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チェルシーvsリバプールの試合を観て~”面白すぎて書いてみた”

新年早々のビッグマッチ。日本に移ってからサッカーをあまり観れずにいたからとても楽しみにしていた。準備は万全。いざ見始めると想像してた以上の立ち上がりだった。

キックオフ直後からチェルシーがスムーズにボールを回して、ゲームを支配。ホームの地の利がもろに出る立ち上がり。何度もリバプールゴールに迫るが点は生まれない。この時思ったのはチェルシーのディフェンダーの裏に広大なスペースがあること。プレミアのトップチームの特徴だが、リスクを負ってでも、攻撃に厚みを増して点を取るスタイルが流行している。後ろから前までの距離が近い分ゴールに向かうプレーが多くなるのが特徴である。その分カウンターで裏のスペースが狙われる(ゴールキーパーがペナルティーエリア外に出る場面が増える)。

アーノルドのミスをプリシッチが外してしまったのに対して、マネはトレボ・チャボラアのミスをしっかり点に繋げている。高い集中力・ビッグマッチでも一発で仕留める能力が、マネを世界世界最高峰の選手と言わしめる理由だと感じた瞬間だった。

そしてサラーの2点目。アーノルドのパスに反応したサラーが1対1で抜け出して、フェイントからのゴール。トラップ・フェイクの動きが上手いだけではなく、絶対にキーパーが届かないところにシュートを打ったのも流石。

チェルシー相手に前半2-0。リバプールファンの僕からするとウハウハの展開である。焦って前がかりになるチェルシーに対して徹底的にカウンターで対抗するリバプール。サラーとマネのスピードをフル活用して3点目を狙いにいく。だがここで崩れないのがチェルシー。特にチアゴ・シウバの落ち着き・味方のセンターバックを勇気づけるコーチング。彼がいなかったら試合は前半で終わっていたと思う。

それでも2-0。この試合は貰ったと前半30-40分くらいの間に僕は思っていたのである。そしてその瞬間は突然訪れた。チェルシーのフリーキック。キッカーは覚えてないがリバプールのディフェンダーがボールをクリア。コバチッチがボレーの体制にある。距離はゴールから15m~20m。プロでもフカす距離である。ゴールキックになるであろうと思ったが、彼の一振りはバー
に当たってまさかのゴールイン。

画面越しでも伝わるチェルシーファンの熱狂。手を大きく振り上げて更なる歓声を求めるコバチッチ。4万人のチェルシーサポーターがホームチームの逆転を望んでいてコバチッチが反撃の狼煙を高らかに上げたのだ。

案の定2点目はすぐに訪れる。プリシッチが汚名返上という形で同点ゴールを決める。そして前半終了のホイッスルが吹かれる。コバチッチのゴールから3~4分の間の出来事である。ハーフタイムの間に何が起きたのかを頭の中で整理するのに大変だったことやら。。

前半のイケイケモードを引継ぎチェルシーが更に畳みかける。リバプールは防戦一方。少し一方的だったし、深夜の眠さも相まって後半はトーンダウンした印象を勝手に感じた。チェルシーはリバプールゴールをこじ開けることができずに、2-2で試合終了。前半の終わり寸前までは勝ちモードなのに試合が終わった後には引き分けで良かったと思えた試合である。

寝る前に父親の言葉を思い出した。”2-0というのはサッカーにおいて危険なスコアなんだよ。試合を決めるには3点目が必要なんだ”と。その意味が分かったような気がした試合だった。





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