自信があるのに。

いつかその誰かがこのnoteをみて「それわたしだよ~!」なんて名乗り出てくれないかな、なんて淡い期待を抱きながら。

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