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増員が難しい。

弱小部が人数を増やすのは、けっこう難しいです。特に一年生を増やすのが難しい。

新歓で「増やして失敗」した部活の話

人数が増える、というと大体、春の新歓で一年生を迎えるタイミングで増えます。
定期演奏会から数ヶ月後、という状況。
新しく幹部になった子は、大体のことが初めてだらけという状態で、進むわけですね。(前年に幹部候補として教育されていたら大丈夫かな)

新しい一年生が来たらどうなるか、状況を想定して、準備をしてあれば、いいんですけども。そうでない場合、特に何も考えずに、”とにかくたくさんほしい”、という考えのみで大量の一年生を獲得した場合、組織が壊れることがあります。

これ、実は私が別の部活にいってたときに、経験したこと。
その時の状況は。
①上級生が3年+短大生で、12月に全員引退し、一年生がすべての幹部を引き継いだ
②少人数(一年生5人)だったため、4月に人を増やせば苦境を脱することができると思い込んでいた
③4月以降の練習メニューや具体的な時間の使い方などの想定が楽観的だった
④人員増=作業量(負荷)の増大 という感覚がなかった(一年生は10人以上入部、十分に手が回らなかった)
④幹部の中で、考え・感覚の不一致があり、そこを埋める時間がなかった
⑤新入生の前で見栄を張る傾向があったかもしれない
結果、何が起こったかというと、いろんなことがエスカレートし、「部長はこの混乱の責任をとって部活を辞めろ」までいきました。
アンチ派とそうでない派と見守る派に分かれて、組織が割れ、人がいなくなり、廃部に。

そうならないためには、局所的ではあったけどこの経験をもとに、回避策を考えていかなくては、と。もちろん、状況が違えば、人が違えば、あんなことにはならないだろう、というのもあるんですけども。

しかし、どこでも、一年めの人が幹部を引き継ぐというのは、たいへん辛いことには、変わりがないのではと思います。

同じ状況で、「増やさなかった」部活の話

箏の部活の方では。

私は箏の部活でも、同じく、12月に一年目(当時6人)で全員幹部を引き継がされてまして。(私は入部が早かったからという理由で副部長を拝命しました。えー 笑)
まぁ、どっちに所属しててもけっきょく辛いことには変わりなかったわけですけど。

自分の練習が一番しんどかったし、新入生の面倒なんて見られるとは思えないという理由で、新二年生になるその年は「一年生を入れない」という選択をしました。

(その選択をして、新入生不在で新歓合宿&発表会をしたので、OBの方々の絶句具合は半端なかったぽいです(私記憶が無いのでたぶん欠席=時期的に上記別部活でのあれこれ期間)笑
そして、その後「1人でもいいから入れないとだめだよ」と言われたんですけど、理由が当時分からなくて、「今は無理です。」と返答してまたまた絶句されましたね 笑)

「1人でも入れないと(できれば複数)」、これは組織を続けるためには各学年が数人いてくれないと、お互いのフォローが厳しくなることがあるからなんだと後から分かりました。

避けられないのが、実習。3年生は部活の主力なんですけど、たとえばめちゃくちゃ実習が多くて、しかも連絡もつかない場所へ行ってしまうとか。学部学科によりますけど。
こうなると、そのフォローに入れる学年=二年生(4年生でも可?)が丸ごとぽこんと抜けてる場合、困るのはサポートが薄くなる一年生。
でも、演奏会を予定してる以上、部活を休みにはできず。なんとかがんばって練習はすすめなくてはいけない。

こういうことは、わりと、日常茶飯事的なところがあり。(ここの対策もできたらしておきたいけどね)

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当時の話に戻るけど、あのとき、一年生を入れないという選択をしたあと。

自分たちの運営は楽でした。意思疎通も決定も早い早い。
しかし、その後、組織の継続のために労力を注がねばならなくなり、それがまた大変なことに。(4年のときようやく一年生が定着してくれたので就活&卒論しつつ部活皆勤した文系)

あのときの一年生も大変だっただろうなって。
けっきょく、私たちが経験してしんどかった「一年めで幹部引継ぎ」を再生産してしまったわけですし。& 旧幹部が引退と同時に卒業でいなくなる。笑
(院進と留年がいてくれて、新幹部のサポートをしてもらえたので助かったな)

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楽をするための「負荷」

別記事「部内に蓄積が必要である。」でも、練習について経験値の話に絡めて書きましたけど、実務の経験値も、人がいないと「積み上げたもの」が残らないんですね。たぶん。
「こういうときはこう対処する」、みたいな部分。
たとえば、スケジュールの立て方とかの感覚も、失敗しながら学ぶよりも、教わった方が楽。

だから、人数を毎年ある程度確保することは、組織運営を楽にするためにも、必要なんだと思います。

しかし、最初に書いたように、すでに少人数で構成された組織に、一気に多人数を増員すると、すでにいるメンバーにかかる負荷がリミットを越え、崩壊する恐れがある、というのは、覚えておいてほしいな。

