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君は僕であり、僕は君だ


愛メソロスを引き摺り早3ヶ月(言い過ぎ)相変わらずちょこちょこ観劇してました。
男を殺したと自首をする青年の話や一つの村が壊滅する話、巨大なシステムの掌で踊り死ぬ話、アルティメットがブレイズする話、ぶるぶるぶるーみんぐに天王洲で観るレミゼ、そして絶望に次ぐ絶望、この人には本当に赤い血が流れているのか?でお馴染みのアレ。


TRUMPシリーズ最新作

COCOON 月の翳り 星ひとつ




COCOONの感想というかアンジェリコ・フラへの気持ちが爆発しそうなのでアンジェリコ様のことばかりになりそうですね。ネタバレには1ミリも配慮はしませんすみません。



このね、幕があくまで配役も登場人物も分からないっていうね、ほんとね、12月に2本同時にやんでって言われてね、その時はまだ出演者出てない状態で


「月の翳り」ではアンジェリコとラファエロを主軸とした物語が、一方の「星ひとつ」ではウルがたどり着く慟哭の結末が描かれる。


ってだけ言われて、いやいやアカンアカンウルの慟哭とかそんなん絶望大盛りトッピングに絶望全部盛り増し増しで絶望お持ち帰りのやつじゃん…!ってなるじゃないですか。もうその時点で我々はすでに繭期にさせられてるわけじゃないですか。新作やるよって言葉だけでもう辛すぎるじゃないですか。これ最終作やるよって言われたらその時点でわたし死ぬんじゃないですか?
で、2月に出演者発表されて


【「月の翳り」編】
安西慎太郎、荒木宏文、碓井将大、宮崎秋人、田中亨、郷本直也、鬼頭真也、大久保祥太郎、池村匡紀、細貝圭

【「星ひとつ」編】
宮崎秋人、荒木宏文、安西慎太郎、三津谷亮、木戸邑弥、郷本直也、鬼頭真也、大久保祥太郎、池村匡紀、陳内将、染谷俊之


配役、あらすじに関しては、事前発表は一切しないとのこと。






ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!?

ですよ。


みつやにそめやにちゃんじーん!!?ってなりますよ。ソフィ、クラウス、ダリが出るのはお察しじゃないですかもう。そんでウル、ラファエロ、アンジェリコってもうあのクランしかないじゃん(どのクラン)いや星やばいな!?これはやばい!!って言ってた2月の私。




本当にやばいのは月だったぞ。




いやもちろん星もやばい。
忙しい人のためのTRUMPって感じでウルに主軸を置いたTRUMPなんですけど色々削ってあるのでCOCOONのみ履修された方は今すぐTRUMPも観てください。(ソフィは三津谷しか許さないから少年に見えるうちに早く完結してくれって事あるごとに言う三津谷ソフィの強火なので私はD2版reverseが好きです。あと陽キャのサイコパス山田クラウスが超好きです。)
星はほんとあれはずるい。開始1分で泣いたし。あのシーンから始まるのはずるいぞ!!許さん!染さま出る時点でグランギニョーーールなのはお察しだったけどあれはグランギニョル履修してたら誰でも泣くわ。ていうかほんとグランギニョル観て欲しい。観て。全部観て?
星は割と笑いあり涙あり(って書くとなんか感動エンタメって感じしますね。全然違いますよ)で見やすいし分かりやすくしんどいんですよね。
絶望が分かりやすい。
だって生まれた時から二重のイニシアチブを取られ死に怯え続けるウルの話なんて観る前からしんどいもん。


個人的には分かりやすさってあまり引きずらない様な気がしてて。
もちろん目も心も奪われたし大好きなんですけど、あー!しんどい!あの人やっぱ緑の血が流れてるんだな!(やめろ)ってはっきり口に出して言える清々しさ?みたいな?(何)ファミレスでパフェとか食べながらめっちゃやばかったね、椅子人ちゃんパワハラ大変そうだねって友達と話せる感じみたいな(?)
でも月に関しては誰かと一緒に語り合うというよりはもやもやとした気持ちを抱えたまま家に帰ってひとりで考え続けるみたいな(みたいなって言い過ぎですよ)


実際今がそうなんですよね。
半月前に月星マチソワして(え、半月も経つの?)月は泣かなかったんですよ。星は1分で泣いたんですけど。会場で泣かなかったけど吐きそうって言っていた方がいて心の中で深く頷きました。
で、1日でどっちも観て家に帰りながらダリちゃんやばかったなとかウル可哀想過ぎるなとか衣装も演出もすごい好きだなとか割と星の事を考えてたんですよね。
でも次の日起きてから今までずっと考えてるのは月についてなんですよね。
身体の内側からじわじわと赤黒い滲みが広がるように徐々に侵食されていく感じ。
これは確実に彼の所為。


