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AM2:02



すてきな現実(現実)ばかりを話しているので、ちょっと元彼の話をしますが わたしは元彼にすべてを知ってもらう前に別れてしまった。

_であること、_ではないこと(どちらもここでは伏せさせていただきます。ちなみにどちらもしょうもない事)、どれも伝える前に別れてしまった。後者はどれだけ先になっても言うつもりはなかったけれど、前者は言いたかった。言ったところでなにも変わらないし、なんなら少し迷惑であるような気もしたのだけれど伝えたかった。それがわたしの事実であり、十数年間育ってきた背景にあったから。それを踏まえて、わたしを好きだと言って欲しかったなと、今さら心残りになってしまった。けれど当時のわたしには、”もしかしたら嫌われてしまうかもしれない”というほんの僅かな可能性を恐れて、話さなかった。あれだけ好きだったのに、彼を信じる事ができていなかったわたしが悲しくて、ちょっとへこんだ。きっとそれだけのことで嫌うような人ではなかった。なんなら、言ったところで次の日には忘れていそうなほどには良くも悪くも、わたしに関心がなかった気がした。これは付き合いたての頃からほぼずっと思っていて、結果として怖くて聞けなかったことのひとつ。

あともうひとつ、いつからわたしのことを好きでいてくれたのかも、聞けなかった。嘘をつけないような人から嘘を聞いてしまうと、息を吐くように嘘をつけるそんなわたしが見抜けない訳がないと思った。好きな人になら尚更、鋭い勘のようなものも働いてしまうと思って、怖かった。知らなくていい事もある、まさにその言葉の通りになりそうで、でもそうはなって欲しくなくて、必死に今ある形式的な幸せを崩したくなかった。結局、崩れてしまったけれど。

もう今となってはわたしと彼を繋ぐものは不特定多数が見られるインスタグラムしかなくて、ラインもゼンリーも、友達ではなくなった。ゼンリーの一緒に泊まった宿泊先も、わたし1人の名前になっていて 思い出まで消えてしまったみたいで泣きたかった。けれど涙は出なくて、その事実にも泣きたくなった。

今 元彼のことが好きなのかと聞かれたら、素直に頷くことはまずないだろうけれど、だとしたらこの消えない感情はなんなのか誰か教えて欲しい。思い出が美化されているだけだとか、元彼と付き合っていて楽しかった頃が好きなだけだとか、色々あるとは思うのだけれど

この前、バイト先の2個上の良くしてくれていた先輩に告白された。突然のことでもなかった。考えたら前振りはたくさんあって、気付きたくなくて気付かない振りをしていたのだと思う。最低だとしか言いようがない それでもその先輩は、好きだと伝えてくれた。“今好きじゃなくても、それでも構わない”“絶対に幸せにする” ”初めて人を自分から好きになった” どれだけわたしがわたしを否定しても、 “そんな なこだから好きになった” と、全てを受け止めて肯定してくれた。“絶対好きにさせる、チャンスが欲しい” わたしには勿体ない程、素敵な言葉を貰うことはもう無いのではないかと思うほどにたくさんたくさん、渡してくれた。それでも、去年の誕生日の夜に彼がくれた「付き合おう」のひとことに敵うものは、やっぱり無かった。先輩が気持ちを伝えてくれる度に、彼の声が蘇って思わず涙が出た。その涙は先輩宛ではなくて、わたしが大好きだった元彼宛であったことも、また言えなかった。本当の気持ちは言えなくて、でも誠心誠意で向き合ってくれた先輩にこれ以上嘘はつきたくなくて、半分本当の理由でお断りした。

元彼よりも素敵な人は星の数よりもたくさん居る。断言し切れるくらい、わたしの中でも確信している、けれど 彼の事がどうしても何をしても頭から残って消えてくれない。別れた日から1日も、元彼のことを考えない日はなくて、この呪縛のような毎日から早くおさらばしたいのだけれど、いつか1日も思い出す日がなくなってしまうことがまた怖くて





これは2022年の7月28日、2時2分から30分ほどにわたってわたしのff0垢に殴り書きされたツイートをnote用に加筆してまとめたものです。
これを写した今は、すっかり未練ともさよならをして心身共に元気なのですが、せっかくなので文としてここに残しておきました。

またいつか、見返せるように
ある種のアルバムみたいなものです

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