私的アレンジカバー5選 初級者編

どうも。みゅうです。noteを書くのはこれが早いもので5回目です。
さて、そんなめでたい5回目のnoteに何を書くか…………。

皆さん、私はアレンジカバーが好きです(唐突)
いや、好きじゃ足りないです。大好きです。最早愛してます。

というわけで今回は、アレンジカバー紹介note一発目ということで、まずは皆さんも(比較的)知っている(であろう)アレンジカバー達から5曲厳選して、語っていこうと思います。
先に断っておきますが、いつもに増して好き勝手語ると思います。ご了承ください。

後こちら一応『初級者編』とさせていただいてますが、この分ける基準は単純にアレンジカバー動画の再生数によるもので、本家動画はどれも(比較的)有名なものばかりです。
…何を言いたいかって?この先あげる中級者編も上級者編も全部読めってことです(横暴)
……いや、読まなくていいです。読まなくていいのでみんな聴いてください。そして各々何かを感じ取ってください(noteの意味とは)。


まず、アレンジカバーの良さとはどこか。
…色んな良さがあると思いますが、私は同じ歌詞でありながらその歌詞を原曲とは別解釈で聴けるところだと思ってます。

なのでアレンジカバー紹介と銘打っておきながら、当然原曲についてもかなり語ります。
よろしくお願いします。

……前置きが長いやつは嫌われるぞ!!!
ってことで早速第一曲目はこちら


1.【鏡音リン・レン】えれくとりっく・えんじぇぅ【アレンジカバー】

原曲(ヤスオ)
http://nicovideo.jp/watch/sm1249071

アレンジカバー(ギガP)
http://nicovideo.jp/watch/sm20040564

…はい!最初ですからド王道です!!

『VOCALOIDアレンジ曲』でタグ検索したら『トルコ行進曲オワタ』の次に出てくる、VOCALOID→VOCALOIDのアレンジカバーとしては一番有名と言って差し支えないギガPさんによる名カバーです。
もしかしたら鏡音の方が原曲だと思い込んでいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そういう方は是非原曲も聴いてみてください。

…さて、アレンジカバーの良いところは、原曲との解釈の違いと言いました。
このカバーの場合、違いは分かりやすいです。
そう。ズバリ『初音ミク』か『鏡音リン・レン』かの違いですね。

………それだけ?はい。それだけです。
もうサムネから……いや、タイトルから分かってしまう。
でも考えてみてください。この違いって結構大きいんですよ。

『えれくとりっく・えんじぇぅ』の原曲が投稿されたのは2007年10月10日。
VOCALOIDというものがニコニコ動画に浸透して久しい、文字通りまだ鏡音達は影も形もなかった時代の話ですね。
VOCALOIDと言えば初音ミク。初音ミクと言えばVOCALOID。
そんなイメージが今にも増して強かった時期です(もちろんその頃もMEIKOやKAITOはいたのですが)。

実際その頃のボカロ曲と言えば、『私の時間』とか『あなたの歌姫』とか、オリジナル曲は『VOCALOID』をイメージして作った今で言う『VOCALOIDイメージソング』がほとんどでした。
『えれくとりっく・えんじぇぅ』も例に漏れず、初音ミクが曲を作ってくれるボカロPに対する愛と感謝を歌うというオタクによるとてもキモい妄そ…想像を初音ミクに歌わせています。
(※個人の感想です)

さて、ここで鏡音によるアレンジカバーを聴いてみましょう。
鏡音達が曲を作ってくれるボカロPへの愛を歌っている。歌詞は変わらないのでここの部分は変わりません。
……でも鏡音って二人いるんですよ。リンちゃんとレンくん。
つまりミクさん一人に愛される原曲と違い、私・俺(ボカロP)をリンちゃんとレンくんが取り合っている!という夢のような構図になるわけです!!!
キモさが増している。
(※個人の感想です)