全部安西慎太郎のせいだ

(全部繭期のせいだ)


え、だってさぁ、ねぇ、きみふらけのごしそくでしょもともと?
いやいやどっからどう見ても貴方アンジェリコ・フラですよね?え?違うの?安西慎太郎さんっていうの?アンジェリコ・フラではなく????ほんとに???出演者発表あれ間違ってるでしょ?安西慎太郎じゃなくてアンジェリコ・フラでしょ?
彼よりアンジェリコな人いる?いやいやいないいない。貴方元々そこで呼吸をしていたでしょう?
っていうくらいアンジェリコ過ぎて。

特級貴族としての誇りを持ち気高く美しく優しくそして愚かで惨めで見苦しくてさみしく愛おしいアンジェリコを奇跡的なバランスで生きる安西慎太郎さん素晴らしいがすぎるんですけど。(あと今書いてたの500文字くらい消えて死にそうなんですけど)(覚えてないんですけど)

伏せた目も長い睫毛も歪む口元も頭のてっぺんからつま先まで、呼吸も指の運びも全てがアンジェリコ・フラで全人類スタンディングオベーションですよ。

お父様と同じハーフアップの縦ロールにサテンのリボンを結んだ漆黒の御髪…美しい黒髪なんだよねぇ…ゲルハルト卿金髪なんだよねぇ…(泣いてる)

しかもパンフレット皆さん買いました?買ってない?買ってください。おま、小劇場で舞台一本観れるし下北で人気はあるけど売れてはいないバンドのライブ見てドリンク代まで払えるぞって金額(誰のことかな?)だけどあのたった2ページの短編小説にそれだけの価値はあるし各ページの詩もひたすらに抉ってくるから早く読んでください。
以下、アンジェリコを待ちながらを読んだ時のふせったーで呟いた感想です(コピーアンドペースト)


TRUMPだけの印象だとなんだこのいけすかない奴ってなってたアンジェリコ様。
月でアンジェリコとラファエロの再会から決別までを観て印象が180度変わってしまった。気高く美しくあろうとした彼の報われなさ孤独さに心臓に爪を立てて握りつぶされるくらいの苦しさを末満さんにプレゼントされた我々にこんな話をするとは…!
手作りのマフラーとセーターと手袋って繭期の少年たち可愛過ぎない!?
誰よりも近くでアンジェリコ様の努力を見つめ心情を思うジョルジュとモロー。そしてそんなアンジェリコ様に相応しい吸血種であろうとするジョルジュとモロー。アンジェリコフィーバーするジョルジュとモロー。手作りのレースの手袋がシンクロしちゃってあたふたするモローに片方ずつ贈ろうって言うジョルジュ。優しすぎるよ!!2人とも!!なにこの穏やかな時間!?
ラファエロと決別して孤独なアンジェリコ様を慕う2人(というか4人)がいてくれたからアンジェリコ様はまだあそこで踏みとどまれたのかもしれないなぁ。
ゲルハルト卿と同じ髪型なのに闇夜のような綺麗な黒髪なんだよねぇ…ウッ。
ラファエロとの決別でこれ以上ないくらいの絶望感を味わったアンジェリコは純血倶楽部の仲間たちがいなかったら、ウルとの事を知ってしまったらもう本当に手の施しようが無いくらいに壊れてしまったんだろうなぁ…あの最期を迎えるまでの長く短い時間にこんな穏やかな時間がアンジェリコ様にもあって良かったよ…ドアを開けて飾り付けられた部屋やケーキ、それぞれが自分を想って用意したプレゼントを見てきっと素直じゃないながらも嬉しそうな笑顔を4人に向けるんだろうなぁ…ウルだけじゃなくアンジェリコ様も良い友達をもったね(号泣)
こんな穏やかな時間を贈られたが為に星が更にしんどくなるという…


だそうです。おまえどんだけ髪色しんどいんだ(しんどいでしょ)
ほんとにね、アンジェリコ様両手違うレースの手袋つけているんですよ。冬にはきっとマフラーを巻いてセーターも着ていたのでしょうね。きっと大事にしていたのでしょうね!お優しい!アンジェリコ様は本当にお優しい!(泣いてる)アンジェリコ様冬生まれなんですね。12/16ですか?(それはしんたの誕生日だよ)
しかも可愛いものが好きってなんなの!?アンジェリコ大フィーバーなんですけど!!?ありがとう!?


