DLSiteとインボイスとトリック

※12/11追記
※あの価格表を見て分かりやすい!と思った人は騙されやすい人なので、もう一度よく表の外税と内税、価格変更と独占禁止法違反などしっかり確認して下さい。
※追記ここまで

同人の有名所であるDLSiteがインボイス対応について発表したので、それに連動して気になってた部分へのお話。

そもそも免税事業者とは
・仕入れや下請けへの依頼などの消費税を控除申請できない(マイナス)
・その代わりに自分の収入内に混ざる消費税を納税しなくて良い(プラス)
というように何かと引き換えに何かを得ている人達です。

ざっくり言えば納税処理が簡略化されているのであって、別に丸儲けというわけでは無いのですが、当人達ですら自分の控除出来ない消費税を実感していない人が多いと思うので、プラス分が今後消えても正しい帳尻合わせだと感じる人が多いのかも知れません。


私個人としては
・免税事業者は消費税控除できないかわりに自分も免税されて良い
・上流の企業が免税事業者に対し消費税分を含んだ報酬を支払い、その消費税分を控除申請出来て良い
のが正しい姿だと思っています。つまりインボイス適用前の現在の姿です。変更前の現在の姿が正しいと思っています。

免税の対価として控除は受けられないという形なので、簡略化されていても納税は完結している扱いなのですから支払った扱いになるべきで、支払ってある分を控除申請するのも正しい筈です。

(※控除が受けられないというデメリットは仕入れ等の消費税額が増えるほど大きくなるため、自ら課税事業者になることも出来ます。そう言った選択肢がある意味でも正しい簡略化と思っています)

しかしインボイス後は
・免税事業者は消費税控除できないが免税される消費税を受け取る場面が無くなる
・上流の企業が免税事業者に対し消費税分を含んだ報酬を支払っても、その消費税分を控除申請出来ない
となります。

一見、その取引だけでの消費税のみを追うと、顧客の払った消費税額がそのまま納税されるため、丸儲けさせない為の正しい数字のように見える気もしますが、じゃあ免税事業者が控除できない消費税はどこに行ったんでしょうか?
これでは免税事業者にデメリットしか残らなくなっており、なぜ免税の仕組みを用意したのか、なぜ選択肢があるのかといった経緯が全て無に帰しています。

争点になるのが実はその取引ではなく、免税事業者の控除出来ない消費税が丸ごと抜かれるトリックになっていないでしょうか。(※あくまで個人的な推測です)


…まぁ、税に関しては正直難しく、私も何かしらの勘違いをしている可能性はありますが、一見辻褄が合いそうでどのパターンでも現在より納税だけが増えるように見受けられるため、恐らく何らかのトリックがあるのは間違い無いと思います。

ここまで見てくださった方も、もし宜しければ、例えばミステリ小説やクイズのように謎解きに挑戦してみて下さると助かります。

前提から疑うのが私の趣味なので、そもそも大前提である免税事業者の免税はどうした?という視点で私は展開しましたが、もっと他の観点や知識が必要なのかも知れません。
ミスの指摘も含め何かありましたら教えてください。

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