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ループ / LOOP

デザイナー:Takashi Saito
アートワーク:QURAGE
出版社:BrainBrainGames
プレイ時間:15分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

大富豪に良く似たルールで手札の出しきりを目指すゴーアウトです。

カードは3スートで1~15が1枚ずつ。これをゲーム開始時に手札として各プレイヤーに均等に配ります。使わないカードは除外です。カードが配られたら、各プレイヤーは手札から好きなカードを2枚使わないカードとして、テーブルに伏せます。

そして、残りのカードを使って大富豪をします。カードの役は、シングル、同じ数字のペアもしくはスリーカード、同じスートの階段(1、2、3みたいなやつです)のいずれかで、リードプレイヤーの出した役でより大きい数字を含むようにカードをプレイしていきます。

最初は普通に大富豪。手札から2枚、このラウンドで使用しないカードを伏せておく。

出せない、もしくは出したくない場合はパスもできます。パスはソフトパスなので、パスをしても手番が回ってくれば、プレイは可能です。全員がパスしたら流れて、新たな役でカードがプレイされます。

8は特殊なカードで俗に言う『8流し』になります。8を含む役がプレイされたら強制的に流れると言うやつです。また、8を伏せている場合は手番に公開することで『どんでん』が発生します。これは所謂革命で、カードの強さが逆転します。もちろん、さらに伏せた8を公開できれば、どんでん返しも可能です。

上がった順で順位をつけて、順位に応じた得点を獲得します。最終的に、この点数が規定の点数を越えたらゲーム終了です。

簡単。

で、ここからが本題。

各ゲームが終わったら、使った手札をそのまま自分の前に置いといて、席を移動します。席は最下位のプレイヤーから順に自分以外のプレイヤーの席を選びます。

席を移動するだけなので、もちろん先程使った手札はそのまま残して移動です。席に移動したら、手札を確認して、次のラウンドに備えます。

前回2位の席なので、最下位だけは取りたくない。

前回のラウンドの順位は得点にも影響しており、順位が低い席ほど得点効率が良くなります。逆に順位が高い席は最下位を取るとマイナス点になってしまいます。特に前回最下位の席は、また最下位でもマイナスされないため、気軽にチャレンジができます。

まあ、席に付いて手札見た後で「この席、弱すぎません?」までがセットなんですけど。

■遊んだ感想

繰り返す世界をねじ曲げて、ハッピーエンドにたどり着け!

ルールのベースは大富豪なのですが、手札がテーブルに固定され、席を移動すると言う部分が思いの外面白いゲームでした。

もちろん、それに寄与しているのは『8』のルールだったり、伏せカードの存在だったり、前回順位による獲得点数の差だったりするわけで、全てのルールが見事に噛み合って、この面白さを実現しているように思います。

この展開、さっき見たわ。

ゲームが進むに連れて、ジワジワと「これを出したらあれ出されるやん?…知ってた。」となり始め、至るところで「さっき見た。」が発生します。情報がある程度開示されることで、感想戦などの会話も弾みます。

また、『8』がどこにあるのかは大きなポイントでどんでんに使われるのか8流しに使われるのか、そしてそれを見越してどう伏せカードをセットするのかを考えるところはゲームを左右するかもしれない大問題です。

基本が大富豪なので、ボードゲームに慣れてなくても比較的理解しやすく、かつ席を変えると言う斬新さで様々なシーンで遊ばれそうなゲームだと感じました。

前回最下位からトップに輝いたり、逆に前回1位で最下位になるかならないかと言うドラマが頻繁に起こるので盛り上がりもしっかりあります。


ルールの複雑さ  :★★★☆☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★★★★☆☆☆
運の要素     :★★★★★☆☆☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★★★★☆
自分は好きですけ度:★★★★★★★★☆☆

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