あせない景色。

これまでの人生で見た景色や光景の中で、
はっきりとおもいだせる景色が2つある。

高校3年生で訪れた東京農業大学の収穫祭。
道の両脇に連なるテントとその間の人混み。
人はやはり食べ物のある場所に集まるのかと。
こんなにたくさんの人が活気に満ち溢れるのかと。
やっぱり食に携わる道に進みたいと、
その景色を見てはっきりと思った。

ネパールで見たある日の畑と畑仕事をするお母さん(アマ)の振り向いて話をする姿。
振り向きながら「今年は豆が収穫できなかった」といった。
毎日食べるスープ(ダル)に使う豆が今年は全く取れなかったと。
猿に食べられたり、気候に恵まれなかったり。
保存していた豆が尽きた翌日から豆の入っていないスープになった。
衝撃だった。
収穫できないということは食べられないということなんだと知った。

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