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メンバーズオンリー / Members Only

デザイナー:Reiner Knizia
アートワーク:Peter Goodfellow
出版社:Blatz, Group SNE
プレイ時間:30~60分
プレイ人数:2~5人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

イギリスの会員制クラブに加入するための試験として、イギリスあるあるを使って賭けを行うゲームです。

ゲームはロンドンあるあるがテーマとなっている5つのスートのカードを使用します。数字が書いてあるわけではなく、単純にスートが分かるようにイラストと色が分かれているだけ。

ゲームの目的は各スートのカードがこのラウンドで何枚公開されるのかを予想して当てる事です。

ゲームは終了条件を満たすまで、複数のラウンドを行います。各ラウンドでは最初にプレイ人数に応じた手札が配られ、ボードに2枚のカードが公開されます。

初期で2枚公開。最初の手番はノーヒントな代わりに2倍得点チャンスの白を重ねる事ができる。

ボードには、1~4と5~8の数字が書かれており、各色がどれに当たるかを予想するマスが用意されています。4より低い数字は『以下』5より大きい数字は『以上』を意味します。

すなわち、『そのスートのカードが何枚以下公開される』もしくは『何枚以上公開される』を予想することになります。例えば、黄色の『5』に置いたら、ラウンド終了時に場には黄色のカードが5枚以上ある。と言う意味合いです。

ラウンドが始まると、1順目は手札と公開された2枚の情報だけで予想だけ行います。情報が開示されない代わりに、1順目だけは報酬を2倍にする白コマを一緒に使うことができます。コマを置かなくても構いませんが、各マスは先着1つまでしか入れないので注意です。

2順目以降は、手札からカードを2枚プレイして、その後で同じように予想を行います。カードのプレイは強制ですが、予想は任意です。

カードが徐々に明らかになっていくけど、その頃にはリスクの少ないマスは埋まっているもの。

プレイされたカードはボード上に種類別に置かれていき、何が何枚プレイされたのかを確認できるようになっています。つまり、情報が徐々に開示されていく形になります。

カードの中には「No!」と書かれたカードがあり、それをプレイすると、ラウンド終了時に場札1枚とペアで捨てられてしまいます

『No!』カードはそのスートのカード1枚と相殺される。切り札として手元で温存しておいたりなんかしたり。

最終的に、残り手札が3枚になったら予想を行わずに最後の1枚をプレイします。2枚は手札にそのまま残してラウンドが終了します。

ラウンドが終わったら、得点計算。公開されたカードから『No!』を相殺して、このラウンドでプレイされた各スートの枚数を確定します。そして、予想が的中しているコマに対して得点を加算していきます。

外した場合は、置いたコマが没収されます。没収されたコマは使えるコマが残り1つになるまで帰ってきません。

得点計算を行った結果、全てのスートで5点を越えたプレイヤーが現れたらゲームが終了します。最後は各スートの得点を合計するわけですが、5点取れていないスートは全て0点としてカウントします。合計点の高いプレイヤーの勝ちです。

黄色が全て5点以上なのでゲーム終了。ボーダーラインより上にあるコマの得点の合計で勝敗を決める。

■遊んだ感想

クラシカルなコンポーネント、分かりやすいジレンマと相手を出し抜く楽しさ。

徐々に明らかになる情報を基にして予想を立てていく分かりやすいゲームです。カード運はあるものの、2枚は公開されないカードなので多少のコントロールがきく所が面白くできています。

また、相手が何をプレイしたのか?どこにコマを置いたのか?など一挙手一投足が情報となるため、相乗りを仕掛けたり、『No!』を隠し持っておいて相手をはめたりとにらみ合いが続く所もポイントです。

コマの中には1個だけ得点が2倍になる大きめなやつもある。白が乗れば3倍なので、有力な情報。

弱点は、ラウンドごとで大きな変化はあまりないため、終了条件を満たすまでにちょっと長い印象を受ける方がいるかもしれないところです。

個人的にはBlatz版のクラシカルなアートワークが最高にカッコいいと思っています。


ルールの複雑さ  :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆

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