え?アレンジについての話をしていない??
ちゃんとしてますよ。
ほら、鏡音のアレンジカバーでの間奏の二人を聴いてみてくださいよ。めっちゃ私を取り合ってるじゃないですか……!!(妄想)

…この曲ってかなりアレンジカバーが豊富な曲なんですよね。『えれくとりっく・えんじぇぅ アレンジ』でキーワード検索してくれたら分かると思うんですけど。
これってつまり、無数のオタクボカロPさんがそれぞれのミクさんや推しボカロにこの歌詞を歌ってもらいたくて、つまり推しに愛されたくてアレンジカバーを作ってるわけです。キモい。

そしてその中の一人の手遅れな鏡音廃がギガPさんだったということです。
つまりこの曲のアレンジカバーにはそのPさんのボカロへの愛が溢れ出ているということで………何が言いたいって鏡音が可愛い!!ミクさんも可愛い!!!
Pさんの『私・俺の考える最強の推し』が如実に表れていると思うのです。

…まだまだ細かいところを語ろうと思えばいけるのですが、ここら辺にしておいて次の曲に行きましょう。
結論?VOCALOIDって最高だなってことで。

それでは次の曲に行きます。


2.【初音ミク(1640㍍)】トリノコシティ【カバー】

原曲(40mP)
http://nicovideo.jp/watch/sm11559163

アレンジカバー(164)
http://nicovideo.jp/watch/sm19273021

こちらも原曲は有名すぎるほどに有名な、40mPさんの代表作『トリノコシティ』です。
この曲も40mPさん自身によるセルフカバー、そして『Just be friends』で有名なDixieFlatlineさんによるアレンジカバーなど、他にもたくさんの良アレンジカバーがあるのですが、単純に私の好みで164さんによるものを選ばせていただきました。

1640㍍として『タイムマシン』などの合作も投稿している二人組。
当然その音楽的な相性はとてつもなく良いのですが……かなり雰囲気が違うのは少しでも聴いてもらえれば分かると思います。

原曲の投コメに、この曲についてこんなことが書いてあります。


究極の寂しがり屋の歌。


…その通り、この曲は他人に取り残されて悲しんでいる寂しがり屋の曲です。
そんな曲にこんなロックなアレンジ。……いや〜好きだわ。

…はい。このアレンジカバーと原曲の違いは『主人公の女の子の真面目さ』です。

原曲の子は音から大人しめの女の子だな〜という感じがあるんですよね。
そして真面目。生真面目。絵に描いたような優等生。
だからこそ人とずれていて、取り残されて、寂しさを感じている。
でも生真面目な自分を今更変えられない。だからかっこつけてツンツンしてしまう。そんな女の子です。
(※個人の感想です)

同じ歌詞で同じかっこつけでもアレンジカバーの方は違うんです。どう考えてもこの子は気が強い。もうイントロから分かる。
この子は真面目ではないと思います。どちらかといえば不真面目。
そして反抗期ですね。先生とか親に意味もなく反抗してしまう時期の女の子だと思います。
奥底にすごい不満を抱えていて、でもその芯は多分原曲の子と同じ『取り残される不安感』とか『寂しいという気持ち』なんですよね。
(※個人の感想です)

……もう(※個人の感想です)取っ払っちゃっていいですか?
多分アレンジカバーnote全般で同じようなことをたっくさん言います。いいですよね。いいってことにしましょう。

…はい。ミクさんの調声からも分かる気がするんですよね。
40mPさんの調声はいわゆるミクさん!って感じだけど、164さんのは尖ってる。
そういう違いに物語を感じて勝手にふへへってなるわけです。
アレンジカバー漁りの楽しさはそういうところにあります。

