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やったことは0にはならない

最近息子がピアノを習い始めました。
まだ始めて数ヶ月ですが、本人はとてもやる気があり楽しんでいます。
こちらが何も言わなくても練習して、上手くなっていく姿は微笑ましいものがあります。

かくいう私も子どもの頃から10年ほどエレクトーンを習っていました。
コンクールに出るとかそんなたいそうなことはしないし、ベートーヴェンやショパンも弾かず、好きなJPOPばかり弾いていましたが、自分の中ではかなり有意義な時間でした。
特に高校受験期には勉強の合間にエレクトーンを弾いて息抜きをすることがかなり自分に合っていて、気分転換の方法を持っていたことで嫌になることなく合格まで到達できたことは今でも良い思い出です。

それでも大学受験期には勉強に専念するために辞め、以降は実家に帰省する時に時々弾き、ここ数年は実家のエレクトーンも壊れて音が出なくなり、弾くということから遠ざかっていたのですが、息子がピアノを習い始めたことで、弾きたい気持ちがよみあがってきました。

子どもたちがいない時に練習用のキーボードを出し、息子のピアノ教室の教材を見て、自分のためだけに音を鳴らす。
やっぱり左手の楽譜の読み方とちょっと忘れてるんですよ。
ぱっと見てどの音かわからなかったり。
それでも思い出して弾いていくと、心地よさに包まれました。
まだまだ子どもの練習用の曲なので簡単なものですが、弾き終わることの達成感がすごくて。

何年も前に辞めてしまったことだけど、自分の中にちゃんと残っているんだな。
やってきたことやあの頃の気持ちは0にはならないんだなと感じました。

自分の人生を振り返った時に、身についたスキルなんてないのではないかと思うこともありますが、自分の中に残っているものは少しでも確かにあるんだと、それはエレクトーンだけでなくきっと色々なこともそうなのだと、改めて気づくことのできた一件でした。

今日もお読みいただきありがとうございました。
皆さまが少しでも穏やかに過ごせますように。

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