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『団塊の世代』という昔の未来小説を読む1

1976年に月刊現代で連載された『団塊の世代』という本があります。
その第4話「民族の秋」の答え合わせをしながら読みました。


お話の舞台

舞台は1999年9月中旬から12月30日までの3カ月間の話です。
日本経済は長らく停止し、年功序列賃金体系は既に崩壊しています。

団塊の登場

主人公の福西祐次ふくにしゆうじは1948年生まれの52歳。
総理府参事官で年間何十兆円の老人対策事業の企画調整担当。

部下の大友勝利おおともかつとしは入省2年目の24歳。
お話は大友からの深夜の電話で始まります。

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