……結論ですか?かっこつけな女の子はどんな子でも可愛いよねってことで。
それでは次の曲に行かせていただきます。


3.雪歌フユによる「サイバーサンダーサイダー 」itikura_Remix

原曲(EZFG)
http://nicovideo.jp/watch/sm15440067

アレンジカバー(市蔵)
http://nicovideo.jp/watch/sm22792663

先ほどのアレンジカバー曲がかっこいい系だったので、それに続いてかっこいい系で。

アレンジカバーを語るのならばこの人の事を避けて通るわけにはいかない、というほど数多くのアレンジカバーを産み出している市蔵さんによるRemixです。
……と言っておきながらなんなんですが、私市蔵さんのRemixそんなに好きじゃないんですよね。いや、これは好きなんですけど。
音楽的にかなり個性的なアレンジが多いんです。なのでアレンジカバー初心者(?)にこの方をオススメするのは私的にはあまり……という感じなんですが。

それはともかくとしてこのカバーは好きなんですよね(テノヒラクルー)。
この『サイバーサンダーサイダー 』という曲、ぶっちゃけ歌詞の意味はよく分からない!!!
そんな最初言ってたことと矛盾するようなことを言っておきながら、このアレンジカバーをオススメするのは単純にめちゃくちゃかっこいいからです。

はい。この二つの違いは簡単に言えば、『動』か『静』かというところだと思います。
突然抽象的なことを言いましたが、これは聴いてもらえばなんとなく分かるんじゃないかなぁ。

原曲はとにかくまくしたてるように歌詞が来る。これは視覚的なものも相まってますが。
テンポも早めだし、休みがほぼほばないというか。畳み掛けてくるんですよ。
それで歌詞がなんだか良く分からなくても聴かせられてしまう。そんな強さがあります。

アレンジカバーの方は原曲よりも抑揚がはっきりしてるんですよね。
ユフちゃんの静かな声とか、テンポが原曲より少し遅いこともあるんですが、原曲よりも静かに、しっかりと歌詞を訴えてくる感じがある(私に意味は分からない)。
後これはユフちゃんだからというのが大きいんですが、冬のイメージがある。原曲からは季節とかそういうものは感じられないんですよね。
単純にリズムの刻み方とかも違ってて好きです。

どっちがよりかっこいいとかそういうことではないです。
というか、かっこよさの種類が違う。
同じ無機質な感じを纏ってはいるんだけど、聴かせ方が全く違うので。

結論?何はともあれかっこいい曲はいいな!!!!
……いつまで経っても結論を書くのが苦手です。誤魔化すように次の曲に行きます。


4.天ノ弱 -みきとPのアレンジ-【MAYU】

原曲(164)
http://nicovideo.jp/watch/sm14583646

アレンジカバー(みきとP)
http://nicovideo.jp/watch/sm21668314

トリノコシティのアレンジカバーであげた164さんのまごうことなき代表作、『天ノ弱』です。
この曲もたくさんのアレンジカバーがあるんですが、私の独断と偏見と好みでみきとPさんのアレンジカバーを選ばせていただきました。

…先に歌詞の内容に少し触れておきましょう。
『僕』と言ってるので男か女かは釈然としませんが、主人公はほぼ間違いなく失恋してます。
そこにどのような事情があるかは分かりませんが、少なくとも『友達に戻れたら それ以上はもう望まないさ』ということすら多分難しい関係なんでしょう。
それでいながら歌詞の最後で主人公は恋人を『まだ待つ』ことを選択します。うーん、女々しい。

さて、以上の歌詞の内容を踏まえつつ、原曲とアレンジカバーの違いは何か。
このアレンジカバーは今回紹介する中でもしかしたら一番違いが分かりやすいかもしれませんね。ほぼほぼ別曲だと思う人もいるかもしれません。
違いは『主人公の振る舞い方』です。

というのもこれ。これ見てください。みきとPのアレンジカバーの投コメ。


明るく振る舞ってもだめですかね。


もうこれさえ見れば私が何を言っても蛇足になる気がするんですが、そういうわけにもいかないのでもうちょっと語らせてください。

これはトリノコシティのアレンジカバーでも同じなんですが、164さんの曲に出てくる子は分かりやすくかっこつけなんですよね。すっごくツンツンしてる。
失恋しても明るく振舞ったりなんかしない。むしろ涙を堪えてむっとしてる気がします。
それでも最終的にやっぱ待っちゃうんだから可愛いな〜って思ったりするんですが。

