バスの故障と夏の終わり

普段は自転車で通勤している。でも、雨降りの時は、1時間に1本しか通らないバスに乗っている。前は1時間以上早く着くバスに乗って行っていたけれど、緊急事態宣言でいろいろなやる気がなくなた後、1本後のバスにした。おかげで、割と遅くに着くようになったので少しドキドキする。でも平気な時間なのだけれど。

今日はものすごい土砂降りの日で、乗るまでに足元がびしょ濡れになった。
それなのに…
ガガガガッ!!!と突然、すごい音がバスに振動して伝わってきた。まるで、まるでバイクでも巻き込んだような、恐ろしい音だった。嫌な予感がした。

そしてバスは停まり、「ちょっと外を見てきます」と運転手が外を見に行き、すぐに戻ってきて、「バスが故障して、これ以上走ることができません」と降りるように言われてしまった!
すぐにバス停に行って、バスに乗れるような場所ではない。何しろ1時間1本しかバスが通らない道を通っていたのだから。適当なバス停まではかなり歩かないといけない場所だった。

せめてもう少し進んでくれていたらよかったのに…と、この土砂降りの中、10分以上歩いたと思う。やっと最寄りのバス停に着いた。ちょうどよいバスがあるかわからない。ちょうどバスを待っていた中年の女性2人に「〇番のバスは故障してきませんよ」と伝えたら、「そこの営業所からバスが出ますよ」と教えてもらい、すぐにバスが来た。良かった。ラッキーだった。結果、予定より10分ほど遅かったけれど、まぁ、普通の時間に着いた。ツイていなかったのかツイていたのか?予想外に濡れはしたけれど。

バスの故障で降ろされた経験は過去に1回ある。20年以上前のことになる。その時はでも、割とバスが通るところだったので、すぐに違うバスに乗って何の問題もなかった。そう経験することでないと思うのだけれど、毎日のように通勤通学している人は、そこそこ経験していることなのかもしれない。電車など、時々、延滞しているとTVでニュースになっている時もあるし。いつも大変そうだなーと見ている部外者なのだけれど。

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お昼、同僚の女性を怒らせたので、60過ぎの障害を持って活舌が怖ろしく悪いアルバイトのおじさんと一緒にお昼ご飯を食べている。でも、会話はしないでも平気な関係だ。Kindleで「動物のお医者さん」を大人買いしたので、それをちょこっとずつ読んでいるのが今のささやかな楽しみだ。今日はアルバイトのおじさんが携帯でクラシックを聴いていた。本人はイヤホンをして、音が出ないようにしていたようだけれど、よく聞こえていた 笑
チャイコフスキーらしい。すごく優雅なお昼の時間だった。
こういうのも良いものかもしれない。村上radioでクラシック特集をしていたので、私にはタイムリーだ。協奏曲だと教えてくれた。協奏曲って何だろう?バイオリンがメインだと教えてくれた。よく分からないけれど、とても有意義な会話ができた気がした。

帰り、バスに乗ろうと走っていた時、セミの死骸を踏まないように気を付けながら、そういえば最近、セミの鳴き声を聞いていないことに気づいた。最後に聞いたのはいつだろう?夏が終わったことを実感した。


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