思い通りにいかない

「生まれてきたことすら自分の意志ではないのだから、生きていて自分の思い通りに行く事なんてない」みたいなツイートを見て、この感覚を忘れずに生きていこうと思った。

自分の思う通りにいかない、という感覚がわかってきたのは他人との関わりが増えてきた頃だと思う。
学校に通うようになり、不特定多数の人と関わるようになって、「ここにいる人が全員自分の味方というわけではない」という事が分かるようになってくる。
今まで通っていた要求や、自分の快のための行動が封じられたりする。
そんな制限された状態の中でも、うまく自分の思う通りに動く(あるいは相手を動かせる)人がたまにいるが、そういう人をみるたびに余計に自分の「思い通りにいかない」という感覚が強くなる。

自分の思い通り、という事は子供の頃は夢想のレベルだったけど、年を取るにつれて現実的なレベルになっていく。

小学生の頃はプロ野球選手になりたくて(そして、なれると思っていて)、少年野球チームに入ったが、持ち前の視力の悪さと根性の無さとコミュニケーション能力の低さで全く上達せず、6年生の時点でその夢は諦めた。

そして大人になる過程で、細かい夢や目標や自分の思う事はほとんどうまく行かないと思い知る。
初恋は実らないし、バイトは受からないし、テストで赤点は取るし、仲良くなりたい人とは仲良くなれないし、傷つきたくないのに傷つけられるし、傷つけたくないのに傷つけるし、面白いと思ったネタがすべる事もある。

そのたびに自分の人生の夢や目標を下方修正して、どうにか自分が傷つかない方法を探っていく。

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