借金苦

※一応有料記事になってはいますが、無料部分のみで全てを読めるようになっています。

私が借金に苦しんでいたりお金を貸していたりするわけでは無いので悪しからず?

私には子供の頃(といっても中学生ぐらいの頃からですが)からの疑問が一つあって、それは「金の貸し借りで殺人なんて意味あるの?」ということです。
現実の殺人事件の動機として、金銭問題は痴情の縺れ、怨恨と並ぶ三大動機に数えられます(怨恨の中身も金銭問題や痴情の縺れが絡むことが多いので、実質的には二大動機と呼ぶ方が現実的かもしれません)。
推理小説でも、金銭問題を動機としたものは枚挙に暇がありません。

なのに、なぜ先述のような疑問を持っているかというと、借りた相手殺したからって借金消えるの?という命題があるからです。
遺産相続問題で、借金も相続されるというのは周知のこととして、じゃあ貸金はどうなるのかというと、勿論これも相続されます(放棄した場合は別問題です)。
ということは、借金苦に殺人を犯しても、借金は消えず、罪が残るだけなんですよね。殺すことにメリットが見えてきません。むしろ、殺人の遺族からしたら、金の返さねえわしかも身内殺されるわとなると、新たな殺人事件の動機として十分になってしまいそうではあります。
また、借金苦というと殺人の加害者に同情が向きそうですが、そもそも返せない額の金を借りる方が悪い(利息分で増えまくるパターンもありますが、それも含めての金の貸し借りという契約がその時点で成り立ったのであれば、後で文句言う方が悪い)としか思ってなかったり、それを殺人なんて方法で踏み倒すという行動に対して、子供心になんの正当性も感じなかったという理由もあります。

その割に、この動機が当たり前のように受け入れられてるのは何故だろう?と考えると……全くわからないんですよね。
皆さんに言いたいのは、これをあっさり受け入れちゃいけませんよ?ということです(提起してるみたいになっていますが、皆さんはわかった上であえてスルーしている可能性もそれなりにあるということはわかっています)。

繰り返しになりますが、借りた相手を殺したからといって借金が消えるわけではありません。
この記事を読んだ方が無意味な殺人を思いとどまることがあれば幸いです。

最後に
今作が死ぬほど面白かったという酔狂な方向けに、投げ銭スペースを一応用意しておきます。
この先は謝辞しかないので、投げ銭しないからといって何もないです。

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