思い出に残る人

高校の同級性のタカノさん

いつも一緒に遊ぶグループでは全くなく一時期席替えでたまたま前後になったその時だけ親しくなった。

遠い昔のことでイメージでしか思い出せないけれど、なんだかエキゾチックでとても自分らしさを持ち合わせていた。

なぜ私のなかで印象に残り思い出の人なのかというと、彼女が貸してくれたマンガがとてつもなくセンスが良く面白く独特で私の好みを射抜いていた。
読み応えがあって、貸してくれる作品がどれもこれも素晴らしいかった。
決して一般的ではんなくみんなが好む趣向ではない
”日出処の天子”や題名は忘れたがエジプトの歴史をベースにしたものなど
何十冊と貸してくれた。

私に貸してくれるために重い思いをしながら学校に持ってきてくれていたんだと今になって感じる。

ありがとう。

もちろん今でも私はマンガが大好きで読み続けている。

もともとそんなにグループもタイプも違う私たちは席替えと共に少しづつ疎遠になっていった。

どんな月日を過ごしているのか、今もマンガを読んでいるのか…

どうか健やかであってほしい心から願うばかり。

かなり一時期の関わりだったけど、私には印象的な大きな思い出を与えてくれたことに感謝しかない。

あの時ちゃんと言えなかった何十年分ものありがとうの気持ちを込めて
タカノさんに幸あれ♪

振り返ってみれば私の人生はいろんな人からいろいろなものを与えてもらっている。ちゃんと受け取れているか分からないけれど。
誰かの一瞬にでも何か残せたらいいなと願いつつ私は今年を過ごしていこう。


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