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ブライドルレザーでしか表現できない世界観

こんにちは。Mz leather filmのみやわきです。

今日はぼくがメインの素材として使用している
「ブライドルレザー」について
なぜぼくがこの素材を使っているのかを書いてみます。

憧れの革素材「ブライドルレザー」



みなさんは「ブライドルレザー」を知っていますでしょうか?

革好きの方は、もちろんご存知かと思います。

調べてみると色々と情報が出てきます。

ブライドルレザーとは…

「もともと馬具に使われる革として作られた堅牢な革。牛脂や蜜蝋を刷り込ませて何ヶ月もかけて製作されていて、表面に浮き出たブルーム(白い粉のようなもの)が特徴。」

まとめると、こんな感じでしょうか?

何ヶ月もかけて作られますし、
伝統的なブランド革でもありますので
レザーの中では高級な部類に入ります。

ブライドルレザーは、英国の有名なブランドでも使われていますね。

そんなブライドルレザーは、自分の中で憧れの素材でもありました。

最初はどこで仕入れればよいのかもわからず、
たまたま浅草の革屋さんで見つけた、端切れを使ったのがはじめてでした。

職人の腕が問われる、むずかしい素材



ブライドルレザーを使ったアイテムは、
やはり少し高価です。

ですが、それは素材自体が高いだけでなく
高い加工技術力が必要とされる
ということもあると思います。

ぼくも何度も苦労してきました。

とにかく硬いのです。

小物などであれば、革自体を薄くして加工するのですが
ぼくはバッグをメインで制作しているので
厚めの革を使います。

厚くて硬い素材は、「立体」にするさいに
とても苦労します。

もとに戻ろうとする力が強いので、剥がれやすいんですね。

ですので、端の部分だけ薄く加工したり
張り合わせる範囲を広げたり
色々と微調整が必要でした。

そんな感じで、いろいろと苦労しながら
製作しています。

ブライドルレザーでしか表現できない世界観



そんなブライドルレザーですが、

バッグになった姿が
めちゃくちゃかっこいいんです。

このクラシックな佇まい。

落ち着いたシンプルなデザインでも
この圧倒的な存在感。

表面的なつるつるな光沢ではなく
革の奥の方から浮かび上がる、上質な光沢感。

これらはブライドルレザーでしか表現できないと思っています。

使う前とあとで、こんなに表情が変わるのも
この革の魅力ですよね。

なんと表現すればよいのかいつも迷うのですが

いうなれば「おとなの男のかっこよさ」みたいなものでしょうか。

スーツをビシッと決めた
ダンディなジェントルマンが持つと
とても上品でかっこよいのです。

自分らしさをプラスして



あとは、この素材を生かして
自分らしさをプラスして表現していきます。

正直、これらのかっこよさは
前述した英国の伝統的なレザーグッズブランドが
確立してきたものとも言えると思います。

なので、自分が表現するなら
それらのブランドとは違うことを表現していきたいと思っています。

それはなにか。

一つは、アイテムの「薄さ」です。

ぼくのつくるバッグたちは、
厚みが一番あるものでも5〜6cmしかありません。

今はペーパーレス化も進み、
業種にもよると思いますが、書類をたくさん持ち運ぶ
という機会は減ってきているのではと思っています。

ですので、ぼくのブリーフケースも
「ブリーフケース(書類かばん)」といいながら
書類をたくさん持ち運ぶことは想定していません。

「ノートPC」
「お財布」
「名刺入れ」
「手帳」
「文庫本」

くらいがスッキリ収まるくらいのサイズ感です。

「伝統と革新」


このように、今のニーズにもあわせて
ものづくりをしていけたらなと思います。

最先端技術のものづくりと
伝統的なものづくりの共存。

それぞれを活かしながら
ぼくの思うかっこよさを表現していきます。

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