みきとPさんの方は…これは何となく女の子だと思うんですが、投コメの通り明るく振舞ってる。
失恋のことを何でもないように振舞ってる、のは原曲と同じだけど、友達とかに心配されても「全然大丈夫だよ〜」とか言うタイプ。
でもって、多分原曲の子よりも大分失恋のことを本当は引きずってる。そんな感じがします。
だから明るいメロディの中に切なさをすごく感じるんですよね、このアレンジカバー。

…結論は……やっぱり失恋曲は良いなって。
そして次が最後の曲です。良ければ最後までお付き合いください。


5.-ERROR(niki)(Synth Rock Cover)/初音ミク - Omoi

原曲(niki)
http://nicovideo.jp/watch/sm12099561

アレンジカバー(Omoi)
http://nicovideo.jp/watch/sm30082265

VOCALOIDイメージソングではじめたならVOCALOIDイメージソングでしめないとね!!!
というわけでこちらも名曲中の名曲、nikiさんの『-ERROR』です。

VOCALOIDのための楽曲、VOCALOIDイメージソングの中でもこの曲は『VOCALOIDの死』とかそういうものを題材にした曲です。
『-ERROR』が起きてデータが消える時、果たしてVOCALOIDは何を思うのか。
そういうテーマの曲はたくさんありますし、それぞれの想いをVOCALOIDは持っていますが、この曲に関してキャラが伝えたいことはシンプルです。


それでも息をしたい したい


このシンプルさがこの曲の魅力ですよね。

さて、ではアレンジカバーとの違いは何か。
『Lily』と『初音ミク』の違い?…今回は違います。
私が思うのは『機械っぽさ』の違いではないでしょうか。

この曲といえば、原曲越えをしているcilliaさんの神調教カバーが有名ですよね。
まるで人間のようだと言われてますが、感情の込め方に関してはこのOmoiさんのアレンジカバーも全くもって負けてないと思うんです。

簡単に図示すると、原曲<Omoiさんアレンジカバー<cilliaさんカバーの順で機械らしさが薄れて人間らしく歌っていると私は思うんです。
この曲は文字通りVOCALOIDの曲なので、人間らしく感情を込める必要は必ずしもない。
原曲のLilyの平坦な歌い方が逆に歌詞の意味を際立たせているところもあると思います。
例えばこれはVOCALOIDイメージソングではないと解釈するとして、原曲は旧式のいわゆるロボットが歌ってるようなイメージです。

Omoiさんのアレンジカバーのミクさんの方には明らかに感情がある。
……いや感情があるのはどちらも同じなんですが、その感情を表現できる声を持ってるんです。ロボットで例えるなら新型ですね。
声のことばかり言ってますが、音もそうです。
Omoiさんですから音圧がすごいのもそうなんですが、原曲よりも感情的だなぁと感じるんです。
最初からサビを叫んだり、最後でアレンジが入ったり……そういうところも感情的だなぁと感じる所以ですね。

結論……えっと、どっちもすごくエモいです。
最後までこんな結論で申し訳ありません。


さて、これで全曲紹介し終わりました。
どうでしたでしょうか。
一つでも刺さるアレンジカバーがあれば幸いです。そしてこんなに長文になってしまい申し訳ありません。

私が話した解釈はあくまで私個人の解釈でしかなくて、聴いた人がそれぞれ自分勝手に解釈すればいいと思ってます。正解はありません。

でももしこれでアレンジカバーに少しでも興味を持ったら、あるいは今回のnoteの曲は全部知ってる!という人がいたら、是非次のnoteも見てやってください。
多分同じように長文になるんですが…………。

それではここまで根気強く読んでくださった皆さん、ありがとうございました!またいつか!!

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