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キュビトス / Cubitos

デザイナー:John D. Clair
アートワーク:Jacqui Davis, Philip Glofcheskie, Ryan Iler
出版社:Alderac Entertainment GroupTuopic Games
プレイ時間:30~60分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

ダイスを使ったレースゲームです。いち早くゴールにたどり着くのが目的。ゲームのシステムはデッキビルディングならぬダイスビルディングとチキンレースです。

デッキ構築の役割を平面に展開した個人ボード。

特徴的なのは個人ボード。デッキ構築ですが、ダイスで山札を作るわけにもいかないからか、4つのエリアに別れています。それぞれカードを使ったデッキ構築で言い換えるとザックリこんな感じ。

《4つのエリアをカードのデッキ構築に例えると…》
ドローエリア:自分の山札
ロールエリア:現在の手札
アクティブエリア:この手番にプレイしたカード
ディスカードエリア:捨て札となったカードの山

最初にコースと各ダイスの能力を決めます。各プレイヤーは初期ダイスを受け取って、ゲーム開始です。

購入できるダイスは毎ゲーム能力を選ぶことができる。

毎ラウンド、まずはダイスを降ります。ダイスを降れる数は、最初は9個。ゲームの状況によって変化しますが、概ね順位が後ろだったりすると降れる個数が増えます。さらにスタートプレイヤーだけが降れるダイスなんかもあります。

使うダイスはロールエリアに残ったものと足りない分はドローエリアから。要は前のラウンドから引き継いだ手札と山から補充したカードみたいな感じ。

何か描いてある目が出たら、アクティブに置いとく。残りはさらに降ってもOKだけど、全てハズレだったらバースト。

ダイスを振った結果、何かしら描いてある目が出たら、それを個人ボードのアクティブエリアにキープします。

残りのダイスはさらに振ることができますがけけ、全ての目が何も書いてない場合、バーストになります。バーストになったら、アクティブエリアにあるダイスも含めて、ディスカードエリアに移動します。ちなみにバーストした時だけは、ロールエリアからもディスカードエリアに動かしていい。

好きなだけ振って途中でやめた場合は、アクティブエリアに置かれたダイスを使って、次のフェーズに移ります。残ったダイスは次のラウンドで使うのでロールエリアに残しておきます。

あぶねえ!!

ダイスには、移動力となる『』、お金として使える『数字』、そしてダイス固有のアクションが発生する目があります。

』はそのまま1移動力。マップを1マス進むことができます。移動した結果、何らかの効果があるマスに到着したら、その効果を実行します。効果はデッキ圧縮効果だったり、お金だったり色々です。通りすぎるだけではダメ

移動力やダイスの固有能力でマップを進んでいく。今回は水に入れる固有能力ダイスが大活躍!

数字』の書かれた目はお金として使うことができ、ダイスの購入に使います。お金には2種類あり、◯印のお金は、このラウンドで消費しなければならない物で、□印はクレジットとして受けとり、ラウンドの持ち越しができるお金になります。

買ったダイスはディスカードエリアへ。次のリシャッフルで引けるようになるのは、デッキ構築でよくあるやつ。

ダイスは効果も大事だけど、何の目がどのくらい出るのかも大事。

固有アイコンは特殊能力。バーストを防いだり、特殊な移動ができたり、ゲームによって変わります。中には他のプレイヤーとの間でマジョリティを競うものもあったりします。能力の内容や発動のタイミングなどはカードに書かれています。

お金と特殊な目。上の四角いタイルはラウンドの持ち越しができるクレジット。

それらが終わったら、アクティブエリアのダイスをディスカードエリアに移して終了。ディスカードエリアのダイスは、ドローエリアからダイスを取れなくなったらドローエリアに移します。山札が無くなったから、捨て札を山札にするのと同じ

バーストすると下のトラックが上がっていく。

バーストしてしまった場合は、買い物も移動もできませんが、バーストした時の専用トラックを進めることができます。これを進めるとクレジットが貰えたり、振るダイスの個数が増えたりします。

だんだんダイスも増えて振れる個数も増えていく。

これを繰り返していき、最初にゴールまで到達したプレイヤーの勝ち。同じラウンドで複数のプレイヤーがゴールした場合は、より遠くまで進んだプレイヤーの勝ち。

■遊んだ感想

デッキ構築にバーストを合わせると言う新機軸。

デッキ構築に類するゲームなのですが、ダイスを使うことでダイスロールの楽しさとバーストのドキドキ感がプラスされているように思います。しかし、ダイスになったことで最初はどのエリアに何を置くのかが分かりにくくなった感じがありました。

レースの部分でも、バーストしても何かしら補填があったり、後ろにいるほどダイスを多く降れたりと、途中で脱落してしまう可能性が極力少なくなるような調整がされていて、遊びやすさはあるかと思います。

カードのキャラクターがあまりに独特過ぎて、個人的にはもう少し別のテーマはなかったんだろうかと思いますが、げーむとしての面白さは折り紙つきです。特にダイスをジャラジャラしたい方にはオススメです。


ルールの複雑さ  :★★★★★☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★★☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★☆☆☆

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