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LANケーブル自作

データセンターの人たちには笑われちゃうかもですが、LANケーブル自作奮闘記です。
まずなぜ自作したくなったのかですが、オーディオの線材を色々見直している一環でストリーミングをちゃんとやるならLANケーブルもちゃんとしなきゃ、からです。買うと選択肢が限定されてそれなりに値段がするので、では作りましょう、という感じ。
結局工具とか揃える必要があり、必要本数少ない場合は高コストです。が、作ってみたいのよね、単純に。。

準備したもの

まずケーブルはBELDEN 1874Aで。
BELDENは膨大な商品ラインナップを持っていますが、日本の情報流通はコントロールされているようで小売で入手できるものは限られています。LANで自作するなら・と考えたときに少ない選択肢からこちらをチョイス。

フラットケーブル、折ると白い跡が付きます

で、末端処理です。結局事実上RJ45一択なので、プラグを探すことになります。フラットケーブルだと丸形の絶縁体は入らないのでちょっと考える必要があります。

小さいです、老眼にはきつい。

まずはこれ。↑の写真の左のものです。
たくさん入ってこの値段、ありがとうございます。AMP NETCONNECTの中国製造品で貫通式ではないもの。いろいろと見ていると、このほうがスピード出るとかいう人もいてまずは購入。

次ははこれ。↑の写真の右のものです。
左のものの10倍くらいの価格ですが、チドリ配置なのでいいのであーるみたいなAmazonレビューもあり、確かめて見ねばと思い購入。

ケーブルカッターはニッパーと違ってまっすぐ切れるのであったほうがベターですが器用な方はなんとかなるのかもしれません。
かしめ用の工具は必須でAmazonでたくさん売っています。私は↓を使用。安くても製作になんの問題もありません。

LANケーブルに限らずテスターは間違いを教えてくれるのでぜったい必要です!失敗したときはミラクルな光り方するので面白いです。

ノウハウサイトということだと、LANケーブル自作ではSanwaさんのページがとにかく基本中の基本を教えてくれてありがたい存在。

いざ製造

ネットで見る限り、LANケーブルなんてプラグとケーブル買って、ケーブル被膜剥いで指してかしめて、でしょ。簡単でしょ、と思っていました。
そうなんですが、なぜか最初うまくいかなくって「こんなんできる気せぇひん」という気になります。
↓は貫通式でちゃんと入った例。

貫通式のほうがかしめ時に安心感がある

ほんとに最初にやると、この穴通しができません。ケーブルが曲がって筋に入らないものがあったり、順番が違う筋に入ったり、、もう一生できないんじゃないかと思うくらい。そもそもこれができる意味がわからないし、普通の人にできる作業じゃないと思う。。(だいたいの作業が最初難しいのは同じですけど)
ビギナー(私)の問題は
◯きちんと線を伸ばして、なるべく平行にする
◯差し込む順に束ねて切り揃える
◯差し込むときに穴側にコードを寄せる
ということができず、とりあえず突っ込む、を繰り返し結果として失敗を繰り返すということでした。適当結線でかしめてしまった結果、たぶんコネクタを10個くらい破棄したと思います。(教訓:初めてのときはコネクタをたくさん買っておきましょう。)

修行を積んで慣れれば、上記◯をやるだけで一発OKになるわけで、この辺が自作の面白いところかと思います。コツを掴むとうまくいくのはケーブル自作だけでなく、天ぷらとか料理も同じで、できるようになるとできなかった時代の失敗がよくわからなくなるという不思議な感覚。

できあがってみて

二種類のコネクタが本当に差があるのか比べてみました。
まずAMP NETCONNECT中国製のもの。まあ安定しています。作りやすいのは圧倒的にAMP NETCNNECT製なんですけどね。ツイストしているケーブルをカッターで切らなければいけないのが1本で済むのは圧倒的に楽ちん。

AMP #1
AMP #2

次にSanwa製のもの。Jitterが明らかにSanwa製のもののほうが低いです。あと大きなファイルのアップロード時の安定性はSanwaが上かも。その他は測定時の誤差もあるのかもしれません。ここまで差があるとこちらの優位性を認めねばなりません。旗艦マシンはSanwa製コネクタでいきます。

Sanwa #1
Sanwa #2

さて、仕上がったLANケーブル、最初はいろいろありましたが、慣れれば品質も安定しSpeedtestの結果も良好になりました。もともとRJ45プラグの制約でやや効果に疑問のあったCat7の市販ケーブルよりは、上記BELDENのCat6ケーブルははっきり高速です。正直同じRJ45でCat8よりは速度では劣りますが微差です。であれば信頼のBELDENでいくかという感じ。音楽を聴く機器のLANケーブルはこちらに変更しました。音の違いまではわかりません(わかる人は相当いい機器か耳をお持ち。。)が、ひとまずしばらくこれで聴いていこうと思います。

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