そしてこれが月ライビュのカテコでラファエロがアンジェリコを見なくなったことに対しての感想です(コピーアンドペースト2回目)


いつから完全に決別してしまったのか…
月観て星観てまたリバース(D2)観てアンジェリコを待ちながら読んで月観てアンジェリコ様に対する想いがどんどん膨らんでいくんですけどオーマイガー(天を仰ぐ)
最後のあの赤い紙吹雪がアンジェリコの心が流した血なのならば彼にはもう一滴も残っていないのではないだろうか。
あんなに穏やかで暖かい眼差しをラファエロに向けていたのに、あんなに心を許してこれからも共に歩んで行けると思っていたのに…目に見えて彼の瞳から光がなくなる瞬間がばっちり映った時心の中でナイススイッチング!!って拍手喝采でしたよ。
星であんなにファッキンアンジェリコになるくせに、自分でラファエロが負けるように仕向けたくせにあの瞬間信じられないって顔するのズルくない???
アンジェリコ様を今回演じてくれたのが安西慎太郎で本当に良かった…喜び哀しみ怒り総ての感情を視線や表情、声、彼の生き様一つ一つがアンジェリコ・フラとして舞台の上で息をしていた。それに今立ち会えたのはとても幸せなことだなぁ。


もう感情が溢れ過ぎて何書いてるのかも分からなくなってきましたよ。同じこと言ってても酔っ払いの戯言だと思って生暖かい目で見てください(一滴も飲んでません)


キャラクターとしてはみんな大好き藪からキュートなジュリオちゃんが一番好きなんですけどそれすらもぶっちぎって星も月もアンジェリコ様が優勝です!おめでとうございます!

ジュリオもねー、ほんとね大好き。退屈すぎて涅槃像な僕ちゃんだけど誰よりも良識があって意外と世話焼きで優しいジュリオ。最後のシーンで友情も繭期と共にこのクランへ置いて行こう。そう言った彼のクランでの2人と共に過ごす時間はきっと退屈ではなかったのだろうね。全てがつまらなくただただ退屈だった時間に2人がいたおかげで心から笑えた時間がたくさんあった。だからこそその思い出も友情も置いて歩みを進めるジュリオ。大人になっても僕ちゃんって言っててほしい。たぶんめちゃくちゃまともな大人になるなジュリオは。


ラファエロに主軸が置かれラファエロの視点で話が進んで行くから一見すると月の翳りの主人公はラファエロに見えるかもしれないけどあれは完全にアンジェリコ・フラの話なんだよなぁ。そしてCOCOONはアンジェリコとウルの兄弟の話なんだよなぁ。

イメージビジュアルで2人は抱き合って真白い糸に包まれているけど実際には手を取る事もなく柔らかい繭の糸に護られることもなく破滅へと進んで行く。

TRUMPシリーズは絶望の連鎖が続いて行く所為で大きな悲劇に目が行きがちなんだけど今回少し違ってもっと小さな、言い方は悪いかもしれないけど個人の理解されにくい日常に潜む絶望に身を裂かれる思いがした。
たとえば隣にいた君がいなくなる。
たとえば信じていた人に裏切られる。
たとえば誰よりも大切に想っている人が自分を選んでくれない。
この辛さって誰もが味わったことがあると思うんだけど(ないかもしれないけど)やっぱりその傷の深さは他人には理解できないものがあって。

アンジェリコはお互いを認め高め合い、これからも共に歩んでいけると心の底から、とてもとても大切に想っていたラファエロに選ばれずに心が壊れてしまう。
この辛さはきっと誰にも理解されない彼の、彼だけの絶望。
分かり合えていたはずのラファエロがディエゴの言葉によって少しずつ自分から離れていって、自分ではなくウルが選ばれたことによって決別をしたはずなのに。ラストシーンでそんなのは嘘だよ、本当はずっと君と歩んで行きたい、行かないでと本心を震える声で伝えても終ぞその想いは受け入れられない。
その瞬間に流れた血が最後のあの凄まじい量の真っ赤な花弁。

普通ならそこで諦めるか、もしかしたら命を絶ってしまうかもしれないけどきっとアンジェリコはそんなことできなかったんだろうなぁ。お父様の様に立派な吸血種になる為に努力を惜しまずに生き続けるしか出来ないんだろうなぁ。認めて欲しい父親と親友に認められる事もなくひとりぼっちのアンジェリコ。
純粋な想いがバランスを崩して捻じ曲がった愛憎に、昏い執着に変わってしまう星において彼は敵愾心を剥き出しにどんどん醜く小さくなってしまうけど。

