普通、とか常識より、何より大切な私の感情。それをしっかり感じ切ること。
人から教えていただいた本が届き、昨夜から読みはじめました。
まだ最初の方を読み始めたばかりですが、ハッとしたことがありました。
私はグリーフケアは、亡くなった方のためだけのケアだろう、とイメージしていましたが、やはり、というか、ある意味当然というか、全ての人の人生に起こる、大きな意味での喪失体験すべてを取扱うことでした。
よくよく考えれば、当然でもありました。
人が亡くなる以外でも、さまざまな離別、身体の一部を失う、家を失う、家族を失う、ペットを失う、あらゆる意味での喪失体験がそれぞれの人生にある、と思います。
これは、喪失になるけれど、これはならない、ということはなく、その人にとって、身を切られるような喪失体験が起きれば、当然ケアが必要です。
それをなかったことのように、痛みを痛みとして感じ切らない限り、それはいつか身体や心に、人との関係性に、さまざまな良くない反応として表出してきます。
私がセラピーを通して、学び、実践してきた、トラウマをリリースしていくこと。
これと、アプローチの方法や概念は違っても、根本的にやっていること、到達する地点は同じところを目指しているのだな、という気づきがありました。
傷や痛みをそのままに放置しない、は、物理的に見える身体なら、それなりに多くの人が対処するのかもしれません。
が、心は見えないので、ましてや、自分の感情を大切にしていい、を幼少期に周りの大人から教えてもらっていなければ、自分の感情を大切にする、をそもそも知らない。できない。分からない。
これくらいで哀しんではいけない。
嘆いてはいけない。
弱音を吐くのは良くないことだ。
もっともっと自分より大変な人だって、世の中にはたくさんいる。
そんなふうに自分の感情に向き合わず、それどころか、そんな自分はダメだ、と罰していたりすれば、人生は喜びに満ちたもの、には到底なりません。
これらはすべて、かつて私が無意識にやっていた生き方です。
まず、何より、自分の感情を自分が感じ切ることを許す、をしない限り、どれだけ外側から、幸せになりそうなはず、をしていっても、内側の心の傷は癒されていません。
どうか1人でも多くの人が、自分には傷がある、痛みがある、と漠然と感じている方、生きづらい方、葛藤や混乱が多い、現実がうまくいかない、と思っている方は、何より傷を癒す、を優先して取り組んで欲しい、と切に願います。
私自身もまだまだ向き合っていきます。
さらにさらに、喜びに、満ち満ちた幸せな人生の道を歩んでいくために。
現実をもっと、より良く変化させていくために。
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