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ねこがき生誕記念2時間耐久ライヴレポート(その1)

すっかりおそくなってしまいましたが、2023年11月3日に行った、自分の生誕記念ライヴのレポートになります。その1は自分のソロステージ前半部分のレポートですが、自分で自分の演奏中の写真は撮れないので、曲の解説がメインになっています。
トップ画像は、ゲストの彩葉永華ちゃん。開演前に入口にて。


はじめに

 自分の誕生日(10月25日)になにもイベントが無いのはあまりにも寂しい、、、ならば、自分でライヴをやってしまえばよいのでは?、という発想で何年か前からやってる、自分の生誕記念ライヴ。
 ただし、自分のソロではあまりに集客力がなく、そのままだと寂しい日になってしまうことに変わりはなくなってしまうため、ゲストヴォーカルさんを多数お招きして、自分はその伴奏に徹する、というスタイルで何年かやっておりました。
 今年は、新型感染症の影響の余波?、というわけではないのですが、初動が遅かったためか、思うようにゲストヴォーカルさんの都合がつかず、どうせならめったにやらない自分のソロライヴという体にして、そこにゲストヴォーカルさんに入ってもらおう、というスタイルにしてみました。
 かくして、一応、タイムテーブルは作ったものの、ゲストさんにたっぷり歌っていただいて、自分のステージは多少短めでもいいかな?、と思ってたので、だいたい、そんな感じになってしまいました^^;;

【当初予定してたタイムテーブル】
18:00 開店、後、適宜、リハーサル
19:00 開演 ねこがきソロ その1
19:40 ゲストさんその1:みでぃちゃん
20:20 ゲストさんその2:永華ちゃん
21:00 ねこがきソロ その2
21:40 以降、フリータイム
24:00 閉店(ただし、終電の都合で、自分たちはその前に適宜撤収)

 見る人が見ると、30分ステージ/10分休憩の繰り返しだな、とわかると思うのですが、各ステージの終了予定時刻や転換時間をあえてかいてないのは、その辺はアバウトに、、、自分のところは巻き気味でやっちゃっても良いし、ゲストさんは多少長めにやっちゃってもかまわない、という気持ちの表れ、です。
 では、今回は、自分のステージの前半を、当日あまりできなかった(かもしれない?)曲目解説も含めて、書き連ねてみようと思います。全曲ピアノソロ・インストルメンタルでお届けしました。
 あ、「ねこがき」というのは、自分の国分寺クラスタでの通称名、です。ステージ名の「はぃぱぁきゃっと」が長いので、他所でも「はぃぱぁさん」とか「きゃっとさん」とか呼ばれることがほとんどの上に、そこから派生して「ねこさん」という呼び方もかなり多くの場所で定着してるのですが、それと本名の一部が組み合わさったのが、この通称名です。

ねこがきソロステージその1

 前半戦は、まだあまりお客さんが集まっていないことを想定して、自分が好きなので良く弾いてるけど、知名度があまりに低く、下手すると自分以外にカバーしてる人が居ないんじゃないか?、という曲を中心に選曲しました。普通のオープンマイクとかで演奏しても良いのですが、曲の説明が非常に長くなってしまうので、ちょっとどうしようか迷うのですよね^^;; そういった曲の解説も書いていきます。

ソロ演奏中の適当な画像が無かったので、終演後のセッションタイムにて、
クラスタ常連の賀谷さんとのセッション中の画像を持ってきています。
毎度おなじみ、うちの猫見守り隊。鍵盤の端っこが定位置。
左が みぃにゃ。右が すぅ です。

0.雪晴れ~Super White~(オリジナル)

 オープニングは、数少ない自分のオリジナル曲である、この曲にしようと決めていました。ピアノソロ曲で、曲の中で白鍵しかつかわないようにして作った曲です。
 イメージは北海道の大雪原で、雪が止み陽が登った時、その輝きで全てを真っ白に染め上げてしまうような、強烈な白をイメージしています。実際、もう十数年も前、冬に北海道を旅行した時に、バスで道央の富良野付近を長距離移動していた時にみた風景がベースになっています。
 この曲はインスピレーションを得たもとになる曲があります。国分寺クラスタでは大先輩になるピアニストの倉田典明さんのオリジナル曲で「雲」という白鍵しか使わない曲がありまして、これに触発されて作ってみました。
 裏話を書くと、この曲のBパート部分は、コードと大まかな音型(上昇/下降)は決めてあるのですが、細かい部分は毎回アドリブで補っています。勿論、白鍵しか弾かないというルールは守った上で、なのですが、まあ、生ピアノで弾いてる分には、このルールを守るのは容易、ですね。
 この曲をベースにして、今回のライヴで最後に弾いた「空の蒼/海の碧」ができているわけですが、その説明は、また後程。