それでもラファエロに対する想いは消えなかったんだろうね。
クランフェストでラファエロを負けさせる為に自分で罠を仕掛けたくせにいざそうなった時アンジェリコだけが信じられないという目をして動けずにいたんだよ。自分の所為なのに。
最後僕が殺したかったと言ったあともすぐに違う、僕とあいつがふたりでこれからを担わなければならなかったんだと怒りと悲しみを悲鳴の様に吐き出す。
ぐちゃぐちゃに歪んだ感情は誰にも受け止めてもらえずにただただ彷徨う。

ひとりぼっちで誰も自分の想いを受け止めてくれず誰にも愛されなかったアンジェリコだけどそれでもさっきも書いたけどそばにいてくれる純血倶楽部のメンバーがいてくれて少しは救われた部分があってほしい。ほんのひと時でも心が安まる時間をジョルジュやモローが与えられていたんだろうね(そう信じたい)
きっとアンジェリコ様聖誕祭でジョルジュとモローがアンジェリコフィーバー踊ったのを気に入ってアンジェリコ様飛び入り参加してあの形になったんだと信じたい(え?)


アンジェリコとラファエロは灰になってしまったら魂は何処へと還るのだろう。
もしあの世界にも天国があるならふたりともマリア様とフリーダ様にきつく優しく抱きしめられてほしい。愛されたい愛してもらえないと哀しみを抱え続けたふたりを。そんでダリ卿とゲルハルト卿の悪口みんなで言えばいいんだよ!えーん!お父様は高貴で気高く美しい吸血種だけど僕たちのこと見てくれないから全然だめ!でも大好き!とか言っちゃえばいいんだ!
それかふたりとも地獄に堕ちて裁きの門の前で再会するんだよ(なにそれ?)そんでちょっと気まずそうにしてアンジェリコがここが地獄だとするならば僕たちの手によって美しく制圧統治してしまえばいいんだとかなんとか言って!…お前は本当に気持ち悪いなってボソッとラファエロに言われるんだ!そんでちょっと嬉しそうな顔するんだよアンジェリコは!!それで2人で地獄の門をくぐるの!!(妄想がひどい)


東京楽前あたりから研ぎ澄まされる様に進化していったアンジェリコ様大阪に入って更にブーストかかったみたいじゃないですか。月前楽なんて凄まじかったらしいじゃないですか。なんで私は東京で仕事してるんですか???仕事辞めよ?

末満さんがCOCOON二つのうちの一つは青春ストーリーだからって言ってらしてみんなに…え?って言われてたけど月の翳りは正しく青春群像劇だった。どんよりとした曇り空と鬱屈とした空気の中繭期に弄ばれる少年たちの刹那の様に短く永遠の様に長い青い春がそこにあった。あの面子で、あのカンパニーで今だからこそ出せる空気に心の臓まで蝕まれてしまった。


もうどうしよう。僕には兄弟がいないからって言うアンジェリコ様(しんどい)とかディエゴに見える陰翳ちゃんのかわいさとかエミールの優しさとかジュリオの実は斜めにぱっつんの前髪とか繭期拗らせおじさんの死体が見つかってないの怖すぎない?とか甘えん坊ラファエロと泣き虫アンジェリコがデリコズナーサリーでふたりでウルの面倒見てるとことか高貴なる五家とか二重イニシアチブでアンジェリコ様の意志の強さが勝ったとか(血じゃないんだって!!意志なんだって!モロー先輩!!)ぱっと見狂気に振れた様に見えるけれど純粋さを研ぎ澄まし過ぎてそう見えるだけで頭おかしいわけじゃないんですよアンジェリコ様は!その美しさが、狂おしい程に愛おしいんですよ!世界で一番気高く美しい吸血種なんですアンジェリコ様は!!とかもうたくさんありすぎてもはや論文を書くしかないのか!?卒業論文か!?


とりとめのないことをつらつらと書き連ねていたらほんと正直引く長さになってしまっていたのでここら辺で終わります。(急)


COCOON月の翳り千穐楽本当におめでとうございます。無事に終わって本当に良かったです。お疲れ様でした。明日はいよいよ大千穐楽。最後まで怪我なく繭期を拗らせ続けてください。

なお次のnoteは繭期でもアンジェリコ様でもなく安西慎太郎さんを拗らせた話になるらしいです。
安西慎太郎論、簡潔にいきたいですね!(フラグ)


ありがとうCOCOON!
ありがとう末満さん!
とてもどんよりとした空と哀しい月の輝き、繭期の鮮烈な赤に出会えて心から幸せです!



私はこの繭期を肯定する。


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