ベトナムで人気急上昇、ヤマハ PG-1
ベトナムで販売されていないハンターカブ・クロスカブの空白を埋めるべく、ヤマハが投入したマルチパーパス風な小排気量のバイクPG-1がベトナムで人気です。
PG-1はこんなバイク↓
こんな動画がTikTokやyoutubeに溢れていて、一夜にしてムーブメントを作った感のあるYAMAHAはすっごいなぁ、と改めて。
ベトナムでの輸入ホンダCT125の価格は9,000万VND(約52万円)、PG−1は1/3の3,040万VNDです。一般的な125ccのスクーターが4,000万VNDほどなので「え!?」っていう価格設定でヤマハが殴り込みな形です。
安さの秘密
小型二輪のわりに大柄に見える車体はたった107kgでエンジンは114cc空冷OHC&自動遠心クラッチ4速、タイヤは前後16インチ、後ろのブレーキはドラム式、電灯類もLEDとかありません。またシートなども最低限な雰囲気で「カスタム前提」な感じがします。
セルやFIは今風に搭載していますが、それ以外はかなりシンプルかつレトロなシンプルバイクです。
シンプルなのには理由があり、スタイルを変えられるオプションパーツのセットを提案、納車時にまるっと好みのスタイルにしてくれるのです。
誰でも手に入れやすく、手に入れてから自由にいじってね、という戦略でカスタムプラン込でソコソコの価格になる設定です。 ドレスアップパーツが車体に比べて高いという批評が出ていますが、まあ商売ですからね。
確かに部分でみると、かなり安っぽい(というかやすい)作り。しかしさすがのYAMAHA、実車を見ると安い印象はまるで無くデイザインで完全に克服しています。この印象にはスポーク&トレールタイヤ(しかもIRCらしい)なこともかなり貢献していると思います。だって楽しそうだもん。
街中で目立ってきたPG-1
PG-1の発売は昨年だと思いますが、すでにかなり街なかでよく見るようになっています。 街を走るのは殆どがスクーターか小型の通学電動バイクなので、かなり目立ちます。クロスカブが入ってきていないためPG1一人勝ちな状態なのかもですがバンバン売れてほしいです。
何故ホンダのスクーター乗りのわたしが騒いでいるかと言うと、ベトナムのバイク市場はホンダ一強,そのシェアはなんと80%近くで直営店舗も多いためリセールバリューも高い、「特殊環境」があるためです。 PG1はヤマハの東南アジアマーケティングの「大きな挑戦」に見えます。
チョイスが少ないベトナムバイク市場
ベトナムはスクーター一色で輸入関税も高く、スクーターからステップアップしようとするといきなり2〜3倍の値段で、選べる車種も殆どないというのが現状です。大気汚染も深刻なため、国民に勝手なことをしてほしくない、というベトナム政府の切実な理由もあるので仕方ないところだと思います。
下の動画はイギリス人?でしょうか。くわしくレビューしています。
PG1は動画界隈でも盛り上がっています。YAMAHAのマーケティングも頑張っているのかもしれませんが、平均年齢が低いベトナムなので火が付くとこうなるのかー、という感じ。 これまでの単なる生活の足としてのバイクから、行動範囲の拡張や楽しむ文化の割合が増えていきそうな予感がします。
こんなの見たら欲しくなりますよね。
続々と増えるアフターパーツ
ヤマハのキットとは違うのを付けてるバイクが多い雰囲気なので通販サイトを見たら大量にありました。以下はその一部ですがモノが少ないベトナムで、ここまで揃っている車種って見た記憶がありません。
リアショック
レトロマフラー
エンジンガード
ケースカバー
フロントフォークカバー
ちなみに,こういうカバーとか意味あるの?と日本からだとDQN評価されそうですが、ベトナムではつけた方が良い事情があります。バイク社会でどこに行っても駐輪場所がありますが特にハノイやホーチミン市ではギッチギチ。アパートなどでもすし詰め状態であっという間に傷だらけになるのです。また後部のウィンカーが破損とかもよく見ますので、特にその辺りは防御がおすすめです。
エンジンガード
ライト周り・フロントキャリア
犬用シート
ライト関連
ベトナムでは高級大型路線としてホンダのRebelがあり、レトロデザインが合う街並みなのでマル灯チューンをしている人が多い印象です。これは一例ですが様々なスタイルを見かけます。
複眼キット
複眼も丸目2灯とか色々あります。これは変わり種の5灯さん
リヤキャリア・パニアケース
サーフボードキャリア
オマケ:PG-1の仕様
小型2輪の免許見直しがあるので、日本でも注目が集まりそうですね。
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