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10年目のSexy Zoneが魅せる「LET’S MUSIC」

昨日12:00にSexy Zoneの新曲「LET’S MUSIC」のMV(YouTube ver.)がアップされた。

私はこのMVがすごく好きだ。今のSexy ZoneがこのMVを作ってくれたことをとても嬉しく思っている。今日は初見のこの熱い気持ちを残すべく、こうして筆を取っている。

いい意味で裏切るとはまさにこのこと

Sexy Zoneといえば、先日「RIGHT NEXT TO YOU」で話題になったばかりであったため、立て続けに発表される「LET’S MUSIC」がどんな仕上がりなのか、いつもより注目度が高かったはずだ。

そして数ヶ月前からドラマの主題歌として耳にする機会も多かった「LET’S MUSIC」そのお洒落でノリノリなファンクチューンと先行公開されていた深紅の衣装も相まって、どんなクールな姿で魅せてくれるんだろうとワクワクしていた人も少なくないだろう。

…中島と菊池なクールな背中合わせから始まるMV。

「くるぞ、くるぞ・・・。」と思った。

しかし次の瞬間、目に入ってきたのは“ジャケット忘れた勝利くん“である。

最初に見た時は、佐藤はあえてジャケットを羽織らず来て、松島がクールに羽織らせる。そんな演出なのではないかと思ったりもした。

だが、そこで繰り広げられていたのはジャケットを忘れた佐藤を追いかけるスットコどっこいな松島と、なんとかフォローしようとして過保護にジャケットを整える母親のような中島。そして、そんなこととはつゆ知らず、フェイクをクールに決めきる菊池。というトンチキ映像だった。

そのままの流れでAメロのコミカルな振り付けを見た時にはもう「ライネク踊ってたSexy Zoneどこいった?」状態。「RIGHT NEXT TO YOU」でなんとなく気になってた層としては、鈍器で頭を殴られたような衝撃だったんじゃないだろうか。

何がすごいって、コミカルなダンスなのに、しっかり音を捉えているからちゃんとキマッているし、カットが変わるごとにコロコロ変わる表情が等身大で自然体なのにも関わらず、いや、自然体だからこそ、どことなくセクシーで惹きつけられてれしまうのだ。

このコミカルとセクシーの調和は、「かっこいいだけだと思ってただろ?」とイタズラに挑発されているようで、胸騒ぎがした。

サビのダンスで黙らせる

「Sexy Zone、こんな顔もするのか…。」

と、あっけに取られてたところでサビのスマートなシンクロダンス。

これは「RIGHT NEXT TO YOU」のシンクロダンスを踏襲していると同時に、幼き頃、数々のファンタジックなトンチキソングをどこまでもカッコよく表現し、その世界観を作り上げていたそれとも重なった。

つまりここで、新しいファンも、歴が長いファンもまとめてぎゅっと引き込んでいる。

私はその求心力に、一度Sexy Zoneという船に乗り込んだら誰も取り残さないで新しいエンターテイメントの世界に連れていく。そんな気概すらも感じたのだ。

Sexy Zoneは王子様路線じゃない

これは、先日発売された「日経エンタテイメント」のインタビューで菊池が発信していたことの一つだ。

また、上記紙面で菊池は「目指すところはあくまで“等身大のポップス“」とも発言しており、「洋楽っぽい流れや、K−POPのダンサブルな流れとは違う新しいラインを攻めていけたら。(ニュアンス)」ともコメントしていた。

今回はそのまさに20代の等身大をナチュラルに表現するSexy Zoneに、古くから愛されるファンクミュージックを組み合わせ、幅広い層にポピュラーに愛されるSexy Zoneを具現化しているようだった。

そんな“今表現したいSexy Zone“を思う存分表現できているSexy Zoneはとても堂々としており、清々しかった。

これがSexy ZoneのSexy

この「LET’S MUSIC」のSexy Zoneは脚色も背伸びもしない、今のありのままのSexy Zoneにかなり近いじゃないかと私は思った。

肩の力が抜けているからカッコよくも、チャーミングにも映る。そして、そんな自然体な姿だからこそ、リアルなセクシーさが見え隠れして、グッと惹き込まれてしまう。そんなSexy Zoneの魅力が詰まっていた。

なにより、一曲を通して『これが今のSexy Zoneの魅力なんだぞ。』訴えかけられているかのような、自信に満ち溢れたメンバーの姿。すごく頼もしい。

2020年からここまで、「RUN」という新しい代表作を生み出し、「RIGHT NEXT TO YOU」は日本中を駆け巡った。

そんな中で発信したこの「LET’S MUSIC」は、改めてSexy Zoneの自己紹介をしてくれているような、そんなナンバーだと私は考えている。

4人の作品であることは悔やまれるが、マリウスのイズムは4人の中にあるし、5人でパフォーマンスしたって絶対カッコいいんだから、いずれは「RUN」のように5人の曲になるはずだ。

今、「Sexy Zoneって、どんなグループ?」と聞かれたら、私はまず、この「LET’S MUSIC」のMVを見せたい。

それくらいにこの「LET’S MUSIC」は10年目のSexy Zoneを凝縮しており、10周年を代表する大切な一曲になる予感がしている。

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