1. I Wish…(NONさん)

 もう、今から二十年ぐらい前に自分が推していたアーティストさんのうちの1人の曲です。ソングライターではなかったので楽曲提供を受ける側だった方ですが、作詞もしていました。「NON」だけだとネットで検索掛けてもわけがわからないことになりますが、公開されている本名「大村のぞみ」を合わせて入力すると、Wikipedia をはじめとする各種サイトや画像がでてきます。
 この曲は、彼女の6番目のシングルのカップリング曲として2000年の10月25日にリリースされています(自分の誕生日当日と重なってるのは偶然、というか、今更気づきました^^;)。彼女が北海道のFM局 「AIR-G'」で番組を持っていた時に、そこに寄せられた読者の体験談をベースにした曲だったように記憶しています。そこそこ重い話で、妻子ある男性を好きになってしまった女子高生さんが、高校を卒業して成人し、さて、どうしましょう?、という内容だったような?。歌詞にした際に、その辺りはオブラートに包まれておりますが、純愛路線の歌詞です。
 歌詞の内容はさておき、NONさんの曲の中では一番好きだった曲で、インストルメンタルでカバーするだけでなく、その当時の知り合いのヴォーカリストさんに彼女を知ってる人がいて、江戸川区のライヴハウスで歌ってもらったことがあるように記憶してますが、、、もう、二十年ぐらいまえの話になりますね…
 北海道出身の方、と書くと気づかれると思うのですが、上述した「雪晴れ」ができるきっかけとなった北海道旅行というのは、彼女のライヴを聴きに、富良野プリンスホテルのチャペルコンサートに出向いた時のことです。この時は、コンサート(といってもあまり大きな規模のチャペルではなく、かつ、予約しなくても大丈夫だった)に行くことだけは決めていたのですが、あとは全くの行き当たりばったりで、行きの飛行機のチケットをとったのが、たしか、前日。1月上旬だったのでスキーも目的のかなりのウエイトを占めていたのですが、現地入りしてから宿を決める、というアバウトっぷりだったため、スキー道具一式を宿に送ることができず、飛行機→電車→バスと、道具一式をかついで持ち歩いたりしてます。
 もちろん、一人旅で、プリンスホテルに泊まるなんておおそれたこと?はできず、富良野のゲレンデベース付近にある民宿に泊まったのですが、ライヴ会場であるプリンスホテルとは、スキー場はつながっているものの、尾根一つ挟んだ反対側のゲレンデベースになるため、昼間であればスキーでそのまま滑り込める(!!)のですが、流石に夜中にそんなこともできず、大人しくプリンスホテルの送迎バスで向かった記憶があります。たしか、帰路は歩いて戻って来たように記憶してますが、曖昧です。
 というわけで、自分のライヴ遠征の最北記録は、この時の富良野プリンスホテルのチャペル、です。最東記録も彼女のライヴで、帯広のRESTというライヴハウスだったように記憶。ちなみにこの時は帯広/旭川/函館の道内三か所のツアーだったように記憶してますが、全部、行きました(笑)。しかも、本当は北海道に行きっぱなしになってる予定が、急な仕事が入って、函館に行く前日に一度東京に戻ってる、なんてこともしました。
 いやぁ、あの頃は若かった^^;;
 結局、NONさんはヒット曲にはめぐまれず、それでもル・クプルのお二人のコンサートには、バックコーラス担当で参加していたので、それを聴きに行ったりとかしてたのですが、2000年代前半には表舞台からフェードアウトしてしまっております。
 ただし、その末期に、青森県のイメージソングとして彼女が歌う『青い森のメッセージ』が採用されており、何年か後に行った東北旅行の際、青森市の観光案内所でこの今日がBGMでかかっていて驚いたこともあったのですが、もしかすると、現在でも聞けるかも?

2.普通の日々(東京Qチャンネルのお二人)

