見出し画像

マスクが私のメリル・ストリープ

あなたが使っているマスクは何色ですか?
今日の私のマスクは蛍光オレンジに紫の小鳥柄です。
他にもピンクにコバルトブルーの幾何学模様、赤地にグリーンのうろこ柄、などなど、カラフルなアフリカの布で作った布マスクを毎日使っています。

以前は当然のように白の使い捨てマスクを使っていました。
花粉症なのにマスクが売り切れで買えなかったため、旅先で購入した布で作ってみたところ、これが予想以上にうまくいき、さらに着用していて多くのメリットを発見しました。
カラフルマスクは言わば私にとってプラダを着た悪魔のメリル・ストリープ、です。

まずカラフルなマスクをしていて一番良かったのはそれだけでおしゃれに見えること。
シンプルな服装でも変わった柄のマスクをしていると、おしゃれだと褒められます。
マスクと同色のストールやバックなどの小物を身につけると、統一感が出て更にオシャレ度がアップしておすすめです。
普段カラフルな服を着ない人もまずマスクから取り入れてみてください。ちょっと色を取り入れるだけでこれからの季節、明るい色は気分も春らしくなっていいですよ。
映画・プラダを着た悪魔で地味な主人公がシャネルで大変身するくらいの変化です。

さて、外出自粛をしていると服装が適当になります。グレーのスエットパンツに黒のトップス、なんて手抜きコーデで一日を終える、なんて日も増えたかもしれません。ちょっとスーパーでもでも行こうか、と思ってカラフルなマスクを身につけて玄関の鏡を見ると、いや、マスクに合わせてもうちょっとちゃんとした格好しようかな、とスエットパンツをタイトスカートに履き替えます。こうやってちょっとおしゃれしようと思えるのが2つ目のメリットでした。
楽なスリッパを履いていたらVOGUE編集長のメリル・ストリープに路上のゴミでも見るような目で足元を一瞥されて、いそいそとピンヒールに履き替えるイメージです。
特に予定がなくてもきちんとした服装をするのは大事です。背筋が伸びで一日の生産性も上がるような気がします。

3つ目のメリットは個性が出せること。
みんなが白いマスクをしていると、誰が誰だかわかりません。マスクをした友人がこちらにやってきても、気づかずに素通りしてしまいそうになったことはないでしょうか。
自分の好きな柄は個性を表します。アフリカンプリントのマスクをしていると、500メートル離れていてもすぐに見つけてもらえます。
マスクをしているだけでメリル・ストリープばりの存在感が出せるのです。
聞いた話では、アメリカなど海外では個人利用は布マスク、という風潮が定着してきているようです。セレブが自分でデザインしたマスクを着用するなど、自己表現のファッションアイテムとして普通になってきているのかもしれません。

もちろん使い捨てマスクが不要になることもメリットです。
マスク不足は長く続いていますが、そもそも使い捨てマスクを使っていないので、ドラッグストアの在庫に一喜一憂する必要がありません。
そしてエコ。

布マスクにもし興味を持ってもらえたら、オンライン販売で簡単に探せるのでぜひ探してみてください。最近ではファッションブランドが出しているおしゃれなものもありますし、ハンドメイド通販のサイトでは沢山の人が自作の布マスクを出品しています。かくいう私もアフリカ布で作ったマスクをオンライン販売しています。
気に入るものがきっと見つかります。もちろん自分で作ってみるのもおすすめです。

もし似合うマスクがわからなかったら、パーソナルカラー診断を受けてみることをおすすめします。ネットで診断項目を探せば自己診断もできるので簡単です。自分に合った色のマスクをするだけであっという間に垢抜けます。
マスクでカラーを取り入れることに慣れると、「意外とこの色が似合う」とか、新しい発見があると思います。

さて、みんながマスクを着用しなければ行けない状況もいずれ終わります。
それまでカラフルなマスクで色のおしゃれを楽しんで、自分の個性を出せる色や柄を追求できたら、その後のファッションの幅が広がるかもしれません。プラダを買わなくてもおしゃれ上級者です。楽しみですね。


この記事は天狼院書店の「ライティング・ゼミ」の課題として執筆したものです。元の記事は天狼院書店のWebサイトに掲載されています。