好き語り ディノサイダー
やんやん、語り欲のバケモノ、みょすです。
前回で自分の中で語りのハードルが一気に下がったので、今後も好きに書いていきたいなと思う次第です。
さて、今回はうみゃさんの「ディノサイダー」という曲について語ろうかと思います。聞き心地が良くて好きだなと思っているのですが、今回語ろうとすることで、どう解釈できるかが楽しみだったりします!
曲・歌詞・MV全部ひっくるめて好きを語っていきますので、一つ一つが長くなりそうだなと思いますが、そうやって伝えることしかできないニンゲンですので、のんびりお付き合いいただければと思います~!
本題前に注意です!
全て個人の感想です。詳しいことも、一般的にどう思われているとかも知りません、知ったこっちゃありません。”みょす”が好き勝手言っているだけです。
正しいことを言っていると宣言するつもりもないので、あくまで読み物のような感覚でお付き合い下さい。
MV含めて観てから読むことを推奨します!!!
曲を知ったきっかけ
うみゃさんを知ったのは「靑い解体新書」という曲でした。この曲に対する好きはまた別の機会に語れたらいいなと思いつつ、この曲を作った方が他にどんな作品を作っているんだろうと全曲再生をして出会いました。
MVと歌詞から見たざっくり解釈
この後の好きポイントを語るにあたって、前提として私によるざっくりとした作品全体の解釈を持ってもらいたいので雑に書いておきます。
歌詞は本人のFANBOXを参考に
恐竜研究部の「僕」は恐竜の新たな言説にショックを受けていた。そんな中「恐竜様」に出会う。そんな恐竜様は見かけた言説によって姿が変わってしまう。変わることに涙を流す恐竜様のために僕は恐竜は存在しなかったと言説を流す。その結果恐竜様は存在しなくなった。そして僕はデマを流す存在として周りに認識される。「人でなし」。それを認識して僕も恐竜様と同じように姿が変わる。僕は恐竜様のことなんて分かっていない、隣にいただけ。理解できなかったんだ。それなら、考えを飛ばして化け物になろう。そうして僕は、化け物となったことで、恐竜様の痛みや苦しみ、思い出、闇、過去を知る。そして、辛かったって言っていた「恐竜様」が目の前にいた。
好きポイント① 電子音(?)の意図
自分が電子音と指している音は、2:13頃~流れている音とかが分かりやすいかな?そんな感じの音をみょすの言う電子音と思ってね
この電子音が奏でるメロディが体を通り抜けていくような感覚がうみゃさんの曲全般の魅力だと思っている
まずその感覚が好き、なんだけどそれだけじゃなくて、ディノサイダーでは使う使わないのタイミングが明確で、意図を感じるのが好き
ディノサイダーにおいて、電子音は「〇〇」である
じゃあいつ使われてるのか?
0:30~0:36『大胆で猟奇的な犯行に手も足も出せないまま』
0:43~1:02 サビ
1:13~2:00 2番『消し去って~』が始まる前まで
2:11~2:20『ディノサイダー』『ディノサイダー早く全部抜けきってしまえ』
2:43~2:47『冗談の裏の裏のその先を読むことができないまま』
3:05~3:10『ディノサイダー どうせ理解できないさ それならば』
3:13~4:00 ラスサビ~アウトロ(?)前
MVや歌詞と絡めると、恐竜様がいるシーンやな!んじゃ電子音=恐竜様だ!
と断定するのは難しく、『恐竜様に追い込まれていくのでした』『早く消し去って 余計な肉付けをされてしまう前に 消し去って 意味を求めるから紛い物が出来上がってしまう』『偽物だった姿が実は本当の僕でショックでした』では恐竜様がいるのに鳴っていないし、『冗談の~』『どうせ理解できないさ』、ラスサビしばらくは居ないのに鳴っていることを考えるとそんな簡単じゃあないなと
そもそもこの作品は何をテーマに作られたんだろう?
動画概要欄には
『他人の勝手な想像が つきまとって消せないだけの よくあるおはなしです。』
とある
これや。
『恐竜様に追い込まれていくのでした』『早く消し去って 余計な肉付けをされてしまう前に 消し去って 意味を求めるから紛い物が出来上がってしまう』
恐竜様から見た、語り手による勝手な想像なんじゃないか?
仮に恐竜様が勝手な想像を嫌だと思っているなら、何も言わないのは自然ではないか?
恐竜様の身体がなくても、勝手な想像でなければ反応してくれているのではないか?
