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ファッキン・パーフェクトビッチモンスター

中学生って、すごく特殊な時期だと思う。中学に入学した時、すごく違和感があった。小学生の時一緒に遊んでた男子と少し距離が出来始めたり、女子が急に色気付いたり、意味はわからないけど多分よくない意味が含められてる言葉が飛び交ったり。私は劣等感とか、孤独感を感じたり、そういうタイプではなくて、「好きな人と目が合った!部活に明け暮れる日々!」のような、ちゃおに出てくるバカ女みたい感じだったので、複雑な中学生時代をめちゃくちゃ謳歌していた。幸い厨二病を発することもなかった。

当時出会った、親友…ともなんとも表現しずらい、でも生涯ずっとつながり続けてるだろうなと思う子がいる。私にとって中学時代がすごく華やかな思い出なのも、彼女の存在が大きかったからだろうなと思う。それを今でも、楽しかった、戻りたいなどと話すので、「あんたって一生思春期だよね」と言われる。

彼女とは好きなアイドルが一緒という理由で仲良くなった。1年間同じクラスだったので、ずっと一緒にいた。授業中そのアイドルの好きなところを箇条書きにして回し合ってたのが担任にバレ、目の前でビリビリに破かれたり、スキー教室で同じベッドに入って私が好きだった男子とのランデブーな話(恐ろしいことに全部妄想)をしてゲラゲラ笑ったり、くそキモい思い出ばっかりだけど、すごく楽しかった。クラスが離れた時は(私の通ってた中学は他クラスに一歩も入ってはならないルールがあった)休み時間に私のクラスに来て割とふつうに馴染んで過ごしていた。今ではできない破茶滅茶なことも当時は難なく2人でこなしてたし、何より私たちはセンスが良かった。誰もしないような奇抜なことを思いつき実行した。
彼女は高校受験の時、志望校が特になかったので私が推薦で合格した公立の学校を受けて落ち、滑り止めで受かった女子校に行った。それでも私が合格した高校を受けてくれたのが嬉しかった。
大人になった今でも相変わらず私たちはセンスがいい遊びをしてるし、多分お互いにお前最高と思ってる。だけどあの頃にはかなわないと思ってしまう。別に過去に囚われて、戻りたいと本気で思っているわけではない。断然、今が楽しいに決まってる。
今の方が経済力もあるし、その分実現できることが増えたし、やろうと思えばできることが殆どだ。けれどあの頃のような奇想天外な発想力はない。今は最低限のモラルがあって、社会で生きてるという自覚がある。そうだ、私たちは大人になってしまったのだ。でも、私は一生思春期だから。

彼女はいつも怒ってて、そう表現すると、ただ怒ってるだけの人に聞こえるかもしれないけど、きちんと時間をかけてでも間違いを正そうとする努力を惜しまない。この世は不具合が多すぎる。それでも、ちゃんと成し遂げようとする。そのため、よく誰かしらと喧嘩している。本人がそれで傷ついてるから、よくやるなぁと思う。私には出来ないすごいパワーがあってそこがすごく魅力的だ。だからこそ説得力があって、私は絶大な信頼を置いている。彼女ならこの世の不具合をちょっと、ひとつまみぐらいなら変えられるかもしれないと割と本気で思う。もう忘れてるかもしれないけど私は彼女にTwitterのパスワードを教えていて、自分が死んだらアカウントを消してもらうよう頼んである。

私が結婚をして子供を産んだら一緒に育てようなと言ってくれた。それはそれは大変心強い。2人で、子供を、この生きづらいクソみたいな世界から守りたい。そう、私たち2人はプリキュアだから。


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