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南相馬の地で、想いがカタチになった

はじめまして!りくと申します。

福島県白河市の出身で、今は関東で広告代理店の営業として働いています。

本業と並行しながら事業化実現プログラムのメンバーとして、「高校生と未来を描くプロジェクト」に取り組んでいます。

そんな私の1年間の振り返りを綴りたいと思います。

▼南相馬市・事業化実現プログラムとは?
チャレンジの余白があるまち・福島県南相馬市をフィールドに、自分の人生の解像度を上げ、仲間と共にやりたいことを実現していく3カ年のプログラムです。 2021年より1期生がスタート。地方で働くことに関心を持つ若年層を集め、現地視察により、ビジネスの種を発見、自分自身がやりたい“仕事”で解決するワークを実施。その後はビジネスメンターサポートによるビジネス性検証を実施を行い、現在実行に向け取組んでいます。

私と同じ想いをしてほしくない、から始まった

「高校生がより良い進路選択をできるよう、選択肢を増やしたい」

そう思うきっかけになったのは、大学の頃行った東北でのインターン。
まちのために何かをしたい、誰かのためにこんなことをしたい、と
チャリティー募金や防災教育などの活動をする中高生を目にしました。
自分の住むまちを好きだと言えること、周りに好きだと思える素敵な大人たちがいること。
当時の私にはとても衝撃的でした。
なぜなら、私は地元に愛着がなかったから。都会に出たくて関東の大学を選択したから。
自分も地元にいる間にこんな環境があったら、もっと目的を持って進路選択が出来たのではないか?地元に戻ってこんなことがしたいと思えていたのではないか?と感じました。

高校生のチャレンジをまちの人たちに報告する会を企画しました

事業づくりセミナーの現地訪問で南相馬を訪れた際にふと感じた「まちに若者が歩いている風景がない」という印象。
その時に大学の頃考えていたことを思い出しました。
この地にも大学がないから、私と同じような想いで安易に地元を出てしまう人がいるのではないか。もっとより良い進路選択ができる環境をつくりたい!

そんな気づきから、「高校生と未来を描くプロジェクト」の構想が始まりました。

チームでの活動

もともとこの事業は2人体制で進めて来ましたが、途中から新しく3人の大学生がジョインしてくれました。
社会人1人と大学生4人のチームでうまくまとまってできるだろうかという心配もありましたが、そんな心配をよそにメンバーたちが精力的に活動してくれました。

高校生406人へのアンケート!大学生メンバーがデータ化してくれました

考案者ではありながら、メインで動くのは大学生たち。
本業との兼ね合いもあり、自分でできることに限りがあることにもどかしさも感じていましたが、チームだからこそ進められた事業でもあったと思います。

今年度はイベントを2回開催しましたが、イベント内容の検討・ポスター作成・高校への訪問・ビラ配りなどみんなで考えて実行したことは大きな一歩でした。

まさか検討1年目の段階でアンケートを全校生徒向けに行えるとは、イベントを実際に開催まで持っていけるとは、最初の構想の際には想像もしていませんでしたし、正直最初は事がスムーズに進みすぎて心が追いつかない場面もありました。

その中でもただ「やってみなよ」ではなく「どうやってやるか」を一緒に考えてくださる人が周りにいたことで安心して進めることができたと思います。

我に立ち返る時間

この事業化検討プログラムにはたくさんのサポートがありますが、その中にメンター制度があります。
定期的に1on1で話をしながら、特に気持ちの面をサポートしていただいたと思います。
やるべきこと、やりたいことが溢れてしまった時に、自分に立ち返る時間としてとても貴重な機会でした。
実際にイベントを行う直前にもオンラインで会話をしたのですが、漠然とした不安がふっと溶けたことを覚えています。

イベント前のメンター面談の様子

新たな気づき、仲間がいることの大切さ。

サポートとしては、定期的な研修の存在もとても大きかったです。
相互理解、マーケティング、チームビルディング。
事業を進めるにあたり、壁にぶつかりそうなタイミングで聞きたい内容が盛り込まれていたのでリアルタイムで役に立てることが出来ました。
(某教材メーカーの「これこの前見たやつだ!」みたいな体験が何度か。笑)

チームビルディング研修での一コマ

また、周りで一緒にチャレンジしているメンバーと研修で定期的にコミュニケーションを取れることもとても心強かったです。
お互いの進捗を共有しながら「もっとこうしたらよくなりそう」「これなら協業してできそう」など素直に伝えてくれるコミュニティはとても貴重だなと。
仕事やキャリア、生き方について熱く語りあえる仲間ができたこともこのプログラムに参加しての大きな収穫だと感じています。

研修終わりの食事の間もずっと熱い会話を交わしています(笑)

0から1を作る難しさ、楽しさ。ここだからこそできた。

今年度の活動を通して感じたことは、
「一歩を踏み出すことの難しさと楽しさ」でした。
この事業を始めるにあたり、私たちには高校生との繋がりはおろか、南相馬の人との繋がりもほとんどありませんでした。
でも、その中で「こんなことをやってみたい!」と手を挙げると手を差し伸べてくれる人たちが周りにたくさんいました。
それはMYSHの皆さんはもちろん、地元の方々も。
見知らぬ人の見知らぬアイデアを快く受け入れ、応援してくれる南相馬の懐の深さには訪問する度感銘を受けます。

実際に事業を進める中では課題感もたくさんありましたが、周りの人たちは「実行に移した」ということの価値を認めてくれました。
簡単そうでなかなか踏み出せない一歩を私たちは踏み出せたんだ、と自信がつきましたし、次はこんなことをやってみよう!と思える原動力になりました。

こうして応援してくれる人がいるからこそやり遂げたい。もっと還元したい。
その想いで来年度もこの事業を続けていきます。

もちろん不安もありますが、それを超えるサポートがあるから自信を持ってチャレンジできます。

これからさらに色んな人たちを巻き込んで進めていくことが楽しみです!


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