ボウリングのうんちく
上手くもないおっさんが何を言ってる!と笑われそうですが、参考までに御覧ください。
マイボールとハウスボール
マイボールの多様性
表面素材
コア
レイアウト
1.マイボールとハウスボール
マイボールは自分のもので、ハウスボールはボウリング場のものです…という横すべりの冗談はさておき、両者は決定的に違います。概要は以下の表をご参照ください。
「コアって何?」ということになると思いますが、各項目は追って説明していきます。
2.マイボールの多様性
毎月、非常に多くのニューボールが、ボウリング用品のメーカーから発売されます。新素材の採用でボールの寿命が短くなってきたことに加え、レーン(オイルやレーン素材等)や投法の変化などに伴い、多様な環境に対応できるよう、色々な特性が求められているからです(もちろん、メーカーの商売繁盛のため、でもあります)。
レーンには表面保護やプレー環境の維持のためにオイルが塗られています。ファールラインからピンまでべったり均一に塗るわけではなく、手前からある距離までを特定のパターンで塗り、そこからピンの前までは塗らないのが基本です。
オイルの塗られていないドライなゾーンでの、ボールとレーンとの摩擦が球の曲がりを左右する重要な要素となります。
3.表面素材
ハウスボールの多くは、表面素材(カバーストックと言います)に硬くてオイルを吸わないポリエステルを使っています。摩擦は小さく曲がりにくい素材です。
これに対してマイボールは、オイルを吸収しやすく、レーンとの摩擦が大きい素材が使われ、横方向の球の動きはより大きくなります。マイボールでも素材の選定等により、摩擦の大きさが異なります。
近年では表面にミクロ(ナノレベル)の凹凸を設け、微妙に摩擦を調整するハイテク素材も使われていて進化はとどまるところを知りません。
4.コア
ハウスボールは中心まで均一な素材で作られ、自ら重心の偏りを生み出すことはありません。
一方、マイボールにはコアと呼ばれる重りに相当するものが内蔵されており、投げる際に加えられた力により、ボールに生じる回転力を助長する働きをします。コアの形状や配置の仕方により、「進みやすさ(慣性)」や「転がりやすさ」に差が生じます。
5.レイアウト
前章で説明したコアには、向きや対称・非対称などの形状特性があるため、ボールが手を離れ、レーンに放たれた際、「コアがどんな状態(どの向き)で放たれたか」などによって進み方や曲がり具合が変わってきます。
そのため、ボールに指穴を開ける際は、それを考慮の上、あらかじめ個別のボールごとに決まっている重心の偏りを踏まえて、指穴を開ける必要があり、そのいわば「設計」に相当する指穴配置をレイアウトと言います。
近年では、従来からの3本の指穴(親指、中指、薬指)でつかんで投げるだけではなく、両手投げ、2フィンガーなどの投法も広がっており、「どんな投法でどんな球を投げるか」も踏まえてレイアウトを決めなければいけません。ただし、通常これらの設定と実際の穴開けは、ボウリング場のドリラーさんに相談し、投げ方を見てもらってお願いするのが一般的です。
6.おまけ
説明してきたように、マイボールはいわばそのボウラー専用のオーダーメイド品ですが、他人のマイボールを譲り受け、穴埋めをして(プラグと言います)改めて自分に合うように穴を開け直して使うことができます。
当初、私の使っているボールを差し上げようかと思ったのですが、投げ方や球速、回転等は人それぞれに違う上、今の手持ちが皆中古品のため、最初のマイボールはやはり専門の方に投げるのを見てもらって選ぶ方がいいと思いとどまりました。
ボウリングは奥が深く、手軽に始められるのになかなか上達が難しいスポーツですが、長くマイペースで続けられるよさがあります。機会があれば、墓参りで群馬に行く際にでも一緒に投げることを楽しみにしています。
※ちなみに、レーンに投げるのは球であって、クマではありません(苦笑)。
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