「硫黄島からの手紙」

源田の毎日映画 19日目。日本史の教師がおすすめしてた本作。疲れたー。

イーストウッドの映画って面白いし凄いしめちゃくちゃ良いんだけど、ゆったりしすぎてるっていうか2回目は無いかなと思う作品が個人的に多い。
話がとことん辛い。ニノの魂抜けてるあの感じが果たして戦争映画に向いてるのかと思ったけどあれはあれで良かった。ただやっぱりイーストウッド。えげつないシーンはえげつない。犬のシーンとか結構きつかった。投降しても殺され、水も武器もなく希望がない絶望すぎる空間。どんどんどんどん人が死んでいくも、しっかり死亡した姿を見せることで、死というものの重さを忘れさせずに映画を見せる。最後の手紙が溢れて色んな人の声が入るシーン、届くことがなかった兵士たちの思いが一気に溢れるシーン。イーストウッドの映画はクライマックスがほんとにいい。最後の硫黄島のカットも美しいもどこか亡き兵士の憂いが漂う独特な雰囲気がめちゃくちゃ良かった。
全体的に彩度を抑えた作りになっていた。回想シーンや現代のシーンは彩度がむしろちょっと上げすぎなくらいに対比してた。凄い単純だけどやっぱりうまい。彩度が抑えられているので表情の演技により注目が集まる。中村獅童も渡辺謙もやっぱ名優なので上手かった。手紙を読む声だけのシーンも絶望的な空間ながらも少しの希望を滲ませたあの声が胸に沁みる。

坊主の渡辺謙とニノが新鮮だった。午後はブレイド3を見ようかな。

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