見出し画像

ショートズートスーツ / Short Zoot Suit

デザイナー:Taylor Reiner
アートワーク:Sai Beppu
出版社:Gotcha Gotcha Games
プレイ時間:15~25分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

オシャレに着飾ったクマさんのトリックテイキングです。

トリックテイキング自体は非常にシンプルでマストフォロー切り札なしのトリテ。カードの構成はトランプと一緒で各スートAが最弱でKが最強。

ゲームは複数のラウンドで行われます。各ラウンドでは最初に手札が配られます。各プレイヤーは配られた手札の中から決められた枚数だけカードを抜いて、それをシャッフルして個人の山札を作ります。

最初に手札から8枚くらいを山札にする。山札は各トリック開始前に1枚引いてもOK。

ここまで終わったらトリックの開始なのですが、まずは個人の山札からカードを1枚引くチャンスがあります。あくまでチャンスがあるだけなので、引かなくてもOK。

それが終わったら、リードプレイヤーからマストフォローのトリックテイキングを行います。切り札はないので、リードスートをフォローしているカードで数字比べをします。

マストフォローのトリテ。真ん中にあるのが、今回のゲームのボーナスカード。

トリックの勝者が決まったら、そのプレイヤーはカードを集めて、手元に何回勝ったかが分かるように置いとくわけですが、フォローできなかったプレイヤーのカードはそのままプレイしたプレイヤーの手元に置かれます。このカードを『ショート』と呼びます。

リードカラーをフォローできなかったら、ショートとして手元に残します。

トリックを繰り返していき、何れかのプレイヤーが手札を無くしたらラウンド終了です。個人の山札は枯れてなくても関係ありません。

各ラウンドの得点計算は獲得したトリックが1つ1点。そして、トリックとショートのペアが1組3点(獲得トリック数とショート数が同じ場合は5点)。さらに、ゲーム開始時に決められたボーナス点による得点が入ります。ボーナスは例えば『ショートのスートの種類数』とかそんな感じ。

表向きはショート。1トリックと1ショートの組み合わせで得点が入る。

ゲーム終了時に最も得点を稼いだプレイヤーの勝ちです。

■遊んだ感想

ボイドのコントロールと言う新機軸。

トリックを取るか取らないかではなく、トリックを取るかフォローしないかと言う所が新しく感じるトリテです。

フォローしないと言うことはボイドを作らないといけないわけですが、それを実現するために手札の一部を山札とする仕組みが採用されているように感じました。山札に特定のスートを仕込む事でボイドを発生させつつ、いざとなったら山札からカードを引くことでボイドを無くしていく形です。

とりあえず、2スート分埋めといた。

ルールを聞いただけだと、すぐにそこに気づきませんでしたが、遊ぶうちに山札を使ってボイドをコントロールしながらショートを取りに行ったり行かなかったりする必要があると感じました。

山札に何を仕込むのかは難しい部分ではありますが、手札をコントロールしながらトリックテイキングを行うのは他のゲームではなかなか味わえないように思います。


ルールの複雑さ  :★★★★☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?