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ミステリ解説集

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2022年12月の記事一覧

他殺に見せかけた自殺

これで短編小説書こうと構想しててどうにも書けなかった供養塔のような記事です。

書こうと思った目的は、「"自殺に見せかけた他殺"はありふれてるから、逆をやってみたい」というのがありました。
意義としては、「犯人は誰?」というところで、"犯人は被害者自身"とシンプルに裏をかけるところが挙げられます。

ですが、問題点は多々あります。
・自殺をトリックによって他殺体に見せかけるのはいいとして、トリック

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第一発見者

推理ものにおいて、「第一発見者が怪しい」とはよく言われます。

第一発見者には、善意の発見報告と、犯人によるなりすましの2パターンに大きく分けて良いでしょう。
前者は特に問題にならないからいいとして、犯人がなりすましたときの事を考えてみましょうか。
基本的には死体の発見は遅れれば遅れるほど犯人に有利になるので(アリバイ範囲が広がり、アリバイのない人物が増えるので、相対的に犯人に対する疑いが薄まる)

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