 この曲も、1990年代後半辺りに、自分が推していたシンガーソングライターユニット(??)さんの曲です。また、自分がソロで人前で演奏するようになった最初期(2000年代前半)から弾いてる曲でもあります。
 東京Qチャンネル とは、ヴォーカルと主に作詞を担当する須藤まゆみさんと、ギターやシンセなどと主に作曲を担当する割田康彦さんの2人組ユニットです。Wikipediaにて必要最小限?の情報はでてきます。シングルやアルバムのリリースは1990年代半ばに集中していて、この曲は1994年11月19日にリリースされた彼らの(メジャー)デビュー曲になります。TBS系の木曜夜10時のドラマ枠で同年10~12月に放送された「家族A」のエンディングだったのですが、ドラマ自体が裏番組が強力だったため視聴率が低迷し、全11回予定のところを9回で打ち切られてしまっていまったとのこと。
 で、彼らがライヴ活動を頻繁に行っていた1990年代後半、インターネットの黎明期/パソコン通信の全盛期に知り合った仲間と共に、北は盛岡さんさ踊り会場から、西は岐阜県大垣市の成人式会場(?!)まで、押しかけて行ったばかりでなく、どういうわけか楽器ができる人/打ち込みができる人/歌える人が多数集った結果、彼らの楽曲のトリビュートアルバムを自主制作する、なんて事態にまで発展。自分は、ヴォーカルが名古屋/パーカッションが大阪/打ち込みが仙台在住というカオスなユニットで参加したのですが、これがあまり自分の好む形態ではなかったため、名古屋在住ヴォーカリストさん経由でその友人方が歌ってる曲の伴奏をピアノで担当する、という、現在の活動に近いスタイルでの演奏もやっていました。
 ちなみに、当時彼らがDate-FM(仙台のFM局。東京FM系)で持っていた番組の公開収録を見に行くついで?に、そっちの方面でストリートライヴをやろうという目論見で楽器を持って行った結果、その公開収録の現場で演奏する羽目になって、期せずして自分たちの演奏が電波に載ってしまった、なんてこともあったりします。なお、行った先は仙台市内とかではなく、宮城県の岩手県との県境に近い、栗原郡栗駒町(現在の栗原市)界隈でした… 公共交通機関で行くにはかなり困難が伴う場所でしたが、音楽仲間の車に押し込まれて?行ったような?
 そして、その東京Qチャンネルの割田康彦さんとは、近年になって、思わぬところで再会する、なんて事態になっております。あろうことか、今回のライヴでゲストで参加していただいた彩葉永華ちゃんが所属している音楽コミュニティ「Music Port Japan」のスーパーバイザーに就任されておりました。

3.もう1つのセレナード(???)

 ここまでの2曲はメジャーレーベルからシングルとしてリリースされており、型番が解ればどこかのレコード屋さんの倉庫に埋もれているかもしれない在庫を引っ張り出せるかもしれないのですが、この曲は同人ゲームの挿入歌なので、通常(??)では音源の入手は困難であると思われがちです。
 ただし、その同人ゲームを作ったサークルは現在でも活動中で、そのサークルの公式サイトから通販サイトへのリンクを辿れば、ゲームそのものやサウンドトラックは入手可能になってるので、そういった意味で前2曲よりは入手難易度は低いかも?
 ゲームの名前は『潮騒のセレナード』。作っているのは『少年舎』というサークルです。湘南の海辺の街を舞台にした純愛学園もの。ゲームと書きましたが、途中分岐は(実質的に)ない1本道なので、画像付きの小説といった感じです。サウンドノヴェルというジャンルになるようです。
 この曲が流れるのは、その3巻のクライマックスで、サブヒロインの女の子が主人公に自分の気持ちを吐露するシーンになります。サブヒロイン視点の詞になってるので、「もう1つの…」というタイトルになっております。サブヒロイン、と書いた以上、当然、メインのヒロインは別にいらっしゃるわけでして、、、以下はネタバレになるので、省略、ということで^^;;
 なお、この曲を創ったのが、やはり当時自分が推していたライヴを中心に活動していたシンガーソングライターさんなのですが、、、あれ?、名義を別にしてたっけ??、ということで、正体を書いてよいのかどうか良く解らないため、ここでは公表せずにおいときますね。
 きれいな曲なので、インストルメンタルで演っても非常に映える、のですが、この曲の真の魅力は、サブヒロイン目線で書かれた歌詞にある、わけでして、でも、かといって自分が歌うと雰囲気もなにもあったもんじゃなくなってしまうので、もどかしいところです。非常にマイナーな曲なので、なかなか歌ってくれる人もみつからないですし… あ、一度だけ、(曲を創ったご本人様以外に)歌ってもらったことがあった、かも?
 『少年舎』さんの公式サイトへのリンクを貼っておきますね。

おまけ.笑点のテーマ

 ここまで来て、微妙に時間が余ってしまいました。そのまま休憩に入っちゃってもよかったのですが、折角なのでその間に挟める短いネタ?、ということで、著名な曲(?!)ではあるものの前半ステージに持ってきちゃいました。
 ちなみに、この曲と同様、短いけど気の抜けない持ちネタ(で、この曲とどっちにしようか迷った曲)に、「あまちゃん オープニングテーマ」があります。どっちも気を抜くととっちらかります(し、この日も、実際、繰り返し回数?が分からなくなってとっちらかりそうになりました^^;;)

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