年収の1%を寄付する1%クラブのご案内

1%クラブのご案内
  年末にその年の年収がほぼ確定した時点で,年収の1%を寄付するクラブです。寄付先はそれぞれ。お小遣いしかもらっていない子どもでも可能です(小遣い帳・家計簿をちゃんとつける習慣づけにも効果があるかもしれません)。
  年収の1%は,一度に支出するとなるとちょっと痛い金額ですが,出せない金額ではありません。1%から始めるのが躊躇されるようなら,0.5%からでもいいと思います。
  主旨は年1回,様々な慈善団体の活動や資金使徒の公開状況などを精査したうえで,寄付をするというフィランソロフィー文化を作ることです。社会にどんな問題や課題があるのか,そのためにどんな人たちがどのような活動をしているのか,公的な支援の状況はどうなのか…そうした点に関心のアンテナを貼る習慣と,課題克服に向けた個々人の意識と行動の文化を醸成することが目的です。
  ちなみに国によっては,所得税の2%の行き先を選択できる仕組みがあります。いずれにせよ納入しなくてはならない分ですから,制度としていいなと思います。日本もふるさと納税とかではなくて,こういう仕組みを工夫すればいいのに…と思います。

  僕は寄付先を,(1)子どもを直接の支援対象としないこと,(2)親・保護者を対象とした支援(結構少ない),(3)歳入歳出状況を明確に示していること,(4)宗教団体であっても宗教的ではないこと,(5)活動状況を明示していること,という5項目で選択しています。特に(1)を重視していて,子どもの貧窮した状況を前面に出して子ども支援を謳う団体はことごとく避けています。子ども支援は,その子どもに恒常的に関わる親や保護者を対象にした支援を必要とするという考えからですが,そういう支援団体(そのうち,3や4の条件を満たす団体)は意外と少ないんです。
  今年は日本にいませんので,欧州の団体を寄付先にしました。貧困や未婚(10代の妊娠出産を含む)の母親支援の団体です。日本では10代の出産などは個人の問題にされがちですけど,必ずしもそうとはいえませんし,そうだとしても生まれてくる子どもが健康に育つことを支援するのは社会が持つべき機能ですからね。

  なによりも,寄付ができるということの幸運を噛み締めて…

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