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『イクサガミ 天』読了


イクサガミ 天


『イクサガミ 天』
著者:今村将吾
講談社

これは、面白いっ!

積読期間が長かった作品。
私はミステリー小説専門のチャンネルをしているので、エンタメ小説はあまり読まない。
しかし、この『イクサガミ』は購入せずにはいられなかった。
理由は三つある。
1つ、購入時の帯に京極夏彦先生の感想が書かれていて『お願いですから早く続きを読ませてください』と書いてあったから。
こんなに説得力がある帯はなかなかない。

2つ、挿画を石田スイさんが描かれているから。
私の大好きな東京喰種の作者さん。絵がかっこよくて好きだから記憶に残るし、思わず手に取ってしまう。

3つ、とにかくXのレビューが良いから。
今までもいろいろな方がオススメしてくれた。

そして、2023年の後半に再度オススメを受けて
読了した。正直、ものすごく面白かった!
明治時代のデスゲームとは聞いていたけれど、全く想像とは違っていた。

ストーリーは、まず、日本の至る所で怪しい新聞が配られる。そこには『強い者、○月○日、○時間に〇〇に来い。お金あげるよ』みたいな事が書かれていた。
イタズラなのか?訝しむも、この時代人々はお金がなく腕に覚えのあるものはみんなこの文章により集合した。
そこには主人公もいた……ある決心を固めて。

そして、主催者側の人間が現れてデスゲームを説明していくのだが!このシーン!
私のお気に入りです。

デスゲームは、配られた点数を守り、奪い合う事。
手を広げて、
「奪い合うのです!ーーー」
という場面。
その瞬間、私の脳裏にスクリーンが現れた。
映画でいうところの初めのツカミ!
最高だった。
心では物語の登場人物になって、
「おーーーー!!」と右手をグーにして高々と掲げていた。

他にも私大好きな、年配の方の登場とか✨
とにかくおもしろい!
読めて良かった✨

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