そんな突飛な発想で、電子音=「恐竜様による、そうだよという主張」と捉えることができた、なんかいいな
そんな電子音が好きな理由
『恐竜様』という、曲中で想像をされてしまう『あなた』と出会い、『恐竜様』について教えてもらいながら過ごす。最終的には『僕』が『恐竜様』と似た体験をして理解する。
それがディノサイダーという作品なら、歌詞で語る「僕」と電子音で語る「恐竜様」が一緒に作る作品。
そして、辛いかもしれない経験をした恐竜様が、体を通り抜けるような優しい音を出していることが、聞き手のみょすにとって心地の良い雰囲気を出しているなと
そう解釈できることが、みょすがこの曲が好きだと思う大きな理由の一つと今は言えます。
好きポイント② ショックの対比(?)
この曲では7回『ショックでした』が出るけれど、全部のショックが同じ訳ではない、なんなら最後のショックは意味が全然違うなと思ってる
・僕→あなたの思いによるショック(3連ショックの1.2番目)
・君ら→僕の思いによるショック(3連ショックの3番目、とか思っちゃ無い方)
・僕→僕の思いによるショック(ラスト)
の3種類があり、ここでも”勝手な想像”がキーになってくる
1番でのショックは
僕→あなたでは、あなたが僕の思っていたのと違うという想像からショックを受けた(相手の勝手な想像によって信じていたものではないと言われるショック)
君ら→僕ではショックとは思わないが、足元(信じていた土台)が崩れた(上と同様に相手の勝手な想像によって崩された)
総じて僕は、相手の勝手な想像によって変わることに影響を受けた
そして恐竜様と出会っての2番
僕→あなたでは、あなたが僕の思っていたのと違うという事実からショックを受けた(僕が勝手な想像をした)
君ら→僕ではショックとは思わないが、本当の自分が消えた(本当のことを知ったことで、自分の信じていた勝手な想像が消えた)
本当のことを伝えられる場面だから電子音が鳴っている
影響を受けた僕は、僕が勝手な想像をしていたと知り、自分を見失う
そして恐竜様のことを理解した最後
僕→僕は、偽物だった姿(自分が信じたくない姿)が本当の僕(真実の姿)であるという事実からショックを受けることができた
僕だけの話だから、恐竜様も何も言わない
自分を見失った僕が、勝手な想像をするのが本当の僕だと認めた
『ショックでした』ってぶつ切りのように終わっているのに、最後のショックは、前に進むためのショックだと思えるから、聞き終わりがスッキリするんだよね
僕が色々なことを知って成長していく物語として、まだ終わっていないと感じるのよな
好きポイントX 細かいやつ色々
・0:30~0:36のどことなく不思議、幻想的なものを感じるメロディ
・1:13~1:23 『繊細なんて』、『カラフルなんて』のイントネーション(?)
・2:16~ 電子音が力なく抜けるように長音を発していて、歌詞は『抜けきってしまえ』
・3:04 倒れる際に骨になって座り込む恐竜様が骨だけどなんかかわいい
・3:14 「僕」の化け物のビジュアルが好き 鋭利でありながら少し浮いているような、強炭酸のサイダーと言われて納得できるような感じ 恐竜様は弱炭酸、甘いサイダーだなぁ
全体通して
今回も色々と書いてみて、「ディノサイダー」は、曲が、歌詞が、MVが、というよりは全部が密接に絡まった、”一つの作品”として完成度が高くて良い、そういう感じの大好きだなと感じます。
前も書いた気がするなこれ!まぁみょすはそういうのが好きになりがちってことなんでしょう。
その曲に世界が、個がある作品の中でも、観て聴いて読んで感じて、どのアプローチをしても良さがある作品として自分の中で確立しました。
良い体験が出来て、その体験のきっかけになった「ディノサイダー」、そしてその作者のうみゃさんに大きな感謝を、ありがとうございます!!
おわりに
勝手にみょすワールドのディノサイダーを語ってしまいました(他人の作品で世界を勝手に作るな)が、うみゃさんワールドに近いものだったら嬉しいなと思ってしまいますね。
これを書くことで、誰かの世界って、語っても聞いても考察してもとても面白いなと再認識しました。
多くの世界を知るためにも、色々な作品や人に触れていきたいものですね。
勝手な想像でたくさん語ってしまいましたが、これを読んでいる方々が良い方向に進めることを願うばかりです。
とはいえこれを書いたのは自己満足ですので、noteに対して制作者さんが嫌だと言ったら即消すつもりです。
作者さんでなくとも、こちらの文で不快になったとしたら、みょすには好き勝手して頂いて構いませんが、制作者さんの皆さんのことは大事にしてあげて下さいね。
最後にうみゃさんの曲で特に好きな曲(ほぼ全曲好きなため)を3曲置いておきます! この語りでいい作品だと感じたなら、聞いてほしいなと思います!
ここまで読んで頂きありがとうございます!
俺の語りに反応なんてしなくていいので、色んな作者さんの作品を見て聴いて頂けると!
多くの作者さんに、応援する人が増えたら嬉しいなと思います!
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