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独り占め

ウォーキング途中に、町内会のようなグループでお花を整備している花壇がある。春なので、色とりどりの花が咲き始めて楽しい。パンジーとチューリップとマーガレットのような花が咲いていて、どうぶつの森を思い出しながら、毎週、ウォーキングのたびに眺めて楽しんでいる。

今日、帰り道に通ったら、小ぎれいに身なりを整えた老夫婦の婦人の方がその花を摘んでいた。夫君はそばで静かに立っている。奇麗だったから、その気持ちはわかるけれど、みんなで楽しむ花を摘んで独り占めする行動に時代遅れを感じた。

今は、みんなで協調して楽しむことが自然に身についている気がする。でも老夫婦はそういう意識はないのかもしれない。昔は、お花などどこにでも咲いていたから、摘んでも他で見ることもできるし、誰も気にしなかったのだろう。

この時期、感染症の問題もあるから、余計にみんなで協力して予防しよう、と考える。でも、マスクをしていないご老人はとても多い。それも、理解できないことなのかもしれない。

たまに公園などで「子どもたちが育てています。摘んで帰らないでください」などと書かれている看板を見かけたりもする。「犬のふんは持って帰ってください」なども見かける。そういう感覚を理解できない人がいるから、書かないといけないのだろう。

おそらく、「ここは皆さんが大事に育てている花壇ですよ」と言うと、「あら、ごめんなさいねぇ、あまりにもきれいだったから…」と上品に言われるのだろう。自分の気持ちが大切で、他の人の気持ちを考えることができないのだ。それがわかるから、そのまま何も言わないで去った。



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