少人数の部活を大きくしていくのが難しいのは、「大人数での組織運営のノウハウを持ち合わせていない」ことだったりするので。

(当時の別大学の話ですけど、吹奏楽部のケース。
運営については部署を構成し、一年生を分けて所属させ、やり方を教えながら手伝わせて運営に強制参加させる、というのを聞いたことがあります。会計部、広報部、制作部、その他諸々を、会社組織のようにタテの構成で作って、連携していくやり方をしているとか。もちろん会計監査部もあって、会計部からは演奏会の収支報告書もしっかりしたものが提出されると聞いて、驚いたことがありました。大所帯はやはりそれなりのやり方を持っているんだなぁと)

できたら、毎年少しずつ人数を増やして、かつ、できるだけ負荷の増大を避ける方法を考えて、できたらシステムとして構築していけたらいいのかなぁとも思いますが。
そこは私にも未知の世界なので、どういう方法がいいのかは、大所帯の経験者さんに話を聞いた方がいいのかもしれない。できたら、運営を切り盛りする立場を経験した人がいれば、なにかコツのようなものを教われないかな…

とりあえずは、できる範囲で。負荷にどのように対処するか & 負荷の回避方法を持っているか、を考えてみるのがいいのかな。

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対処=「やる」ときの下ごしらえ。

廃部になった部活の方で得た教訓としては。

① 新入生を入れる=負荷が増える という前提で
② 下ごしらえ・事前準備は 入念に
③ 準備期間は 前倒し
④ 何かあったときのフォローを考える(手配する)

…かなぁ。
負荷に対処する、という面では、事前準備のあるなしで、混乱度合いが減りそうな気がします。

*スケジュールの立て方や人員配置など、「前年通りで大丈夫か?」という考え方は持っておいてもいいかも。
*必要なもの・こと・時間・人、それらを考えたときに、どうしても無理なら省けるものは省き、必要なところには重心を置き、という感覚も必要かも。

文末が「かも」続きなのは、本当に毎年、現場というものが「ナマモノ」で臨機応変に動かなくてはいけなくなるのが実情だと思われるので。
確定できるものから詰めて、少し「遊び」を持たせておくのがよいかなと思います。何かあったときのための心の余裕的な。

この考え方は、特に心に置かねばならないのが春休みです。新入生が来てから・課題に直面してから考えるようでは、無駄が多く、また一年生になめられる危険性もあるので、対策をしておくべきです笑
そして、これを練習として、演奏会をするための半年の準備期間の使い方に、応用してほしいな。

教えるってことが、けっこう時間をとらないといけなくて大変なので。
基礎練習からのステップアップの順序、見込み時間とか。
自分の時間の確保をどうするか、効率のいいレベル上げの方法は、等。
事前に考えておけること、準備できることがあればやっておくといいかも。

いろいろ、できることがあれば、先回りしてやっとこ。
先行準備が無駄になることがあっても、経験値としてはプラスになるから、個人のレベルは上がると思います。たぶんね。

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対処=「やらない」省く&代替する

回避の方法としては、まぁ新入生を入れないというのは究極の回避法ですけども笑
長い目で見るとデメリットが大きいので、新入生を入れて、かつ、負荷の増大を避ける方法を考えてみようかな。

事前準備が一番だけど、それは「やる」前提でする作業なので。
省く、という「やらない」作業も、必要であればしていってほしいな。

省く、というので思い出したからかいちゃうけど。
その作業は手作業、アナログでないとだめ?と思ったことが。

たとえば、寄せ書き文集みたいなやつ、あれってデジタルデータでpdf配布ならほぼお金かからないよ?とか。
手書きの紙の原稿は、スマホのスキャンアプリで撮影して自動で紙の向きとか角度修正してそのまんま再現した画像にしてくれるのあるし。モノクロ・二階調指定もなくなるからカラーもできるし、写真も貼れるし。
pdf配布にしたら、まぁデータ作るのに手間がかかるというのはあるかもだけど、コピー製本のお金とその分の時間を省くことができるじゃないですか。
(当日欠席の人にも、データで配布できたりもするし)
人数増えると、人数分ページ増×作る部数増でけっこうな量になると思う。

あと、進行台本も、データ化したいなら、Rホールの見取り図をもとに縮尺合わせた楽器サイズをデジタルで配置するようなのもできますし。
というか前作ったよ 笑 ほしいならデータ探すし。
これも、現場配置(確認用)以外の各個人配布分は、pdf配布にしたら、あまるようなこともないしと思うんだけど(どうだろう)

省くことで楽をすることも考えてみてもいいのではないかな。

*  *

省く、楽をする、というのは、現場の複数人の負荷を軽くすることにもなると思うけど、局所的にそのための作業をするオペレーターには負荷がかかることにもなるのかもなーと今ちょっと思いました。
そのへんも天秤にかける必要がありそう。

部活時間を何に使うか、というのも、配分の一つで、みんなの時間は大事にしてほしいなーというのも、あります。

効率よく物事を進めるには。と考える手助けになれば。

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とりあえずはそんなところ。

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