宇宙人の存在証明

この手のお話はそんじょそこらの人たちが散々話し尽くされていることではありますが、可能な限り自分の理解と言葉で話してみようと思います。

観測できる限りの範囲で我々の他に生命体が観測されないことより、地球を「奇跡の星」などと表現されることがあります。
まずは、生命体の存在が奇跡かどうかから論じてみることにしましょうか。

このことを端的に示すものにドレイクの方程式(リンクはWikipedia)というものがあります。
詳細は省略しますが、我々の銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数を算出する、というもので、星の数や生命が進化したり文明が発展する確率を仮置きして値を出しています。
これに代入する数値は思想によって大きく変わりますが、基本的な考え方としては、ドレイクの方程式に従って特に問題はないと思われます。
ドレイクの方程式では我々のいる銀河に限定されていますが、銀河の数自体がそもそも2兆個もあるとかいう話なので、文明と出会う確率ではなく、地球外生命体の存在する確率となると、ドレイクの方程式で出た値に2兆をかけないといけなくなります。まあ大体確率1(100%)は超えますよね。この論理展開だと、計算上は宇宙人は存在すると言って良いでしょう。
計算上はいると言っても実際に観測できなければ存在することにはならない、という水掛け論は通用しません。全銀河を観測し尽くしていないことが証明できなければ宇宙人は存在しないと断言することもできないのですから。悪魔の証明の反証のようなものです。

一つ問題があるとすると、文明が進んだ地球外知的生命体が存在するとして、進化の過程・結果で我々のようなサルとは全く異なった……例えばワニだったりサカナみたいなのが文明を築いていたといて、それを我々は宇宙”人”と呼べるかどうか?という点です。
ここの差分で宇宙人はいない、という結果になったらすごく微妙な気持ちになりそうではあります。


先述した「奇跡の星」に対してですが、星の数ほどある星の中で、地球にだけ生命が存在すると考えているとしたら、それは傲慢という他無いでしょう。計算的には普通にいくらでもいておかしくない内の一つでしかありません。
ですが、原始地球の環境をシミュレートすると、いくら放置しても生命は誕生しなかったみたいな話を何かで読んだ記憶があるのですが、そうなるとどこかに神の配剤でもあったのではないかと考えることもできます。うーむ